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無口なパルクーラーは眠らない街を翔ける  作者: 狐のボタン


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新メンバー加入



カフェでナオを下部組織、UimeNへの加入手続きも済ませ、手下に装備一式も持ってこさせた。


「これ何?変な薬だったら嫌なんだけど」

斑鳩(うち)がクスリを許さないって噂知らない?」

「知ってる…かなりの騒ぎだったし」

「その注射器は端末チップを埋め込む為のものだよ」

端末がどういう物かという説明をして、使うかの判断は任せると言ったら、今は保留にしたいと。

私達みたいにいくつかチップ入れてるとあまり抵抗感もないけど、初めては抵抗あるかもね。

チームの子にも最初は嫌がった子がいたし。

みんなが使ってるのを見てれば慣れてきて、抵抗感もなくなり使い始める。便利だし…。

斑鳩(うち)というか、基本設計は麗奈姉さんが作ってるものだから安全性は保証するし、セキュリティも万全だ。


他の装備も一通り説明したんだけど、使い方は実践でなれるって。確かにそれが一番だよ。私もそうだし。

「えーっと、他になにか聞きたいことあったりする?今じゃなくてもインカムでいつでも聞いてくれていいけど」

「えっと、ボクとアンタは付き合ってるって事になるんだよね」

「うん。麗亜って呼んでほしいかな」

「わかった…。その、家に挨拶とかそういうのはいいの?」

「結婚するとかじゃなきゃそこまで気にしなくていいかな。挨拶してくれるなら私としては嬉しいけど、怖くない?」

「別に。悪いことなんてした覚えもないし。斑鳩は悪人には容赦がないけど、そうじゃなければ問題ないでしょ」

「うん。ちゃんとわかっててくれて嬉しい!」

「抱きつくな!」

「えー。もう恋人なんだからいいじゃない」

「麗亜は街の有名人だし、人気者なの自覚して。対してボクはその辺のモブなんだから」

「あははっ。それは無いよ。だってこの私を軽々と抜いていったのなんてナオが初めてだからね。ナイトレスシティの最速を名乗っていいよ。私が保証してあげる」

「そっか…。最速…いいね」

「最速カップルだよ。 という訳で抱いとく?」

「気が早い…」 

私、そんなに魅力ないのかな…。確かに姉さん達みたいに立派なモノはないけど……。


「落ち込まないで。ちゃんと段階を踏みたいだけだから。麗亜の事を軽く考えてない証拠だと思ってほしい」

「わかった。ナオはそういう人だもんね」

だからこそ抱かれたいと思うのは仕方のない事だと思う。私だって別に身持ちが軽いわけではないもの。むしろ家の名前がある分重いくらい。




ナオはその日の夜にはチームの集まる場所へ早速顔を出してくれて、Uiと下部組織のUimeNへの紹介の後、合同で集会、

各々カップルだったり、ツレだったりとチームを組み、パトロールへでた。

普段一人で動く私も今日はナオと組む。


窓から飛び出し、並んで夜の街をビルからビルへと翔び、駆け抜ける。

「下部組織とか言ってた割に混ざったりするんだね」

「あくまでもUiには入れないってだけだからね。待遇も変わらないし。大体あまり厳しくして息苦しいのも嫌だから。今までも合同作戦なんて何度もあったよ」

「ボクといたくてリーダー権限でやってるのかと思った…」

「これでもチームのリーダーなのよ?そんな立場を乱用するような事しない! 今まではチームの子達がカップルでいるのを見守ってたくらいなのに。酷い…」

「ごめんて…」 

会話しながらも移動速度は落とさないし、周囲へ目も光らせている。


「あれ…路地に数人集まってる。確認するために先行くよ」

「待って!」

「ついてきたら?最速に」

「言ってくれるわね」

実際、ナオの速度は前より格段に上がってる。旧式の装備で私を抜いていったんだ、最新装備で更に速度が上がるなんて、ちょっと考えればすぐに予想できたはず。

それでも! 惚れた相手を一人で危険な目に合わせるなんて斑鳩麗亜の名にかけてさせられない!


ルート選びや装備への慣れもあり、何とか食らいついていき、ほぼ同時に路地へと飛び降りる。

聞こえてくる会話から、タチの悪いナンパと判断。

本部へ連絡を入れつつ先制攻撃。一人はワイヤーフックで無力化出来たけど…

「ナオ、やって!」

「不意打ちとか…誤認の可能性考えないの?」

「会話からしっかりと判断してる!」

巻き上げたワイヤーフックで逃げようとしている相手を狙い撃ち。

三人目をナオが倒したタイミングで二人とも着地。


「大丈夫?何もされなかった?」

「怖かったですぅ…ここで襲われるかと…」

震えてた女性二人がすがりついて来たから抱き止めた。

「よしよし。もう大丈夫よ。 表まで送るからね。顔がいいだけの相手についてこんな路地へ入ったらだめだよ?」

「はい…気をつけます」

「助けてくれてありがとうございました」

ナオは私が何も言わずとも倒した相手を処理してくれてて助かる。

初日から背中を任せられるくらい頼もしいのは嬉しい限り。


二人を表の明るい店舗へと送り届け、路地へ戻るとナオが全部終わらせてくれてた。

「ありがと。報告も?」

「すませた」

「助かるよ。次、行こうか」

「ん」

ワイヤーフックをビルの上へめがけて射出。ワイヤーの巻取りを利用して上へ。


「麗亜の判断早い」

「迷ってる間にも傷つく人がいるからね。一瞬の迷いが命取りになる場合もあるから」

「ちょっと格好良かった」

「惚れた?」

「…かもね」

ふふっ。そっかそっか! 頑張ろ!

チームの子達が言ってた、惚れた相手がいると頑張れるっていうのをやっと理解できたかも。






ここで一旦完結扱いになります。

ただ、続きは書きたいと思っているので、また更新するかもしれません。

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