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4月
4月、新しい出会いがある季節だ。
僕らは、高校生になった。
この学校には、僕と同じ苗字のやつがいる。
日本を代表する鈴木、佐藤ならまだしも季瀬がだ。
僕らは双子、同じ学校に入学するのも宿命だ。
入学式
「季瀬 冬」体育館に先生の声が反響する。
自分の名前が季瀬 夏であることを確認し、立たないように足に力をこめる。
あいつの緊張した声が聞こえる。
少し緊張してる聞きなれ過ぎた声。
微妙にこそばゆい。
期待と緊張が入り混じっている。
冬がいるからまだ少し落ち着ける。