聴覚障害者の日常 タクシー編
これはアタシではなく聴覚障害を持つ友人の話だ。
友人の障害は生まれつきで、相当な苦労をして発声訓練をうけた。大変な努力家で、日本語の勉強をし直し外国語も勉強しているすごい人なのだ。
目がぱっちり大きくて丸いぺちゃんとした鼻なのだが、どちらかというと日本人離れしたくっきりとした顔立ちで、東南アジア系だとか中国系だとかにもみえなくもないかわいい人だ。
聞こえる人の説明によると、ハスキーな声の持ち主らしい。
友人は手話もできるが、声が落ちることを心配して普段から発声するようにしているのだそうだ。それが、彼女なりのリハビリなのだそうだ。その甲斐あってか、友人の声は、会話は支障はないくらいには話はききとれるらしい。
友人の家は、不便なところにあった。車を所持していなかったため、タクシーをよく利用していたのだそうだ。
そうすると、タクシーの運転手からよく話しかけられたのだ。
「おねえちゃん、お国はどちら?」
「えっ?」
「日本語、じょうずだねえ。日本には長いの?中国かな?いや、韓国?韓国ねぇ、いまは韓流とかってはやってるよねぇ。」
困惑する友人に構わず話し続ける運転手さん。
上手も何も、友人は、生まれ育ちも日本ですから…。
そういえば、友人はどう返事したんだっけ…。
聴覚障害者でも、発語する人、しない人がいます。
未知の音である発音を身につけるのは大変な訓練を受けなければなりません。受けたからといって話すとは限りません。
声帯に異常がない以上声はだせるけれど、正しく出せるかどうかは人によってばらばらです。
聴覚障害者でも色々いるのだとご了承ください。