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第12話

エルグランティの街はダンジョンを囲うように城壁が建てられている。過去このダンジョンが踏破されるまで幾度もスタンピード起こし王都を脅かしていた為その名残である。



ダンジョンはダンジョンコアと呼ばれる特殊な魔石が自然発生しダンジョンが生成される。いつ何処で発生するのかはまったく分からないがダンジョン自体そう多くはないのだとか。


そしてダンジョンはコアを破壊する事で自然消滅するか最終階層主を倒しコアに自分の魔力を送る事でダンジョンマスターとして承認され、ダンジョンマスターのスキルが付与されダンジョンの運営を行うことが出来るようになる。


ダンジョンマスターとなる事で都市を、国を繁栄させた功績が讃えられ先にも言ったようにエルグランティ家はその栄華を極め、公爵となり代々そのダンジョンスキルが継承されている。

このダンジョンを乗っ取ろうとした愚か者もいたようだが一度承認されたらその一族しか承認されないらしくコアを乗っ取ろうとした者は番人に屠られたらしい。

ダンジョンコアの研究は国を挙げて行われているが未だ不明な事が多い。




街の雰囲気としては貴族が住む煌びやかな街というより冒険者が多く非常に活発な雰囲気である。

貴族街と冒険者街に分かれており、エルグランティ家は貴族街の1番奥にある。

もちろん貴族街へと入る入り口の門は検問なしに通過出来た。

屋敷に到着する。城壁とは言わないが壁で囲われておりそう簡単に進入できなさそうだ。

規模もうちの100倍いや1億倍でかいってのは言い過ぎだが10倍近くはあるんじゃ無かろうか。

公爵家はちげーな!羨ましくなんかないぞ!

これだけでかけりゃ屋敷には美人メイドが沢山いて毎日取っ替え引っ替え....

なんて考えていると門が開き、出迎えが......





「「「「ようこそいらっしゃいマッスル!!!」」」」











筋肉や あぁ筋肉や 筋肉や










俺たちを出迎えたのはぴっちぴちの執事服に身を包まれたゴリマッチョな男たちだ。スキル筋肉とかマッチョ化とか肉弾戦車とかあってもおかしくない。

美人メイドがこれだけそろって出迎えてくれてれば爽快感はいっただろうが熱苦しさと謎の爽やかさを感じる。

一瞬エルグランティ公爵は男色なのではと疑ってしまった。しかもガチムチ系の。

見る人が見たらよだれものなのだろうが俺にはそんな趣味はないし、恐らくそういう趣味の人はこの世界でも少数派だろう。




「相変わらず趣味の悪い出迎えね」



レフィ先生は悪態をついている。仕方のない事だ。いくら冒険者の街と言えど貴族の使用人までもこうだと度し難い。



「すごくおっきいです」



筋肉がな!!!

我が妹よ分かるけどそれはあかん!

俺の天使の目を汚してはいけないのだ!



屋敷の玄関までそのゴリマッチョは左右並んで整列している。

俺はゴリマッチョロードと名付けた(小並感)



「オラフだ。今到着した。バロン公爵のとこまで案内を頼む」



マッチョAが礼をし歩き出す。

俺たちはそれに続いて中に入っていく。



案内されたのはパーティの会場ではなく、応接室だった。


「バロン様はもう少しでお見えになりますので暫しお茶をお楽しみください」




よくこの筋肉でこんなに繊細なお茶が入れられるものだ俺はひどく関心してしまった。

しばらくお茶を楽しんでいると




「オラフ!久しぶりであるな。息災であったか」



まごう事なき筋肉ダルマがそこに居た。口髭を蓄えたスキンヘッド。上半身裸とかじゃなくてよかったよ。

まぁダンジョン都市の頂点に立つものとしては相応しいのかもしれないが....



「ご無沙汰しておりましたバロン公爵閣下。お陰様で一家共々元気に暮らしております。奥様と娘様は?」



「堅苦しい挨拶はよいのである。我輩とお主の仲だ、いつも通りでよかろう。2人とも先にパーティ会場に居るのである」



「バロン公爵閣下が気にしなくとも周りの者が気にするではないですか」



「っふん全く筋肉のくせにいちいち細かいのだあいつらは」



「そう言ってやるなよ」



「まぁお前との挨拶はこれくらいに。エリー様も相変わらずお美しく....」



なんだこの筋肉、妙に塩らしいぞ。



「あら、公爵閣下に褒められたら私も鼻が高いですね。貴方が公爵になるなんて思っても居ませんでしたよ?」



母上と確執でも有るのだろうか?

