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ボロい筆箱を拾ったのは理系の秀才でした!?  作者: 表 裏淳
第二章【友達の為に舞う雪】
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第十二話【果たして状況はどう転がる?】

ボンジュール、読者の皆! 貝塚大誠だぜぃ!

今回は久しぶりの投稿だけどよ、一つ言わせてくれ。

「何で前書きも後書きも俺一人なんだよ!!」

どういうことだよ! 俺一人だと場がシケるだろうが!

そこんとこ作者はわかってねえ! 俺みたいなキャラクターは一人だと

「何やってんだ? この馬鹿は? 死ぬのか?」

ってディスられるんだよ! 寒い目で見られるんだよ!

突っ込み役の秀かアリアか神乃か、て言うか、俺以外の誰かがいねぇと場がもたねぇよ!

ま、なんだかんだ言って久しぶりに!

ボロ秀第十二話【果たして状況はどう転がる?】

スタートだ! スタンドだ! タッタんだ!


読者の皆……お願いだ。心の中だけでいい……突っ込んでくれ。頼む……。


 時間は流れて、昼休み。


 俺は今、大変面倒な事態に巻き込まれていた。


 「お前の頭の中には『真面目』しかないのか?」


 「貴女のように『毒舌』でしか言葉を伝えられない人とは違います、私は」


 後ろは、合戦。


 「秀! いい加減、教えろよ! 昨日のあれをよ!」


 「そうよ、筆無! 神乃についても教えなさいよ!」


 「勿体ぶる気持ちは分からなくは無いがそろそろ話したらどうだ? 筆無?」


 前は、尋問。


 はぁ……メンドくせぇ。教えようにも、何と言ったらいいことやら……。


 「まぁ、一言で言えば、神乃の神としての力が俺に加わって超人的な身体能力を得た、って感じだ」


 「は? 筆無? 頭、大丈夫?」

 

 「もう少し言葉を選んで説明するべきだったな。筆無。嫁は、理解出来ていない」


 「そんな風にクールぶった発言が出来るならお前が説明しろよ」


 「ふむ。いいか、嫁。筆無はただの筆無では無力だ。だが、私の『神の権限』を少しばかり与えれば、万人を凌駕する鬼へと変貌するのだ」


 「……ごめん。昨日も同じこと言ってたけど全く分からないわ……」

 

 頭の上に、はてなマークがポツポツと浮かんでいるかのような顔をする剣間。


 「ははぁーん。なるほど。俺は大体分かったぜ!」


 顎を撫で、全ての謎が解けて犯人を追い詰めた名探偵の顔になった大誠。


「つまり、神乃が秀を好きっていう思いがあの強さの秘訣なんだろ? 愛の力ってやつだな!」


「…………」


 世界が止まった。


 数秒の後、神乃の右拳が、大誠の顎を粉砕した。


 バタリと大誠は白い床に倒れる。


 「この変人は、何一つわかってないから、放っておくぞ」


「そうでもしなければ話が進まん」


「アンタ達仲良しね……貝塚にもう少し優しくしてもいいんじゃない?」


剣間が呆れ顔の後、照れ隠しのつもりか右を向いて小言を呟く。


そんな俺達とは対称的に後ろから冷たい冷気が漂う。


「上部だけの秀才など何の意味もない。その無理をした態度を改めたらどうだ? 見ているこっちが不愉快だ」


「それは、貴女の器量が小さいからでしょう。誰しも上を目指し、それに相応しい素振りを見せるものです。私とて、例外ではありません」


「ボクは、お前の必要以上に周囲を気にかけるその性格のことを非難している。それにボクの器量は小さいと自覚している。あれで馬鹿にした気になるなら、お前は頭が弱い」


「では、言い直します。貴女は器量も小さければ、胸も『小さい』のですね。高校生でその大きさは『小さい』ですよ。形が整っていればいいなどただ現実から目を背けているに過ぎません」


