11話:第1レンタルオフィス建設2
ご存知の様に町の過疎の対策で廃校を再利用してインターネットを繋いでレン
タル・インターネットオフィス+アパートの施設に作り替え様と考えてるんです。
教室を仕切った部屋が寮の2人部屋の様にパソコンをおける机と椅子と、その
向かい側に2段ベッドつまりアパートとオフィスが一体となった部屋で、その後、
寝室との間に間仕切りもつける予定。海津が協力して欲しいと役場の山田さんに
頼まれてアイディアを出したんですよと言い、あなたの会社も地元の発展のため
に協力すべきじゃないんですかと言うと、あわてて山川部長が会社に電話をかけ
始めた。海津の発言に山川部長は、そう言う事ですかと言い、でも本当に都会の
人が来てくれんですかといったので、そんな事とやってみなけりゃわからない、
ただ最善の案を出したんですよと言い、予算を立てて都会のネット企業や多くの
企業、団体に会い、ニーズがあるかどうかは調査しに行くつもりですと答えた。
その後、山川部長は部下を数人呼び写真を撮って、もっと詳しく見積もりを立
てますと言ってくれ、3人の男がやってきて、デジカメで、手際よく手分けして
写真を取り始めた。話は分かりましたので池田社長と話して備品代、修繕費用、
水回り、風呂、ガス、電気の設備の詳細な見積もりを出しますと言ったので海津
達は先に帰った。その後、山田さんと出張の打ち合わせをして海津の知っている
人脈を使って、会ってくれる会社、団体をリストアップする事を約束し山田は
郵送で資料を送るから、後日、海津にチェックしてくれるように頼んできた。
海津は、もちろん協力を約束し、来週にも面会の約束を取れた先を訪問する事に
し、出張先は東京、横浜となり、自宅まで送ってくれる車中で山田さんが海津さ
んてやり手なんですねと言い協力お願いしますと頭を下げた。海津はわかりまし
た、こういう新しいプロジェクトは大好きですから絶対に成功させたいので
全面的に協力するといった。
自宅に帰り役場至急の携帯電話で自分の仲の良い友人や同僚、先輩に情報収集
のために電話をかけまくり、ベンチャー企業、IT企業、学校のクラブ、裕福な
中高年のグループなど20件ほど紹介してもらった。翌日は、朝から紹介先に
1件づつ電話をかけた。ベンチャー、IT企業は全社とも興味があるらしく詳細
が決まったら資料が欲しいと言われ、その中の一社の宮城マネージャーが、そう
言うプロジェクトを望んでいるIT企業の団体の役員をしているので30部、
送って欲しいと言われた。学校の事務は一応、資料は送って下さいと言われ、
中高年の富裕層グループは、興味あるけど、資料を見てから検討すると言った。
夕方に役場の山田さんに伝えると、もう終わったんですか、できるセールマン
は仕事が早いねと驚いていた。早速、来週の月曜日から3泊4日で出張計画をた
てますから切符と宿の手配をお願いしますと伝えた。山田がいつまでですかと聞
くので1時間後に詳細を連絡しますと答えた。ありがとう頼りにしてますと弾ん
だ声で喜んでいた。計画をたて海津の予定を5部、印刷して女房と役場、道の駅
の社員に配る様にし、山田さんに一報としてFAXで出張先と訪問先の
スケジュールを送った。
すぐ山田さんから電話が入り「ホテルはどうしますかというので駅前の安い
ビジネスホテルかまわないしツインでもシングルでも経費節減で行きましょうと
言い少し駅から離れた所でも、駅前に迎えに着てくれるホテルならかまわないと
伝えた。」「山田さんが恩着きるよ、またどっかで、おごらせてくれよと笑っ
て言った。」「そこで、これから激務が始まるんだから体調崩さないように
しておいてと伝えた。」「はい、わかりましたとおどけていったのでお互い
に笑って電話を切った。」




