ミケの物語り
童話です。
女の子と三毛猫と不思議な雨の日の想い出がこれからはじまります。
ショート作品です
最初の序章と序章2は小難しい世界観説明ですから読み飛ばしても大丈夫な作りにしました。
3話目からポエム調の物語りです。(小さいお子様は3話目から読み易いですよ)
【序章】
いつからか、地球といった世界にはフルーツボールという、だ円のタマゴによく似た形をした不思議な物体が出没していて、世界の雲の中に無数に目撃されている事が日本政府の調査で確認されていた。それが昨今の報道特集でアメリカ政府も察知するに至り、アメリカ中の一般家庭にも周知の事情として広まることになった。それが今しがたの日本社会の不思議さの基になった様だ。が、何故か世間では出てきそうな噂がいつもとは異なる様相だった。本来なら宇宙人や未来人説がおおむねなのだが。
一説によると未来人の監視機器が設置されてこちらの様子をうかがっているのではないかという哲学者などの夢話の絶えまもないような話もある。
その機器類の設置された時代はわからない。
飛行機などに乗ると雲の層からはそれがハッキリよく見える。
それを根拠に話を飛躍しすぎて地球をシュミレーション惑星と呼びはじめた数学者もいる。
空で見つかった、その機器は分析した学者によると文字と数字の生成機で革命的な未知の機器だそうだ。
飛行機のパイロットの話では近付くと文字と数字が呪文のようなものの響きで頭に流れ込んでくるそうなので空の運輸関連企業などにはとても毛嫌いされているらしい。
噂されている世間話によると、日本の邪馬台国時代の説を基にした噂から魔女のようなものがいた証拠ではないかというような信憑性の無い話もチラホラ出ていた。
他にも人類がまだ見たことの無い未知の領域からの機器類のようなものだから、そう思って間違いないと、一般の噂に太鼓判を押す素人染みた思い付きの漫画歴史学者などが、科学関連のシンポジウムの壇上で早合点して語っていたという事例もあるようだ。
その機械仕掛けの空の未確認飛行物体は、世界中で迷惑がられている事もあるし、青果店で見かける、南の国の毒々しい黒や紫などの色と形のタイプのフルーツのような品物と似ている事から、空の魔女の灯し火として世界中の空に不吉に浮いているのも目撃されている。
天文学の学者さんがフルーツボールと命名した。神様の作り出した世にも不思議なタマゴ。夢のような世界をも作り出しているとも噂がある。
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※また続き読みに来てください。