第11話
俺たちは久しぶりに家族全員揃った。馬車は父、母、兄2人と俺、ユリー、レフィ先生の二台で向かう。
レフィ先生は貴族とも関わりがあるのだろうか?まぁ王室家庭教師なんてスキルがあるくらいだからあるに違いないが、レフィ先生の素性もまだ謎が多い。
ステータスやスキルを見れば分かることは多いのだが鑑定は対象に魔力を飛ばすのか、気づかれる為レジストされ、見ることが出来ない。一流の鑑定師はそれを相手に気づかれることなく鑑定するのよと言っており俺はまだまだと言うことだ。精進あるのみである。
スキルを授かってから分かった事だが、他のスキルについてもそうだけどスキルは熟練度と言うものがあり熟練度を上げることで使える技が増えたり応用が効くようになる。熟練度を上げるには経験値を稼ぐ必要があるのだとか。スキルを使い魔物を倒したり、模擬戦をしたり、ひたすらポーションを作ったり、ひたすら鉄のナイフを作ったり、恐らく経験がある人は多いだろう。
ちなみに天使がくれた☆スキルは熟練度MAXである。強くてニューゲームただし生産系スキルに限るとはこれ如何に。強くてニューゲームの意味ある?
それはさておき今のところ俺の鑑定では相手のスキル熟練度まで見ることが出来ないが経験を積めば見れるようになるらしい。
まぁステータスを見れば熟練度が分かるので、使うとしても敵と対戦するときくらいだろう。
あのスキルがこれくらいの熟練度だからこれくらいの実力があるくらいにしか分からないし。
時間があれば常に鑑定を使っている。意外と面白いのだ。自分が知らなかった事まで分かるようになり地道ではあるがインテのステータスも伸びている。
ステータスについても経験を積めば伸びる。レベルという概念はないがスキルもステータスも経験を積む事で伸びる。
しかしあれだ。どうすればステータスが伸びるのか、俺はレフィ先生から様々な訓練と言う名の研究を受けることになり、何をどの位の期間すればどのステータスが伸びるのか色々な事をやってのけたよ...。
例えば簡単なものだと筋トレはSVMの数値が伸びた、勉強はIMの数値が伸びた、ひたすら基礎魔法の訓練をする事でMPが伸び、消費魔力が減ったり、ひたすら走る事でHPとMが伸びたり。
さながら育成ゲームをされてる気分でしたよ、ええ。
今ならひたすら努力値を上げるために草むらでひーひー言っているモンスターの気持ちが分かる気がする。
ステータスは魔物にも存在するので魔物も俺みたく訓練をすれば強くなるのだ。正にモンスター育成ゲーム。
魔物は常に弱肉強食の世界で戦っている。生半可なステータスでは生き残れないので長く生き残ればそれだけステータスが高くなり強い魔物へとなる。
エルフの中にはゴブリンでドラゴンを倒すのだ!!!と言いひたすらゴブリンのステータスあげている酔狂な奴もいるとか居ないとか。流石に種族的に不可能だと思う。ステータスには個人差、種族差があると結論づけられている。個体値みたいなもんだ。
だからいくらステータスを伸ばしたとしても所詮はゴブリンでしかない。だが進化をすれば別なんだとか。
その酔狂なエルフがステータスを上げる中で次第に種族が変化する者が現れた。ゴブリンからボブゴブリンだったりゴブリンソルジャーだったり。単純に上位種になったというだけだがこれは世界的にも大きな発見となり魔物の早期発見早期駆除が必要と言われるようになったのだ。お前は癌か!
だが例外ももちろんある。最初から上位種として生まれたり、成長スピードが異常であったりだ。
ピ◯ョンLv9が草むらから出てくる感半端ない。
俺にはテイマースキルがあるから今後何かと役立つに違いないので馬車に揺られている間色々とレフィ先生に聞いて居た。
その間ユリーは俺に寄りかかりスヤスヤと寝息を立てている。
かわいい。超絶かわいい。ユリーをテイムしたい(意味深)
ちなみに馬車を引いてる馬も魔物である。ロードホースと言ってとても大人しくテイマースキルがなくとも扱うことができる魔物だとか。
魔物にも人と共存している種がいくつもある。テイマースキルって必要なのかな?数少ない生産系じゃないスキルだよ?それに特定のスキル、竜騎士等はスキル特性上ドラゴンを操ることが出来る。やんなっちゃうよね。
スキルスクロールとかさなんなら◯マシンとかさ、ないのか!
基礎魔法も火魔法を始めとした属性魔法があれば基本扱えるしその上位互換すら存在するので基礎魔法なんてスキルはあってないようなスキルだし、極めようなんて物好きもいない。
故に俺がこの世界で無双するには生産系スキルを使うしかないのだ。
もうあれだよね。核でも作って世紀末にしてやろうか?それとも核の冬でも起こそうか?
なんて考えていたらユリーが起きた。
「なんかお兄ちゃんから悪しきオーラ力を感じる…」
「生産系スキルが悪いのだよ!ユリーに分かるものか!」
「哀れおにいちゃん。わたしは生産系スキルばかりのおにいちゃんとは違うのだよ、おにいちゃんとは!」
ぐぬぬ、妹よ兄すら超えていくのか。しかし妹よなんかキャラ違うぞ。
「ぷーくすくすあしらわれてやんの」
「俺はただファンタジーらしいファンタジーをしたいだけなんだ...」
「よく言うわよそれだけスキルがあるじゃない。贅沢言わないことね」
「量より質なんだよ!俺はただ1つすげーまほうスキルがあれば満足してたんだよ!」
スキル5個で好きなスキルとか交換できたりしないかな。
「折角勇者召喚で来たのに勇者スキルもないなんて目も当てられないものね?」
そういえば勇者召喚されそうになった奴ってもしかして勇者スキルとか俺が欲するようなスキル持ちだったんじゃないか?許さぬ!俺は許さぬぞ!来世でこっちに来たら魂魄百万回生まれ変っても恨み晴らすからな!!!
そうこうしているうちに俺たちはエルグランティ公爵の屋敷へと到着するのだった。
今回のパーティの目的は今年スキル鑑定の儀を迎えた貴族達が顔合わせをする事らしい。
どうせ嫌味ったらしいボンボンがどうだ俺の魔法すげーだろ!とか自慢してくるに違いない。
だから俺は大人気なく(子供なのだが)鼻をへし折って差し上げようと思います。
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