表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/17

第15話

妹をかけた戦いの火蓋が今開かれる。いや、そもそも妹よそれでいいのか!なし崩しに色々と進んでしまった気がする。

そんな懸念を他所に試合開始の合図と共に会場は一瞬の静けさに包まれた。



お互い見合って見合って


はっけよいのこった!!!




相手が来ないならこちらから行くとしよう。

火と風魔法が得意らしいが鑑定した限り熟練度はそんなに高くない。他のスキルもさして強力なスキルもなしか。

さてどうせめようか?とりあえず小手試しに



「クリエイトゴーレム!真理( エメス)の扉より顕現せよ!」



俺は手を地面につけ錬金術スキルのクリエイトゴーレムを発動する。

媒体は土。公爵家の土だ。まぁさして普通の土と変わらんだろうがな。


魔法陣が3ヶ所から浮かびゴーレムが出現する。

見た目はいかにもゴーレムって感じのゴリラっぽいいかつい土人形だ。



「おーっとエルス、いきなりゴーレムを創り出したぞ!錬金術スキルでもクリエイトゴーレムはかなり難易度が高いと思ったが」



「そうね。流石私たちの息子ってとこかしら?」



「そうだな。バロン公爵はこの戦いどうみます?」



「ふむ。ゴーレムには驚いたが所詮は土人形である!我輩に掛かれば木っ端微塵なのである!」



「聞く人間違えました。スルズ侯爵はどう見ます?」



「うむ、なかなか良いゴーレムではないか。まぁ相性的にはホルスが有利だと思うけどもクリエイトゴーレム出来るだけの熟練度だ、それだけではないだろう。息子がどうでるか楽しみですね」




なんだろ、この実況いらないと思うんだけど最後まで続けるのかな?我が親ながらなんか小っ恥ずかしいし....

まぁ外野は好きにするがいいさ!



「行け!ホルスを倒すんだ!」



ゴーレムは歩き出した。

遅い。ものすごく遅い。



「っふん!少し驚いたがそんなウスノロでは僕の前に来るまでもない!喰らうがいい、ファイアーバレット!」



いくつもの火の玉が宙に浮かびゴーレム目掛けて放たれる。

ゴーレムは避けれるわけもなく灰と化した。

いやーショボすぎるでしょ!まぁゴーレムを鑑定した所火に弱いらしいからな。

呆気ないゴーレムの退場である。もう少し頑張ってくれよ。

まぁここは相手を褒めるべきだろうか。





「やるじゃない!」




「こちらも攻めさせて貰うよ!ウィンドカッター!」



透明の刄が飛んでくる。



「効かぬわ!」




俺は腕を払いウィンドカッターを弾く。




「何!?素手で僕のウィンドカッターを!?」




伊達に大魔導士の指導受けてないよ?

身体強化で腕を強化。更に魔力形成により魔力で作った盾、マジックシールドにより防いだのだ。

魔力ってなんでもありだよなって言ったら、出来るんだもの仕方ないでしょ仕様よ仕様などとのたまっていた。




「ほーあの年であそこまで出来るのか。ホルスは勝てないな」



「いや、そこはさ親としてそんな事言わないでくださいよスルズ侯爵」



「流石は貴殿の息子と言うわけだ。いかに魔法スキルが無くとも素質は見事に受け継いでいるらしいな」



「お褒めに預かり光栄ですわ」



「いや、エリ「何かしら?」イイエナンデモアリマセン」







「ホルス、もうお終いか?」




「っふまだまだ序の口だよ!今度は防げるかな?僕の最大級の魔法、見せてあげるよ!巻き起これ全てを燃やし尽くすのだ、ファイアーストーム!!!!」




しかしMPが足りないので発動しない





なんて落ちにはならなかった。




いくつか竜巻が起こると徐々に炎を帯び、名前の通り炎の嵐となり襲いかかる。

俺は全力でマジックシールドを発動する。同時に土壁を錬成する。

避けようと思えば避けれるのだがホーミングとも思えないし俺の後ろで天使(ユリー )が観ているのだここは男として兄として受け止めねばならない!




「くそったれええええええええええ」




どれ位時間が経っただろうか、それとも一瞬の出来事なのだろうか

時間の感覚が分からなくなるくらいに俺は全力を出している。

壁は壊れ、マジックシールドもそろそろ限界である。服もボロボロだ。袖が無くなってしまった。これお気に入りだったのに...

