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第一話 襲撃されました

ブックマーク一人ありがとうございます。

ド素人の駄作を読んでいただき頭も上がりません。


誤字や文のおかしなところはそっと教えていただけると幸いです。

とりあえず考えるのは後にしよう。

目が覚めないことには何も考えられない。


「トイレと洗面所はどこにありますか?」

起こしに来てくれた少女に聞くと

「こっちですよー。」と案内された。

「用が終わったら下に来てください。」

と言って少女は下へと向かった。


とりあえず顔を洗おうと洗面所に立った。

洗面所には、くぐもった鏡があった。ずいぶん年季がはいっている。

そこに映った姿に俺は驚愕した。

うつった自分の姿は、顔こそ現実世界の自分だが黒く長いコートで全身を覆い、指にはジャラジャラとした指輪が右手左手に4個ずつ。この装備は間違いなく、ラプラスでの自分〈ゼクシス〉そのものだった。

もう何が何だか分からなくなりしばらく呆然としていると一階から、

「なかなか降りてこないけど、大丈夫ですかー?」

と声を掛けられようやく我に返った。



動揺を隠しつつ軋む階段を降り、食堂のようなところに出ると木製のテーブルがあった。

その上にはおいしそうなスープや、パンが並んでいた。しかし、客と思われる人の姿はなかった。


「さぁ、早く座ってお食べ」

奥から出てきた女将さんにせかされ席に座る。

「うちの取柄は何と言ってっもごはんさね」

そう言って笑顔を向けてくれた。

腹が減ってはなんとやらだ。とりあえず食べよう。

「いただきます」

何個もの指輪の着いた手を合わせた。

最初に口にしたスープには玉ネギがたっぷりと入っていてコンソメに似た特徴的な匂いが程よく鼻腔を刺激する。

「うまい」

自然と言葉が出た。

カップラーメン生活を送っていた俺には味にどこか懐かしさも感じた。

「そうだろう、そうだろう!」

そう言って女将は満足気に奥の厨房へと戻っていった。




俺は、食事をしながら現在の状況について整理した。


まずこの世界がどのようなものか。

まず最初に疑ったのが、記憶がないだけで昨日もう一度ラプラスにログインしていた可能性。

しかし、これにはいくつか不可解な点が4つある。

1つ目。俺は今さっき目を覚ます、という行為をした。この行為、ラプラスではありえない。ラプラスではプレイヤーがゲームの中に寝た際、自動でログアウトする仕組みがある。たとえ昨日ログインしたまま、うとうとと寝落ちしたとしても目覚めるのは現実世界というわけだ。

2つ目。今現在行っている食事という行為、ラプラスではできなかった。アイテム欄の食べ物を選択し、使用のボタンを押すとアイテム欄から食べ物は消失しその食べ物ごとに設定されているバフがかかるだけである。つまり、ラプラスの食べ物とは空腹を満たすために咀嚼するものではなく、食べ物自体のバフを目当てに使用するものだった。しかしたった今、俺は美味しい朝ごはんを空腹を満たすために食べている。

3つ目。NPCであるはずの女将さんや、先ほど起こしてくれた赤髪の少女の会話が流暢すぎる。ラプラスにも宿屋は存在した。しかし、店員であるNPCは話しかけても定型文しか返答してこなかったはずだ。

4つ目。そもそもキャラメイクで俺は現実世界〈安藤雅英〉の顔にしてはいない。現実の顔にしている奴なんてよほど自分に自信がある奴だけだろう。しかし、俺の顔は今ゼクシスのような顔の長いイケメンではなく、幼さを残した安藤雅英だった。



ふと、思いついた。

仮想世界では痛みは感じることができない。安全のため、仮想世界へダイブするためのハード自体が痛みを出力することはできないのだ。

そこで古典的な方法だが、確実な方法であるアレを試してみる。


そっと頬に指をあて、つまんでみる。


痛い


やっぱりか。

これで確実にこの世界は仮想世界ではないことが証明された。



しかし、ゼクシスの恰好と言いこの世界の雰囲気といいどことなくラプラスに通ずるものがあった。

そこで、じゃあこれはできるのか?という一つの疑問が浮かび上がった。


「ステータス、オープン」

このコマンドは、ラプラスで自分のステータス、所持品、所持金などが確認できるものだ。アイテムなどを取り出すことも出来る。これが使えれば出来ることは大幅に増えるのだ。

チリリリーン

聞きなれた電子音とともに目の前の空中にウィンドウが開いた。

それは紛れもなくラプラスのステータスウィンドウだった。


名前【ゼクシス】

レベル:9999

所持金:308,828,086キール


ラプラスのデータを完全に引き継いでいた。


つまり、この世界はラプラスに似た異世界。そして、自分はゼクシスへと転生したということである。






異世界転生という異常事態に頭を悩ませていると、さすがに頭痛がしてきそうだった。

気分転換に朝飯の後は、一旦外出することにした。


宿屋を出ると、そこには木造の家や畑が広がていた。

まさにケルト音楽が流れてきそうな情景である。

歩いていると、人とすれ違うたび

「こんにちは」

と村人が笑顔で挨拶してくれる。村の雰囲気はとても良かった。



村を歩きながら、これからどうするか考えることにした。

とりあえず今後の予定を立てよう。


そう決心したはいいものの何をしようかそもそも何ができるかすらわからない。

一つ目的として挙げるとしたら”あいつら”のことだろう。

俺が異世界転生するきっかっけとなったであろうあのクエストには俺の他に2人参加していたはずだ。あのクエスト報酬により俺が異世界転生しているとすれば、ほか2人もこちらに来ていることだろう。