空気中の酸素が凍った。酸欠になるぐらい。


 「……大きければ良いわけではない」


 「『形が整っている』などと述べるつもりですか? それは、現実から目を背ける行為と何ら変わりはありません」


 「……」


 珍しく、翼が押し黙った。委員長すげぇな。


 「男子は顔立ちが良く、性格が良く、スタイルが良い女子を好みます。この場合、私の方が貴女よりも条件を満たしています。主に二番目と三番目が」


 「……」


 ま、不味い……翼の地雷原を踏み荒らしてやがる。拳握って、震えてる……髪で顔が見えないのが救いだ。翼の怒った顔、マジで怖いからな。


 「おい! 秀、何で無視すんだよ!」


 「顔を引き吊らせて何かあったのか?」


 「まだ説明終わってないわよ」


 「三者三様。面倒だからまた今度話す」


 「おい、秀。どこ行くんだよ?」


 「話をしている最中に背を向けるな!」


 「態度悪いわよ! 筆無!」


 俺は、一時避難する道を選択した。あのまま、あそこに居たら後ろから冷凍ビーム浴びせられそうだし。氷漬けにされるぐらいなら切り傷を受けるほうがマシだ。


 *


 とは言え。


 『果たし状』


 「いきなり、こんなの投擲されるなんて予想だにしなかった……」


 そう。俺は、大誠達を振り切って、近くの自販機に立ち寄ったんだ。


 そうしたら、足元に矢が飛んで来て、コンクリに穴を開けるという超常現象に出会(でくわ)したのだ。いや、ホント、驚いた。思わず「うほっ!?」って言っちゃったぐらいだ。ゴリラかよ。


 その矢に結び付けられていたのが、この時代遅れな一通の手紙である。


 「て言うか、誰だよ? こんなことする奴」


 矢から取った紙切れを左手で返しながら、そんなことを言う。


 心当たりがあるといえば、背の小さい『あ』で始まって『な』で終わる三文字女神くらいだろう。


 だが、神様は今、変人とその妻とじゃれあっている筈だ。


 まして、矢を高速で飛ばすなんていう特異な力は燃料切れの真っ最中。


 あいつじゃないなら、また面倒な奴の出現ってとこか。


 「ハァ……カッタリぃ」


 萎えた気分を変える為、『サファイア=リバー・無糖』を購入し、プルタブを開け、黒い液を飲み込んだ。


 「ま、中身見てから頭を働かそう」


 『果たし状 拝啓 筆無秀殿。

 まず、この度は、このような形でご要件をお伝えすることをお()びします。

 前日、貴方様が討ち取った弁慶と名乗る者。

 アレは、我が主君の側近にございます。

 同胞(どうほう)の不始末を謝罪すると同時に汚名返上すべく、貴方様に三対三の決闘を申込(もうしこ)みます。

 つきましては、翌日の午後六時に縹折高校校門前までお越し下さい。

 ルールは後程、追って説明致します。

 

 北方絆騎四代目総長、郷見火憐』


 「北方絆騎か……懐かしい響きだ。……まだ続いていたのか」


 最後に名前を聞いたのは、いつだったか……。覚えてねぇな。


 でも、この果たし状書いた奴……中々礼儀がしっかりしてるじゃねぇか。

 

 「縹か……てことは、昨日の連中は縹の不良か。つまり、報復。だが、三対三って……」

 

 チーム戦か? 三人連れてこいってことだよな……。

 

 えーと、俺と大誠、後一人は……真? いやでもあいつ平和主義者だし、ダメだな。

 ま、神乃ならひょいひょいと付いてくるだろうし問題ないか。


 なるようになる。

    

よう! 今回は割と短めだったと思うけどお疲れさんだ!

次回はいつになることやらな作品だけどここで問題があったらしい。

「ストックがなくなったー!!!」by作者

ストックあったのか? という突っ込みは思う存分入れてやってくれ!

それ以外も遠慮無しにも大歓迎だぜ!

んじゃ、バイバイだぜ!

またなー

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