しかしファイアストームも勢いは大分弱まってきているが正直俺がもたない気がする。




「お兄ちゃん!負けないで!!!」




あぁすまないユリー、でももう魔力も尽きそうだ。いやー正直魔法スキル舐めてたわ。

ステータス高かろうがやはり基礎魔法じゃ太刀打ちなんて夢のまた夢なのだろうか?

言い訳させて貰うと生産系スキルを活かせる準備をしていれば負けることはなかったんだからね!













「やらせないよ!!!!」













何処からとも無くそんな声が聞こえた。

俺は声の方を一瞥するとそこには妖精が居た。

これ復活する奴や!!!!




妖精は俺の背に手を当てる。魔力が流れ込んでくるのが分かる。

こんなとこでクライマックス感半端ないけどこれ異世界に来て初めての対人戦だからね?

俺って情けねぇなと思いつつも妖精に感謝する。MP完全回復!




「落ちろよおおおおおおおおおお」



渾身のMPを込めマジックシールドを更に強化し、ファイアストームを宙に弾き返す。

勢いも完全になくなり、霧散する。

砂煙が巻き起こって居たが晴れるとボロボロになった俺と抉れた大地が浮かび上がった。




「っふまさかこれを防ぐとはね...」



「危ないとこだったぜ。ありがとな!妖精…あれ?さっき妖精いなかった?」



「妖精なんて僕には見えなかったけど、まさか妖精が君を助けたというのかい?」




「うーんさっき確かに妖精からMPを貰った気がしたんだけどな」



これはきっとあいつが早く召喚しろと急かしているのではないかと思ったけどやっぱ召喚したくないしな。



「精霊なら分かる気もするけど君は精霊魔法なんて使えないんだろ?」



「まぁいいや。そんなことよりさっさと決着をつけようか」



「僕としてはあれを防がれた以上降参したいんだけどね、外野がそうはさせてくれないだろうし、侯爵家としてもそんな情けない終わり方はしたくないかな!」



ホルスはやれやれと言った感じで苦笑いを浮かべていたが、プライドが許さない。



「そうこなくっちゃ」



こうなったら奥の手を使うしかないか。すごく情けない気もするけどこれ以上堅実な戦い方もないしね。

俺は隠密スキルを発動する。そして魔力形成で弓矢を作り出す。

魔力形成は己がイメージした物を形成させる事が出来るのだがこれはかなりの熟練度が必要とされている。

俺がこれを会得するのに3年は掛かった。勇者はわずか2日ばかりでマスターしたと言っていたあたり流石は規格外といったところだ。あのエルフも勇者と出会って魔法ひいては魔力の概念が随分と変わったと言っていたしほんと異世界人( あんたら)は面白いと口癖になっている。




「何!?消えた!?」




そう例え目の前だろうとスニーキングを発動すれば相当な手練れでなければ俺を見つけることはできまい。

ほんとさ目の前でしゃがんだだけで見失う上にスリまでされる某弓使いのエルフは本当にいい奴だったよ。




「くっ!何処から撃ってくるんだ!」




ふふふ俺は隠密に弓術があるおかげで狙い撃ちし放題だ。

8発ほど撃ったあたりでホルスは倒れた。何発か対抗されたがホルスの残り魔力はほとんどなかったし。






「勝者!エルス!」






レフィのジャッジが下ると会場は騒然としだした。



「一体何が起こったんだ?」

「相手が消えたと思ったらホルスがやられたぞ!?」

「何がどうなってるんだ?」



そりゃ俺が消えたと思ったらホルスが一方的にやられている上に俺が何をしているのかも一部の人以外には分からないだろうからこういった反応になるのは仕方ないか?

せこいと言われようが勝ちは勝ちなのだ!




「おっと最後何がどうなったのかいまいち分からないがエルスの勝利だ!いやー少し肝が冷えたがお互い良い勝負でしたね公爵」



「ふむ、特に最後素晴らしい隠密に魔力で何かしら撃っていたであるか?少々せこい戦い方もではあるが勝つ為に手段を選ばないのは良いことである!罠魔法を駆使した昔のお主にそっくりであるな!」



「おいおい俺は確かに手段を選ばなかったがエルス程せこくはないぞ!」



2人とも好き勝手言ってくれるぜ!



