表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

小説家になろうラジオ大賞6

寝言は一人の時に言え!

作者: 夜狩仁志

なろうラジオ大賞6 参加作品

テーマは「寝言」

「おい(なぎ)! もう朝だぞ、起きろ!」

「う〜」


 俺の登校前の日課は、凪の部屋に寄って起こすところから始まる。


「また遅刻するっての!」

「もう少し……だけ」


 この娘は昔っから朝が弱い。


 初めて会ったのは小学生の頃。

 その頃から寝坊癖が直らない。


「ほら、行くぞ!」

「う〜〜」


 凪の親が心配して、寝ぼけて変なところ行かないように、一緒に登校してと頼まれ、はや10年……


 高校生になっても変わりゃしない!


「いい加減にしろよ、俺だって大変なんだよ」

「ごめん」


 俺が強く言ったからか、最近はちゃんと起きて登校するようになったが、そのかわりに……


「おい、起きろってば!」

「すぅ……」


 授業中に寝るようになりやがった!


 まあいいや、授業中の居眠りなら本人のせいだから、俺には関係ないし。


 そう思っていたのだが……


「う〜ん、もう食べれないよぉ」


 寝言いうようになった!


 何度も俺の席から起こすのだが、先生に見つかる時も多く、叱られるのだった。


 しかも、


「待ってよぉ、(りょう)君」


 俺の名前を言うようになった!

 勘弁してくれよ。


 そのうち寝言は悪化し、


「亮君、ボッコンチーニ食べてる、いぃなぁ……私もぉ」


 夢で俺は一体なにをしてるんだ?

 ボッコンチーニってなんだよ!


 放課後、凪に注意する。


「恥ずかしいからやめろ!」

「え〜 そんな事を言わないよ、私」


「じゃあ、今度録音しておくぞ」

「いいよ」


 次の日、


「ぅ〜ん」


 始まった。


「南極は寒いよぉ……亮君、抱きしめて、温めてよぉ!」


 こいつ! なにを!


 放課後、


「ねえ、私、なんて言ってたの?」

「……」

「ほら! 寝言なんて言ってないもんね」


 聞かせられるか、こんな恥ずかしいの。


 そしてついに……


「ぅ〜ん」

「誰だ? 授業中に寝てるのは?」


 先生にバレた!

 しかも、授業を中断して耳を澄ますのだ!


 静まり返る教室。


 頼む! 起きてくれ!

 俺の名前は言うなよ!


 しかし、心地よく寝息をたてる凪の口から、


「亮君……いつ、告白してくれるの?」


 なっ!?


「好きだよぉすきすきすキスして!」


 !!


「……起こしてあげなさい」

「  は  い  」


 クラス公認のカップルが誕生した瞬間だった。


 この事を後で話したら、悲鳴を上げて気を失った凪。

 その後、寝言でも叫んでた。


 この件以来、凪はちゃんと起き、居眠りもしなくなった。


 ただこうやって二人でベンチに座っている時は気が緩むのか、俺に体を預けて夢の中へ。

 そしてまた寝言。


「大好き!」


 二人っきりならいいか?


 でもやっぱ恥ずかしいから、

 寝言は一人の時にしてくれ。


…………どうしても、ありきたりなネタになってしまう「寝言」というテーマ。

期間中、リベンジでもう一作、投稿したいですね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