表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/36

【20話】久しぶりの家族生活

元夫は帰って来た。

始めた仕事は、元夫の知り合いの運送会社で

下請けで宅配の仕事をする。

私は、地図を見るのが得意だったので

パートを辞め、一緒に配達をした。

繁忙期は、朝から夜遅くまで働いた。

休みもなく、長男には寂しい思いをさせた。

一緒に働くのは嫌ではなかったが

よくケンカもした。


繁忙期は結構良い収入になるが

それ以外の時にはほとんど仕事がなく…

私は、長男が中学生になると同時に

パートで働いた。


結局、元夫は運送会社の社長と喧嘩をしてしまい

辞めてしまった。

それからは、たまに知り合いの所に仕事に行く程度で

前にも増して出歩くようになり…

怪しい行動ばかり見られるようになった。


そんな頃、元夫から

いつか、私がスポーツセンターで会った

捜査員の人とばったり会ったと聞いた。

それからは、たまにその人から連絡が入るようになり

はっきりは分からないが…

情報提供をしていたのではないかと思う。

自分に何かあったら

その人に連絡をするようにと

電話番号を教えてもらっていた。


それからしばらくして…

私は自分の身体の異変に気が付いた。

妊娠したのだ…

1度目の人生では、産むかどうか

すごく悩んだ…

でも、ずっとできなかったし…

もうできないと思っていたから

嬉しくもあった。

もしかしたら、これで元夫が

変わってくれるかもしれない…

これは、神様が与えてくれた命だ…と思った。

 

でも、今回の人生も同じ考えだ。

結果はどうなっても

二男に会えないという選択をするわけない。

私は産むと決めた。

そして、仕事も辞めた…


生活保護の担当に

妊娠したと言ったら

生活が大変なのに

なぜ、避妊しなかったのか…

みたいなことを言われた。

その担当は女性だった…

確かにそうかもしれないが

せっかく授かった命に対して

そんな言い方はひどいのでは…と思った。


妊娠したことは元夫も

すごく嬉しかったようで

お腹に話しかけたりしていた。

7か月頃に、病院の先生に

男か女か聞いたら、見えないから

女の子かも?と言われて

元夫は、喜んでそのつもりで話しかけていた。

しかし、9か月の時に、もう一度確認をしたら

男の子だと言われた…

私は男の子が生まれると知っていたが、

元夫は女の子が欲しかったようでショックを受けていた。

長男も歳の離れた兄弟ができることに

戸惑いながらも、楽しみだったみたいで

名前も一緒に考えて…

その時は、家族みんなが生まれるのを、心待ちにしていた。


生まれる時には

夜中に陣痛が来たので

元夫も一緒に病院に行き

付いていてくれ…

13年ぶりの出産は初産と一緒と言われていたけれど

思ったよりは早く、無事に大きな男の子が生まれた。

それが、二男。

二男にも会うことができた。

これまで、辛抱して良かった…

本当に本当に…

嬉しかった。


長男は、中学2年生になる前だった。

本当に歳の離れた兄弟…

二男の名前は、長男の考えた名前となった。


私32歳。元夫39歳。

長男13歳。二男0歳。


私は幸せの中にいた…


その頃「あの人」も父親になっていた。

会えるまで、あと7年…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