第3話
家庭教師が来るようです
父が王都に立ってから2日が過ぎた頃一通の手紙が届いた。
手紙によると明日の昼頃家庭教師が来るらしい。住み込みで面倒を見てくれるそうだ。
どんな人が来るのだろうか。見た目や性格等の情報は全く書いてなかった。
父が宮廷魔導師になる前、冒険者時代にお世話になった人らしい。冒険者から宮廷魔導師とかもうあれだな、これだけでひと小説かける多分。
この出会いが俺の運命を左右するなどこの時の俺はまだ知る由もなかった。これ言って見たかった。フラグになってくれるかな?なるよね!
そして時は過ぎ、家庭教師を乗せているであろう馬車が屋敷の前に来た。
執事が出迎えに.....
すると突如馬車が爆発した。
大規模な火魔法だろう。
捲き上る煙の中から1人の女性が現れた。
「ふふ、ゴンザさんお久しぶりです」
「これはまた派手なご登場ですな。冷や汗をかきましたぞ」
「これは挨拶程度ですわよ?しかしあなたも一介の執事になって腕が鈍ったと思ったけれどまだ元気そうね」
「いえいえ老骨めにはあの攻撃を交わすだけで精一杯でございました」
「っち面白げの無いのは相変わらずですこと」
「あなた様も変わらずいらっしゃいますな」
「ほほほほ〜」
「ははははは」
2人とも笑って居るが目が全く笑っていない。
ゴンザの新たな一面を見れた気がする。
「それでは屋敷へご案内いたします。お部屋を用意しているのでそちらで暫しお寛ぎ下さい」
「随分と執事が様になりましたね」
「ええお陰様で生きながらえております。あ、それと壊されました馬車並びにそのた諸々給与から引かせて頂きますので」
「細かいわね。分かりましてよ」
自分の部屋から見ていたがこの家庭教師は大丈夫なのだろうか...強いというのはなんとなく分かるが不安しか感じられない。
すると彼女と目があった。うっすらと微笑んでゴンザの後に続き屋敷に入るのだった。
とても綺麗な人でしたまる
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俺とユリーは応接室に呼ばれる。
「改めまして、私は見ての通りエルフ族のレフィーア。貴方達の家庭教師になります。気軽にレフィ先生って呼んでね」
ニコッと効果音が着くであろう笑顔である。第一印象があれなだけに少し身構えてしまった。
しかしエルフ!!!!初めてエルフをこの目にした。まぁ基本敷地から外に出たことがないのだから当然ではある。
やはりエルフは美人だな。3歳にして心を奪われそうになる。透き通るような白い肌にエメラルドグリーンの瞳。スラッとした体躯とイメージ通りである。スレンダー、貧...ハッ殺気!?
しかし性格はざっくばらんとして明るい感じとなんだかイメージが違うがそこは個人差なのだろう。
この世界には色々な種族がいるのだろう。それだけでも楽しみである。
ちなみに彼女の所有スキルは風魔法、水魔法、王室家庭教師、精霊術、森の狩人である。
スキルというかもうそれジョブじゃないですかと突っ込みたくなる。
「俺はエルス。3歳です。よろしくお願いしますレフィ先生」
「わたしはユリーさんさい。レフィせんせーよろしくおながいします」
「2人とも可愛らしいわね。双子だけどお兄さんの方がしっかりしてるのかな?」
ユリーはたどたどしく自己紹介をする。かわいい。
「兄ですから(キリッ」
「はいはい。それじゃ2人とも明日から厳しく指導しますから心得ておくように」
「「はーい」」
こうして俺たちのファーストコンタクトは終わった。
俺とユリーは再び自室に戻る。
「レフィーア様から見てお二人は如何ですかな?」
「貴方に様付けされるとむず痒いわね。エルスの方はなかなかの魔力量じゃないかしらあれで3歳とは思えないわ。流石オラフの息子って感じね。ユリーの方はまぁまぁかしらね。双子でもああも変わるものかしら?まぁ結局は2人の持つスキル次第なんでしょうけど」
「そうでございましょうな。エルス様は見様見真似でオラフ様のように魔法を使おうとして魔力切れになって倒れましたがなははは」
「血は争えないのかしらね。彼らの兄もなかなか出来る子と聞いてるわよ?」
「ええ。ライオ様は王都魔術師学校でも成績優秀、トール様は治癒魔法の才能がお有りで教会で研鑽されております。この家は将来も安泰でしょうな。見守りがいもありますよ」
「貴方がオラフの執事になったのも今なら頷けるわ」
「そうでございましょう」
「オラフも王都に入り浸らせたからようやく貴族が板について来たしね。でも家督を継ぐのは長男のライオ君かしら。彼なら父に次いで宮廷魔導師になれると思うわよ」
「レフィーア様がお褒めになられるとは珍しいですね」
「そうでもないですけど!」
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翌日、レフィーアによる指導が始まる。
「さて2人とも、先ずは座学から始めます」
「先生!早く魔法が使いたいです!」
「エルス君、気持ちは分かりますが世の中知っていると知らないとでは生き死にに関わりますから我慢しろ下さい」
「は、はい」
確かにそうだな。ゴンザ達は基本的な読み書きや算術等教えてくれた。
俺は飲み込みが早く普段の生活では暇を持て余していた。
が、こっそり夜中に父の書斎に潜り込み魔法を覚えたり、森に出て魔物を無双したりなんかしていない。
ただただ毎日を本能の向くままだらだらと過ごしていた。
そんなことでは異世界俺TUEEEEなんて夢のまた夢だろうがそこまでやる気は出ない。無駄に魔力を垂れ流すくらいとこちらの言語と言う言語を勉強してたくらいだ。大学時代は国際文化学部なんてところに居たので異文化や外国語に触れるのが好きなのだ。
「読み書きはできるでしょ?ゴンザから2人の普段の生活は聞いてるわよ。ユリーもエルス兄さんを見習わないとね」
「んーわたしはいい。エルにぃがなんとかしてくれる」
はうん!駄妹属性ですか?!もうお兄ちゃんが一生守ってあげる!
「そこ気持ち悪い顔しない」
おっとつい顔に出てしまって居たか
「双子だっていうのになんかでこぼこ兄妹なのね。よく出来た兄と駄目な妹ってとこかしら?でもねユリーちゃん。女は舐められたら終わりよ!もっとしゃんとしなさい!」
おい妹は一生駄目でいい!俺が面倒を見るのだ!嫁にもやらんぞ!婿には俺の屍を越えさせなければならない!
「それじゃ、改めましてこれから7年間貴方達の指導をさせて頂きます」
7年も指導してくれるのか。実に面倒見がいいエルフだな。まぁエルフの寿命は長いと言われてるし彼女からしたら7年なんてあっという間なのだろう。
「それじゃ先ずは簡単なテストをします。30分で終わりとしますからそれまで頑張って下さい」
いきなりテストか。まぁどれくらいの学力があるか見るのはテストが一番だろう。彼女は恐らく教師としてもなかなか出来るに違いない。
7年間はなるべく簡単に書きたいと思います。




