第四話 新たな仲間と新たなアイテム
投稿が遅れてしまい誠に申し訳ございませんでした。
お楽し意味いただければ幸いです。
旅に出て1週間、健也は危機に陥っていた。何を隠そう、体が痛いのである。
つい先日までやわらかい羽毛布団─この世界では鶏の羽が詰められている─で寝ていたので、慣れたつもりになっていた野宿で、体が痛くなっていた。
そして、体だけでなく頭もいたくなるような出来事が起きたのである─
─健也が出発して2日ほどたった時、結構前に出会った狂暴猪の親玉が現れた。そのボスは自分を見るとすぐに逃げて行ってしまったが、その日の夜、仲間を連れて再び現れたのである。そして、自分の前に回り、ひざまづいた。
『われら一同、あなた様のもとにつきたいです!』
と脳内に語り掛けてきたのである。突然だったのでびっくりした。というか、相手の心を読めるやつ─思念読破って、まだ解放されてないよな?と思いつつ、聞き返す
「それは、俺の配下─になるってことか?」
『その認識で間違いないです。』
う~ん、どうだろう。もちろん食料もあるし、受け入れるのは問題ないんだけど...カンタウスに戻った時どうすればいいのかな...
「とりあえず保留とさせてくれ」
『わかりました。』
と、保留したものの、どうすればいいのかわからなかった。
ということで、手紙を出す。
・まだ解放されてないのに!『思念読破』が使えるのはなぜか
ということについて聞く予定だが、狂暴猪の処遇についても聞いておいた。
次の日の朝、なぜかポーチが重くなっていた。
中を開くと、一通の手紙と円柱状のものが一つ。何に使うのかわからないが、とりあえず手紙を読む。
『こんにちは。まだ解放されていないのに使える件については、あなたに忠誠を誓ったものが使えるようになります。能力『思念読破』は、忠誠を誓っていなくても使えるようになるものです。
もう一つのほうですが、次のアイテムを送りました。
『魂入筒』といいます。対象にこれを当てて念じると、魂がこの中に入ります。中に入る魂の上限は100ですので、気を付けてください。』
とのことだった。某袋怪物のような気もするが、気のせいだろう。ということで、自分の隣で寝ていたボスに話しかける。
「お前たちを俺の配下にする件だが、認めることにした。」
それを聞いてボスはめっちゃ喜んだ。
「それで、この魂入筒にお前たちの魂を入れることにしたが、いいよな?」
『一度使ってみないとわかりません。』
「じゃあ今使うか?」
『はい。使ってみましょう。』
軽っ!そんなのでいいのかよ!?ボスよ!?と思ったけど、まあいいや。
ということで、ボスの体に当てて念じてみた。
すると、魂入筒が淡く光り、それと同時にボスの体がぐったりとなった。それで、ボスの体は風に吹かれてチリとなった。
それを確認してから、呼び出した。また淡く光り、自分の前の一点に、周りの物質が吸い寄せられ、ボスの体が作られた。
結構簡単にできるが、呼び出すときに若干の引力が働くため引き寄せられる。なれの問題だと思うけど...
とはいえ、配下に加えることができるから、便利なのは間違いない。
ただ、どうしても個体がぐちゃぐちゃになる恐れがあるから、名前を付けることにした。
ボスは『ウリボー』
あとの4匹は、『ウリウス』『ボーグ』『ボアイ』『ウリ』とした。我ながらいい名前─の割にはそのまま─だった。
早速全員中にしまい、移動することにした。
─*─
数日たったある日、海に出た。元の世界と変わらずしょっぱく、塩も手に入れることができそうである。
そこで釣りでもしようかと思ったら、『思念』が飛んできた。
『海に入るのですか⁉われら狂暴猪は、魚を取ることもできます。一度解放させてください。』
結構使えそうなので、5匹全員解放してみた。一目散に海へと走っていく。1時間もしたころ、自分の前には魚がなん十匹も積み重なっていた。しかも全部食べることができるそうで...
ということだったので、おいしくいただいた。残ったやつはどうしようかと悩んだが、何のことはなかった。実は、自宅でゆっくりしている間、いくつか魔法を覚えていたのである。
そのうちの一つに、『空間収納』があった。自分の荷物を異次元に転送しておくという魔法で、中に入っているものの重さによって魔素が少しずつ削られるけど、回復量のほうが多い場合が結構あるので使いやすいのである─という言い訳ではないのはご理解いただきたい─。
そして全部仕舞ったら、また旅を再開するのだった。




