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STRANGER NO.2  作者: 一級フラグ建築士
2章
6/6

大蛇退治

STEP.1 ちゃんと仕事はする

信頼を得るためにまず必要な事だろう。そもそも仕事しないなんて選択肢は昔から無かった。

CASE1 八岐大蛇ヤマタノオロチ退治

仕事開始から3週間と4日。やっと依頼がきた。が!!が、である。

最初から役場の人間が来た。しかも内容が八岐大蛇の退治ときた。どうやら北の方にある

越国山こしのくにさんに住む八岐大蛇が通行人を襲っていて、役所の派遣した討伐隊20人も半数が全治8ヶ月の大怪我を負って帰ってきたらしい。

…おいおい。

だからって俺に頼むなや。狩人100人くらい連れて行けや。いけるかもやん。

ただ、人に頼られるのは悪い気はしないし、向こうも儀式で兵士ボッコボコにした事踏まえて頼んだらしいし、報酬金額もかなり高かったし、準備する物は向こうが用意してくれるというので、とりあえず受けた。

さて、準備である。以下の物を用意してもらった。

・ 度数100%のアルコール 8樽 のみ!

さて、3日後。準備も整ったので越国山に向かった。標高1384m、八岐大蛇の住んでそうな洞穴も見つけた。麓の広場を閉鎖、あてがってもらい、そこに樽を置き、例の蛇をたたき起こしに向かった。15mはあろうかという巨体が、上手いこと洞穴の中でとぐろを巻いていた。予想通り起こしたら襲いかかってきたので、広場まで誘い出した。古事記の通り、並べてあった酒樽に8つの頭を突っ込んで、酒を飲み出して…そのまま死んだ。どうやら古事記のより酒に弱かったらしく、死因は急性アルコール中毒だった。一旦8つの頭だけ役所に持って行き、報酬を後で取りに来ることだけ伝えて神社に帰った。その後、役所の研究班によると、1人も人は食っておらず、みんな骨を折るくらいで下山できていたらしいため、胴体も持って帰り、その日の夕食を蛇の焼肉にしてもらい、残りは来月の宴会用に干物にした。焼肉の方は、脂も乗ってて美味かった。

食料調達のついでに金も貰えたので、とても得だった。


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