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28話:若者移住者の起業コンテスト

 2024年になって昔の様にUターンとかJターンとかでなくて首都圏の

老人比率が高くなり若者が都会から田舎への移住者が増えはじめた。

この市でも若い移住者が起業して、いろんな事をはじめだした。

 そこで海津が移住者からアイディアを出してもらい、それに投資するための

、起業コンテストを開くことを計画した。コンテストの審査員としては、

既に起業した移住者の伊東雪子さん山陰創造者の海津と山田さん、弁護士、

公認会計士、地元の信用金庫の人を集めた。


 初回のコンテストは2024年5月に開催を予定し応募を開始すると

移住希望者や既に移住してきた若者などから10名の応募があった。

具体的には、1:保育園付きのテレホンセンター、2:織物の製造と通販、

3:温泉民宿、4:シェアハウス、5:ウイークリー・マンスリーマンション、

6:空き家を改修してゲストハウスへ、7:温泉利用したリハビリ施設、

8:空き家の改修と管理、9:地ビールのビアホール、

10:地元産の野菜、果物、農産物、海産物を使ったレストラン


 2024年5月10日に市立公会堂で1題10分以内でプレゼン

テーションをしてもらうことにした。これには地元の漁協、農協、野菜農家、

信金、銀行、移住者、商店主、商工会議所など20名が集まった。

 一般の方も20名、合計50名以上の参加してきた。プレゼンテー

ション審査の結果、空き家を利用したゲストハウスと空き家を利用した

シェアハウスの2題が金賞、地ビールのビアホールと地元特産物を使った

レストランの2題が銀賞と決り、この4件については公認会計士と信金と

銀行から融資をする事になり、この日の晩に第二道の駅のレストランで4件の

受賞者と公認会計士の清水さんと信金の山辺さん銀行の上野さんと受賞者と

山陰創造者の海津と山田さん池田建設の山川部長が集まった。


 海津が受賞おめでとうと乾杯し、その後、空き家を利用し、ゲストハウス、

シェアハウスを発表した佐藤さんと加藤に、海津が池田建設の山川部長を

紹介して、具体的にこの地域の空き家の現状と改修について1時間の間で

話し合ってもらう事にした。地ビールのビアホールと地元特産物を使った

レストランについては山陰創造社の調理師の小玉さんと飲食業経験者の

浜松さんと地元特産品使ったレストランを発表した井上さんと地ビールの

ビアホールを発表した山根さんと1時間の間で具体的な話をしてもらう事にした。

 1時間が過ぎて最初に空き家を利用したゲストハウスの佐藤さんに代表して

話し合いの結果を発表してもらった。まず空き家を1件ずつ見て回収可能かどうか、

改修費用は幾らかかるかなどを調査する事が先決だと言う事になった。


 次に改修費用を返済するための事業計画を綿密にたてて信金や銀行に融資して

もらえる様にする事。継続して事業を続けられる料金設定と、お客さんの集め方を

どうするか詰めておく事。以上が重要なポイントである事がわかった。


 話の最後に池田建設の山川さんから金を借りる事の重大さを認識しろ、金融機関

に返えせなくなった時に、どうやって返すかをキチンを考えておく様にと

アドバイスを受けたと言った。そこで海津が佐藤さん達に最悪の場合の借金返済は

考えてあるんだろと聞いくと具体的にはありませんが何とかしますと言った。


 すると海津が笑いながら、それじゃ最初からやめた方が良いと言い担保のない融資

なんて、どんな親切な金融機関でも絶対に貸してくれない。この所をもう一度考えて、

何とかできる様になってから再度挑戦した方が良いと言い、話が終わると、今まで、

あれだけにぎやかな声だった会場がシーンと静まりかえった。


 次に地ビールのビアホールと地元特産品のレストランについて井上さんから話し

合いの結果が発表され、まず既に第二道の駅で、喫茶店、レストラン、居酒屋を

やっているので、その店に入って地元の特産品を使ったメニューを提案していく事。

 地ビールは第二道の駅の一画を貸すから地ビールを製造して、それをできるだけ

早く発売するようにする事。これらの試みに第二道の駅のスタッフが全面的に支援

してくれることになったと話した。海津が良い商品を出して下さいね期待していますと

言い費用は自分たちで出せるんだねと確認すると山根さんが少し借りる事になるかも

知れませんが絶対に働いて返しますと言った。隣にいた井上さんも私も働いて返す

のを手伝いますと言うと場内から大きな笑い声が上がりがんばれよと大声が飛んだ。



 じゃー期待してますよと海津が言い、最後に若者が積極的に夢を語ってくれるのは、

誠にありがたい、何とか、その夢を実現させて上げたい。しかし、まだ甘い所もある。

そこを我々、先人が支えていくべきだと言い、こういう夢にトライし続ける若者を

この地に集めて実現させてYG市に再び活気を取りもどそうじゃーありませんか。

 そのために、ここの若者達に、みなさんのご支援をこれからも宜しくお願いします

と言い、これで、この会を終了したいと思いますと宣言した。

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