第9話
俺はこの鑑定結果を見て神を呪いたくなった。決して、決してこれらのチートスキルが羨ましい訳ではない!!!!!!そう決してな!!!!
ユリー将来は安泰だ。これだけのスキルがあるのだ。ただ死ななければ。
人は常に魔物の脅威にさらされている。ユリーのスキルを見れば分かるがこれだけ優秀な戦闘向けが揃っている。最前線に立ち魔物を倒さなければならない宿命であろう。
兄としてできることはただひとつ妹が絶対死なないようこの生産系スキルをフル活用する事だ。
例えエルスが主人公かと思いきやユリーが真の主人公だったね等言われようとも!!!
自分のスキルの鑑定もしてみる。天使(妹じゃない)がくれたっぽいスキルは名前を見て何となく想像はつくがどう言ったスキルが複合されているのか気になるのだ。そこに戦闘系スキルが少しでもあるのではという一縷の希望にすがって。
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◯エンチャンター
特定の素材を媒介に物であれば特殊効果を付与できる。
◯オールスミス
全ての武具鍛治術、魔物鍛治術、鋳造、細工、鍛治火魔法、抽出土魔法の複合ユニークスキル。
◯狩人
弓術、投擲術、生命探知、隠密、剥ぎ取り、野営知識スキルの複合したユニークスキル。
◯基礎魔法
身体強化、魔力操作、魔力形成、魔力感知、生活魔法を使用する事が可能。
◯召還魔法
自分と関連のある若しくは召還陣を施した者、物を呼び戻す魔法。
☆食道楽
食に関するあらゆるスキルはお手の物!これで君も異世界で日本食に困ることはなくなるかも?!
食知識、料理、醸造、発酵が複合したユニークスキル。
☆第一次産業
農、林、畜、水産に関するスキルの詰め合わせだよ!さぁ異世界の自然の厳しさを感じるんだ!
農業、育樹、畜産、漁業、促成が複合したユニークスキル。
☆大工
木工から鉄工までお手の物!異世界でホームレスにならなくて済むよ!
設計、木工、鉄工の複合ユニークスキル。
◯太公望
釣りの上位スキル。釣りを極めた者。
☆炭鉱夫
来る日も来る日も火山で採掘。魔物を狩る事なく君は何をしていたのかな?
採掘、耐暑、金属探知スキルが複合したユニークスキル。
◯デザイナー
製図、裁縫の複合スキル。
◯テイマー
魔物、妖精族と従魔契約を結ぶことが出来る。
◯錬金術
各種ポーションや人工生命体、魔法生物、魔石、特殊金属の生成、魔道具の作製等が可能。
植物知識、医療知識などにも精通している。錬金術の道は険しいのだ。
錬金術とはこの世の真理、無限の可能性を秘めているがどう頑張ってもスキルは錬成出来ないみたいだ。
次転生した僕は何を思うのだろう。
☆妖精の友
そうそう、君の友人死んだらそっちの世界で転生して妖精になるからよろしく!
妖精召喚、精霊の加護スキルが複合したユニークスキル。
◯鑑定
対象の詳細を見定める事が出来る。
◯収納
空間魔法の一種。本人の魔力量により収納スペースは変わる。保管される物は時から乖離され、収納された時のままの状態で取り出される。
◯言語理解
存在する全ての言語を見聞きする事が出来る。
◯(異)世界の知識
この世界の社会的知識を授けられた。
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うん、知ってた。ツッコミどころしかない。なんだこの鑑定結果は!!!!!
スキルってこんな軽いもんだっけ?
しかもチートでもベクトルが凄まじい方向性になってる。
魔法関連スキルあるけどね?何故か生産に特化しているし、もう呪いってレベルだよね。
俺の前世達はどうしてこのように魂の研鑽をしてきたのか小一時間問い詰めたい。
ただ召還魔法は良いものだ。おそらく相当な怠け者だったに違いない。これがあれば立ち上がりエアコンのリモコンを取りに行く必要がないのだ。それだけ。神の元へ行けたのは俺の発想って奴?
そしてあのファッキン天使は何を思ってこんなにスキルを付けたのか。全然よろしくないし、お陰様で生産スキルに磨きがかかりました!嬉しくないです!
お前もう堕天使か魔天使だよ!やっぱ期待した俺が馬鹿だった。ハズレもハズレ。
もっとさ異世界で役に立つ戦闘スキル地球にも絶対あるよね?