それとも若かりし頃に何かあったのだろうか



「相変わらずエリーに弱いのか?」



へらへらと父上は笑っている。



「若さ故の過ちと言えどナンパして打ち負かされたのですから仕方ない事ですわ貴方」



お、おう、母さん公爵とそんな一悶着が...。

しかも打ち負かすとか昔から変わらず脳筋かよ!



「今なら勝て 「表に出て1試合やります?」



「い、いやこれから晩餐会であるからその綺麗なドレスを台無しにするのも良くないのである」



「それもそうですね、おほほほ」



「はははは」



この筋肉ダルマが母上より弱かったというのが甚だ疑問だが、如何にも武闘家って感じだから剣と相性でも悪かったのか?



「それより俺の末の子供たちだ。ほら挨拶しなさい」




「お初にお目にかかります、ワンアイズ家三男のエルスと申します。お見知りおきを」




「わたしはワンアイズ家長女のユリーともうします。よろしくお願いします」




「ふむ、オラフの子供とは思えん程いい子達ではないか。そしてライオもトールも立派になったのである」



2人は深く礼をしている。

聞くところによるとバロンと父上は冒険者時代パーティを組んでおり、よくここのダンジョンに挑んでたらしく、先代に目をつけられ宮廷魔導師になったとか。そして男爵になったばかりの頃バロンを通じ特に金銭面でお世話になったのだとか。

え?ラグナー辺境伯?知らないなそんな人。



「先代様とバロンのお陰でライオもトールも今じゃ立派な男になったさ。男爵になったばかりの時は本当に助かった。今となっては借りは返せたし、2人には立派な家庭教師様をつけられるくらいにはなったさ」




「そうよ、私の教育の賜物よバロン」




「そうでありましょうな大賢者の殿。本当に王室を抜けられオラフの下に居たとはいやはや驚きである」




「大賢者はやめてちょうだい。貴方も根が冒険者の貴族なんだからあんな王宮のかたっ苦しさが嫌でこっちに戻って当主になったんでしょ?」




「確かにそうであるが...。姉上がどうしても当主は継がないと頑なに拒否されましてな」




「あーあの子は柄じゃないものね。あんたもそうだけど」




「姉上が羨ましいのである。我輩もダンジョンの森踏破に挑戦し続けたくありました」




そうこうしている内に次々と馬車が到着する。



「ともあれ今日の主役はお前達なのだ、是非楽しんで欲しいのである」



「他の招待客は貴方の派閥の人たちなんでしょ?オラフも今日から正式に貴方の派閥ってことで一家揃って顔合わせって事かしら」



「そういった側面も無いわけではないがそう言ってくれるでないのである。我が娘もエルス達と同じく10を迎えたので他の貴族で10を迎えた子供のいる家を呼んで皆で祝うというだけなのである。そしてエルスとユリーよ、我が娘と是非仲良くして欲しいのである。気が強いのかあまり親しい者がおらんのである」



案外頭脳派筋肉なのかな?貴族同士の関係や派閥、とても面倒だよな。

娘がいると言うが、筋肉ダルマでない事を祈る他あるまい。

公爵家令嬢は友達が少ない。仕方ないだろう。うん。理由は言わずもがな、全ては筋肉が悪い。

俺も好き好んでこの屋敷に来たいとは思わないからな。



こうしてエルグランティ公爵とのちょっとした面会も終わり待ちに待ったわけではないが晩餐会が始まる。

他の貴族の坊ちゃん嬢ちゃんがとんなスキルを持ってるのか。俺みたいに生産系スキルばかりのやついないかな...少しでも同士を見つけたい訳ではあるが期待はしないでおこう。

どうせ魔法とか剣とか立派なスキルがあるに違いない。



「エルスとユリーもいい友人を見つけられるといいな。後エルス、変な気は起こさないでくれよ?頼むから」



何を察したのか父上に釘を刺された。同世代の繋がりと言うのは重要であろう。

だが俺は自重する気はない、前宣言通り傾いてみせよう。





ブクマ90越えました!

いつもご覧いただきありがとうございます。PVも1日2000届かないくらいですがどうやったらこの小説がこんなに多くの方に見てもらえてるのか謎です笑

1人でも多くの方に楽しんでいけるよう書いていけたらと思いますので更なるブクマ、評価お願いします(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎w

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