「ともあれホルスはよく戦った。我が息子がファイアストームまでも使えるとはこれからも良き友に恵まれ貴殿のような魔術師になってくれれば良いですな」




「止してくださいよ!スルズ侯爵もかなりの魔術師じゃないですか!貴方の息子だからこの歳であそこまで出来たんですよ」




「褒めても秘蔵のワインくらいしか出ませんよ?」




「十分じゃないですか!やだなぁ!さてこれで1回戦は終了しました。1番期待のかかったホルスが破れ残り2人はどうでるのか....エルスはこのままユリーを守る事が出来るのか!それでは少し休憩を挟み2回戦目とします。しばらくご歓談をお楽しみください」





こうしてなんとかホルスを下した訳だが、かなり苦戦した。最初から隠密使って蜂の巣にするなんてのは流石にね?相手が魔物で、ここがダンジョンとかならいいけどこういう場では少しくらいやれるって所を見せないと




「エルス、なんで最初から隠密使って蜂の巣にしなかったの?」



水を刺すのがお得意なんだよなこの人。



「レフィ先生、それは流石に場が白けますし何よりあまりこの戦い方好きじゃないんで」



「それもそうね」



「お兄ちゃん、最後のすごかった!後妖精さんがいた気がするけど召喚でもしたの?」



流石聖戦士、妖精の気配を感知したか。



「確かに妖精の気配がしたわね。妖精がそんな有能なことをするなんて聞いた事がないのだけど、いつの間に精霊使いになったの?」



「いや、召喚もしてないしテイムもしてないから俺自身何が起こったのかよく分かってないんだ」



「ふーんまぁいいわ。それよりもホルスに勝ったんだから残りの2人も余裕じゃない?」



「そう思いたいけどスキルってのは案外間にやっかいだからな。油断したらこっちがやられるさ」




「ふふちゃんとスキルの有効性を学べたようね。エルス、貴方はまだまだ学ぶ事が沢山あるわ。これからも精進しなさい」




「うわー物凄く先生らしい事言ってる」




「失礼ね!これでも貴方たちの家庭教師なのよ?」




「そうでしたね。忘れてました」




「まぁいいわ、後で覚えてなさい?」




「お兄ちゃんドンマイ」




休憩時間も終わり、俺の魔力も体力も十分に回復した。




「さて、それでは第2回戦開始したいと思います。ここで重大発表があります。初戦の戦いっぷりから次の試合はエルス対ライン&フライで執り行いたいと思います」




え?2対1だと?いやいや流石に勝てるかわからないぞ。



「それじゃ選手各位整列」




うわーレフィ先生こっち見て暗黒微笑してる。

確実にこの人の所為だわ。後で覚えてなさいがこんなに早く来るなんて!



「っふん!2対1なんてあまり好きではないがハムカツは居てもいなくても変わらないからな!エルスを倒してそのあとはお前も倒す!」



「ちょ、僕も倒すの!?」



「当たり前だろ。ユリーは俺が貰い受ける!」



「悪いけど例え2人がかりだろうと俺は負けないぞ!」




「ホルスに勝ったからと言って俺に勝てるとは思うなよ!確かにあいつの魔法はすごいがな俺も負けないぜ?」




「楽しみにしてるよ」




「あ、あの!僕もいるんですけど!」




「「うるさいぞハムカツ」」




「ハムカツ言うな!ぼ、僕のことも甘く見ないでよ!」





「精々頑張りなさいエルス。それじゃ第2試合開始よ!」




こうして第2試合の火蓋が切られた。

今度こそ絶対絶命のピンチか!?

俺は天使( ユリー)を守り抜く事が出来るのか....いや守り抜かねばならない!


かなり久しぶりの更新になります。

ご無沙汰して申し訳ありません!転職活動で色々と心折れてました。

内定取消しってなんだよおおおおおおまぁ書面で何も進んでなかったし、大手も選考途中だから待って下さい的なことをオブラートに包みまくって伝えたのがあかんかったのかなwww

まぁ最終面接二社控えてるのでまだ亀更新になりそうですが皆さんに楽しんでいただければと思います。

最後に、更新途絶えてる間もブックマーク増えてビックリしましたw

PVも3万超えてるし....。皆さん本当にありがとうございます!

励みになるのでそこの貴方もぽちっと気軽にブクマ、評価等お待ちしております( ͡° ͜ʖ ͡°)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