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転生してもスローライフを送れないことが証明されようとしています  作者: せんちゃ
第一章 少しの間のスローライフ
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第一話 能力の確認・人間の国

「また逃げられた...」

 せっかく捕まえたのに自身の手を振りほどき駆けていくものを見つめる。そして森の中へ消えていき、追えなくなってしまった。


 転生してから一週間。転生したところは森の中で、着替えた服装のままだった。装備品としては、剣が1つとポーチが一つ。ポーチの中には手紙があり、どうやらそれは転生の直前に一瞬だけ会ったあの女性が送ったもののようで──


『無事に転生できましたでしょうか?

 転生おめでとうございます。あなたの能力(スキル)は『バリア繰り』と、『能力鑑定』です。わからないことがあったら、質問を紙に書いてこのポーチの中に入れてくださいね。こたえられるものだけ答えます。』


 ──とのことだった。どういう仕組みかはわからないが、とりあえず置いておこう。

『能力鑑定』は、まだ人間にあったことはないものの、動物相手にも有効のようで、何回か見てきた。

 今回逃げられた奴は──


 種族名:狂暴猪(フェロ・ボアー)

 ランク:D(種族平均:E+)

 体 力(HP):200

 素早さ:100

 力 :300

 能 力(スキル):なし

 耐 性:なし


 ──だった。凶暴な猪だが、捕まえられないわけではない。

 が、種族平均を大幅に超えるランクなので、ボスだと思われる。

『能力鑑定』は植物にも有効なので、毒の有無は判別できたし、母親が料理人だったため手伝いするうちに自然と身についたものもある。なので、食事には困っていなかった。


 さて、一日のルーティーンを紹介しよう。

 朝早くから起きて、朝ご飯を食べる。

 近くの川に行き、顔を洗い、ついでに体も洗う。

 それが終わったら『バリア繰り』の練習である。

 だいぶ慣れてきたが、厚さ10㎝の正方形の板を出すことしかまだできない。そのうち開放とかそういうのされるのかと聞いたら答えはYes。頑張るしかないのである。

 終わったら昼飯を食って、食事のための狩りや採集などをする。キノコや山菜しか取れないので、肉が食いたい。

 そして晩飯を食って、野宿だが寝る。襲われないように火は焚きっぱなしである。


 以上。毎日同じような一日なので、たまには遠出しようと思う。持っていくものは、いつもの用意と、たまに手に入る殺人兎(キラーラビット)の角など、売れそうなもの。貨幣があるかは知らないが、町に着いたら売ってみようと思う。


 と思って旅に出たはいいものの、すぐに終了した。山の向こう側に一つ町があった。

 山中国家カンタウス。武力はそこまで強くはないものの、山に囲まれているため食料には困らない。食料的支援を他国にしているため、結構強い。

 入るときに荷物検査などはなく、ずいぶん警戒心が緩いようだ。適当に歩き、よろづやを見つける。


 ──余談だが、こちらの文字は見たことなかったが読めた。いわゆる主人公補正なのだろう──


 それで殺人兎(キラーラビット)の角を見せたら、冒険者組合に売るといいらしいので、その場所を教えてもらった。


 冒険者組合。異世界転生ものでお決まりのあれだ。早速中に入ると、結構人でごった返している。受付のところに行くと、受付嬢が自分に気づき、


「あ、お客様!初めてのご利用ですか?」


 と声をかけた。そしてそのまま頷く


「はい、そうです」

「それでは、冒険者登録をします。ついてきてください。」

「わかりました」


 そうやってついていくと、一つの部屋に入った。その部屋の中には腕輪が置いてある。


「こちらを一度身につ行けてください。腕は左右どちらでも構いません」


 とのことだったので、右腕手首にはめる。しばらくすると、腕輪のランプが光った。


「登録完了です。また、身分証として持ち歩くことができるので、そのままつけていてください。」

「わかりました」


 そのまま部屋から出る。


「一度内容を確認したいので、少しいいですか?」


 ときき、自分がうなずくのを確認したら、腕輪のボタンを一つ押した。

 そうしたら、腕輪の上に画面が表示される。


 名  前:吉本健也(ケンヤ・ヨシモト)

 種  族:人間(ヒューマン)

 ラ ン ク:E+

 体  力(HP):250

 スピード:250

   力  :200

 能  力:『バリア繰り』『能力(スキル)鑑定』

 耐  性:痛覚耐性


「それで、今回はどのようなご用件でしょう?」

殺人兎(キラーラビット)の角を手に入れまして、売ろうと思ったらここに行ったらいいと教えられましたので」

「なるほど!そういったことなんですね!わかりました。殺人兎(キラーラビット)の角は今どこに...?」

「これです」


 そういいながら角を出す。大体10個くらいかな?

「こんなにですか!?ありがとうございます!」

「いえいえ...」

「それでは、殺人兎(キラーラビット)の角が十本で、銀貨50枚です。」

「銀貨というのは...?」

「えっと、硬貨の一つで、

 銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚、金貨100枚で剛貨1枚です。

 市場価格でリンゴ一つで銅貨5枚ですね。」

「わかりました。ありがとうございました」

「それでは行ってらっしゃいませ!」


角十本で結構お金になった。前世の感覚だと、銅貨1枚30円分くらいかな?

とすると銀貨は3000円で─金貨に至っては30万円分相当となると、結構価値が高くなる。

そのまま、さっきのよろづやに戻った。


そこで生活用品を整え、食料もいくつか買ってみた。これから先困らないように。

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