ファンタジーしてなくてもさ?ね?ちょっと異世界転生し直したいからいっぺん、死んでみる?
「エルス、この鑑定結果は本当か?2人揃ってユニークスキルが多いな。聞いたことがないユニークスキルが多々ある。まぁだからこそのユニークスキルなんだろうけど...」
「父上、本当だよ。俺も信じたくはないがこれは事実さ。きっと地球の糞天使が俺にくれたスキルだと思う」
「そ、そうか。流石にユニークスキルには驚かされたが、スキル内容にはそう驚くスキルという訳ではない。ユリーのスキルは正義感と優しさに溢れた素晴らしいスキルじゃないか。だがユリーは確実に国の管理下に置かれる事になるだろうな。一人前になるまでは恐らく王都の学院、その後は騎士団に入る事になるとだろうね。エルスに関してはなんと言ったらいいのか...優秀な戦闘スキルがある訳ではないから特別何か優遇されることはないだろう」
それはあんまりじゃないですか!!!!
どうなってんですか異世界!
やはり戦闘スキルばかり優遇されて生産系スキルは所詮下働きですか!?
力こそパワー!!!!
「私は騎士団レベルで済むとは思わないわね。王族直属の騎士になると思うわ。ユリーの活躍次第でしょうけど勇者の再来なんて持てはやされたりね。でも王族直属の騎士になんてなったらあの退屈な王城での暮らしが待ってるのよ、経験者としてそれはごめんだわ」
(でも本当に懸念しなければいけないのはエルスだけどあの王じゃきっといくらこの数のスキルを所持していても所詮生産系スキルと気にも留めないでしょうね。戦闘系スキルばかり優遇している彼では。あの勇者を見ていたから分かるけど、転生者であるエルスがこんなにも無駄に生産系スキルがあるって事がどれだけ恐ろしいか)
「レフィはそんな理由でこんな田舎貴族の家庭教師を引き受けたのかい?」
「そうよ。王室のボンボンの相手なんかしてられないもの。それに王族相手だと私の研究対象に出来ないじゃない」
「私たちの子供ならいいって言うの!?」
「こ、言葉の綾よ!エルス達だから色々叩き込めたってのもあると思うのよね」
「流石はあの大賢者様だな」
矢張り大賢者か。勇者と既知のエルフなんて大賢者の相場が決まっている。
「ちょっと!それは言わないでよ。とっくに捨てたのよ大賢者なんて称号は」
「悪かったな。よし、2人ともよく聞くんだ。俺はスキルの事はある程度包み隠さず国に報告する。転生やらの件は言わないが、言ったとしても子供が好きなお伽話だろうってあしらわれるに違いないがね。それと自分で言うのもなんだけど俺は伯爵位を授かる事になると思う。ユリーとエルスの事を報告すれば尚のこと確実にね。幸いな事に王都の近くだ。皆には寂しい思いをさせていたと思うがこれから又家族みんなで暮らせる。この地を去るのは寂しいと思うけど我慢してくれ」
ぐぅ~と腹の音が響く。そう天使の笛の音が鳴った。
「ごめんよユリー、まだ夕食を食べていなかったね。ミート、今日は実にめでたい日だいつも以上に奮発してくれ!」
こうして俺たちのスキル鑑定の儀は終わりを告げる。
そして父が再び王都へ戻り、スキルを報告してから1週間。
予想通り父は男爵位を剥奪、新たに伯爵位を与えられた。領地は王都北にあるエルグランティ公爵領。
新たな環境での生活が始まる。そしてその環境が俺たちにどうとりまくのか、それこそ神のみぞ知ることであろう。
いや、あの神だ絶対何も考えてないし俺を見て楽しんでいるに違いない!
ハッ!タライが降ってきた。どうにか避けられないものか。
地味に痛いし、身長伸びなくなったらどうするんだ!
前世では低身長がコンプレックスだったんだぞ!こっちの世界では心配なさそうだけど!
そうだ、身長伸びる薬でもいっちょ錬金術で作ってやろうか?おおん?
転職活動忙しくて更新遅くなりました。
ブクマ60越えました!又、評価して下さった方ありがとうございます♪
感想、評価どしどし頂けたら励みになりますのでよろしくお願いします。
というよりまだ10部なのにただただ驚いてます( ゜д゜)
エルスのスキル若干修正しました。
修正箇所:促成→第一次産業に組み込み、植物知識→錬金術に、細工師→オールスミスに他




