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日常に潜む悪魔  作者: ガクル
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第2話 会議

 承久局長の自殺を受けて霞ヶ関では緊急会議が行われていた。

 完全オフレコ会議の内容をリークした者は粛正されるという厳しい秘匿会議。

「どうだいっそのこと異世界転生、異世界転移ものの小説漫画アニメを発禁処分するというのは。これで解決だろ」

「国民の娯楽を奪うのですか?

 異世界転生、異世界転移ものの小説漫画アニメ禁止となったら、小説マンガアニメの半数以上は発禁になることになります。異世界転移や異世界転生は今に始まったことじゃない昔からの定番です」

 利理子が真面目に反論する。

「たかが娯楽だ。人の命の方が大事だろ」

「人命は何より大事、致し方ないですな」

「しかし、それでは西洋諸国に言論統制と非難されることになりませんか?」

 再び利理子が真面目に反論する。

「それは困る。国民共の娯楽が無くなるのは構わないが西洋に非難されるのはまずい」

「それにですよ。そんなものに夢中になる人生の敗北者など消えて貰った方が都合が良いのでは? ゆくゆくそんな連中が老人になったときの面倒を国が見るとなればどのくらいの国家予算がなくなるか」

「そうだな。国民の代わりは幾らでもいる。そんな負け組の代わりなど海外から移民させればいい」

「ならば放置で」

「方針が決まったところ恐縮ですが、これがもし某国の陰謀だったらどうしますか?」

 利理子は真面目に提案する。

「何?」

「我々は縄張りを荒らされても手を加えているだけの無能と思われないでしょうか?」

 利理子は真面目に提案する。

「それは癪に障るな」

「それに承久の件もある」

「これが某国の陰謀であるか捜査はするべきべはないか?」

「うむ。連中に俺達の縄張りに手を出したらどうなるか思い知らせる必要はある」

「では」

「うむ」

「ここに、異世界転生捜査班を結成することを承認する」

 

 こうして捜査は新たなるメンバーを加え続けられることになったのである。


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