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34話:新タイプ温泉施設の建設

2025年4月2日、池田建設の池田社長に連絡して面会の約束を取り付けた。

 その日の午後2時から温泉建設の専門家の吉村さんと陰山で池田建設の会議室

で池田社長と山川部長同席で、どのような温泉施設をつくるかプランを考えた。

 まず木造2階建てで建坪約200坪で男、女の大浴場と12畳程度の和室と、

多少の本がある図書室みたいサロンと簡単な机とテーブル。大型テレビ2つ。

飲み物は、全て、牛乳、清涼飲料水、コーヒー自動販売機。


 受付で、おりぎりとサンドイッチ菓子パン(全て道の駅からの搬入予定)

風呂メンテナンス1人と手伝い男女1人ずつ、精算する人1人と、

何でも屋:男女1名ずつと店長1人の7人とマイクロバス1台と運転手2人

とマネージャー(責任者)の従業員合計10人、事務室兼、二段ベッド

2つ(仮眠用)掃除は、何でも屋2人と風呂メンテナンス要員3人と

手伝い5人が午前3時から5時までの2時間で風呂場清掃に当たる。

これで風呂屋の構想がまとまった。


 従業員は、もちろん移住者を中心に雇い、時間外は学生、主婦の

アルバイトを募集する事にした。マネージャーは温泉旅館のベテランの

清水さんに(昼12時~夜12時)月15万円でお願いした。そして

温泉の専門家、吉村さんに顧問料として月5万円でマネージャーへの

アドバイスと問題点探しと、その対策を教えてもらうことにした。

 1日に3時間程度、視察して小さな事はマネージャーへ、大きな問題は

陰山に連絡してもらう約束を取り付けた。


 これでいくとすると木造2階建て建物の建設費用が約2千万円、浴槽他の

設備費2千万円、計4千万円。人件費が月に160万円/月、2千万円/年、

と言う事は、純利益の目標を月に3百万円、年間3.6千万円と試算した。

 以前の温泉旅館の解体費用が2千万円、土地購入費2千万円で温泉施設の

建設料金が3千万円の合計1億3千万円。山陰創造社の利益剰余金残高が

大きく減ることになるが、地元や旅行客の観光の目玉となれば投資する

価値があると考えた。湯船や浴槽関連は、吉村さんが中古品も含め、

格安の資材を調達してくることを約束してくれた。温泉施設の解体に

1ヶ月、建設に3ヶ月、最低4ケ月かかる。その後の湯船、その他の建設

に1ヶ月資材の運搬には池田建設も手伝うことで了解してもらった。


 2024年5月に建設開始した。解体には手の空いてる池田社長の仲間

にも手伝ってもらい、解体は2ケ月間で終わり7日で整地して建物建設に

着手した。ここは間口が広く、大型の重機やトラックが出入りできるので、

作業がはかどり順調に仕事が進んだ。そのため約2ケ月で建物が完成した。


 次に吉村さんが調達した湯船と灯油ボイラーの設置、畳部屋、図書室へ

の棚、椅子、机の搬入も大型トラックで一気にすすめることができ、

10月中旬に全部完成。その後、試運転と関係者が実際に温泉に入り、

詳細部分をチェックした。この温泉施設の特長は、ばんだいの横に設置

したパソコンに入場者数と退場者数を管理して温泉施設の混み具合を

常時ネット配信できる事だ。


 また光インターネットを引き込んであるので図書室でも畳部屋でも

スマホ、パソコンを自由に使えることが、多分、若者にうける事に

なるだろうと思われた11月の第1土曜日の開場がきまり、ポスター

、ネットの広告などを大々的に行った。


 オープン当日、午前9時、駐車場には多くの車や、近くの中高年

の方々がかけつけ、9時半には、100名くらいの来場者があった。

 一応100人程度を満員と考えた。パソコンの画面には満員御礼の

金色文字が配信された。11時過ぎに60人程度となり多少混雑の

黄色い文字になった。12時頃に50名近くの来場者があり、一時、

金色の満員御礼のマークが出たが13時半には黄色いマークにかわり、

14時頃、再び金色マークに変わった。


 15時過ぎにまた黄色に変わり、16時頃まで黄色のままで、

17時過ぎに50人以下の空いてるの青文字がでた。18時頃に

再び黄色になり夜19時過ぎから、夜0時まで、黄色⇔金色で、

盛況だった。0時過ぎにも関わらず黄色。1時過ぎに青マークになり

、午前3時に終了した。ただ、この日は自動販売機の一部の製品が

空になったり、ばんだいの横に置いた、


 おにぎり、菓子パン、弁当が売り切れが続出して補充が間に合わ

なかった。今後は展示商品と同じ数を見えない棚に同数在庫して、

商品を切らさない工夫が必要と考えられた。1ヶ月経過して、売上が

1200万円、経費が600万円で純利益が600万円/月と目標の

3百万円の2倍の利益を出したことになる。

 順調な滑り出しだ。


 その後、ばんだいの横のが手狭になるので、空いてる場所に手軽な

食品の新しい売り場をつくって欲しいと言われた。

 早速、営業を開始した。販売員を1人置いて在庫を見ながら、すぐに、

道の駅に連絡することにして、売上も増えていった。


 しかし人口の多くない地方都市で、開設当初の勢いも1年すると、

最初の勢いが衰え客足が減っていき観光シーズン以外は、赤字の月も

出てくるようになった。陰山は1年間を通して、黒字を確保していけ

れば良いと考えるしかなかった。

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