とりあえず、あいつらと合流しようか。合流してどうするかはまたその時に考えよう。










ざっと今後の予定が決まったところで、ちょうどお昼ごろになり宿屋に帰ることにした。


「おかえりー、今日のお昼はステーキだよ」

朝おこしに来てくれた、赤毛の少女が出迎えてくれた。

そして机の上には、大きな肉塊を豪快に焼き上げたステーキがのっていた。

おいしそうなにおいにおなかも”ぐぅぅぅ”となり、少女に笑われた。


このステーキは見た目だけじゃなく味も一級品だった。

口に入れた瞬間ほんのりと効いた胡椒が口の中で広がり、噛んだ瞬間に肉汁があふれ出す。

幸せで頬が落ちそうだった。


おいしい肉に腹を膨らませたところで女将さんを呼んだ。

「昨日と今日の分と明日の分の3日分の宿泊代とご飯代支払いたいんですが、これで足ります?」

と先程のウィンドウから取り出したお金を見せる。

「十分すぎるさね、この10分の1で大丈夫だわ」

と言って俺が手にしていた銀貨のうち三枚だけ取っていった。

「これだけでいいんですか?!」

「もちろんさね。これでも少しもらいすぎかもしれないくらいさね」

ラプラスの宿屋代の相場は一日銀貨10枚10000キール程だったはずだ。

どうやらラプラスとは硬貨の価値が違うらしい。


ついでに、あいつらについて聞いておこう。

「人を探しているのですが、低身長で戦士系の女の子と大楯使いの大男って知りませんか?」

「あんた人探してるのかい。悪いが見たことも聞いたこともないねぇ」

と言われ、こりゃ思った以上に大変だと顔をしかめていると女将さんが、

「王都に行けばここよりか情報が集まるかもしれないねぇ」

とアドバイスをくれた。

目的への道が見えた俺は

「ありがとうございます!」

と深々と頭を下げた。




話を終えた俺は一旦二階へ戻り、部屋で手持ちのアイテムの確認や装備の手入れをした。


ラプラスでは装備は手入れを行わないと壊れてしまう。きっとこの世界でも同じだろう。

今の装備は例のクエスト終了後から一度も手入れをしていないため、案の定装備はボロボロになっていた。

ちなみにラプラスでは装備をタップすると装備の耐久値が具体的な数値とバーによって可視化されるのだが、さすがにこの世界ではできなかった。もしできていたら、イエローゾーンまで食い込んでいただろう。

手入れのやり方はラプラスでは珍しく原始的で、剣などは手作業で砥石を使って磨き、布や革でできた装備は手縫いで修復しなければならなかったので相当な時間がかかった。これにはラプラスのリリース直後からプレイヤーも不満を募らせて、ワンタップで出来るようにしろだのなんだの運営に言ってたのは懐かしい記憶だ。運営は完全に無視していたのだが。

そのおかげで装備の手入れは難なく終わった。

アイテムについてはHP回復用ポーションやMP回復ポーション、激レアアイテムからいらないゴミまで完全にラプラスから引き継いでいた。









「ズズズドォォォォォンン」

明らかにおかしい音が村に響いた。


それは、アイテムの整理が終わったころ。

地揺れとともに、大きな音が鳴り響き数秒後に人間の悲鳴が聞こえた。

尋常じゃないと感じた俺はとっさに体が動いた。

急いで装備を着て、コマンドを叫ぶ。

「テレポート!!」

これはラプラスでのスキル【転移】を使用するときのコマンドだ。正直、この世界でスキルを試すのはこれが初めてだったので成功するかは、わからなかった。

体が少し浮遊した感覚に包まれた。足元の地面が消え、重力の方向がわからなくなる感覚。しかしすぐに足元に地面の感覚が戻ってきた。やがて重力の方向も安定し目の前の景色が一気に変わり、村の大きな道へ出た。

どうやら転移はうまくいったようだ。


しかし、うまくいったと安堵している余裕はなかった。50メートルほど先には、体長三メートルにも及ぶオーガが立っていた。

そしてその姿を確認したその時、棍棒を持ったオーガの腕が振り落とされた。

その先には朝おこしに来てくれたあの赤毛の少女が居た。


「リカバーパーフェクトシールド!!」


とたん彼女とオーガの間に透明な壁が築かれる。

オーガの振り下ろした棍棒はその壁に阻まれバキっという音を立てて棍棒が折れた。


「グラスバインド!」


棍棒が折れたので今度はこぶしをと腕を振り上げていたオーガに草によってできた鎖が巻き付き、うごきをとめる。


すぐに、彼女のそばによる


「大丈夫か?」


「お…きゃく…さん?」


彼女は今にも泣きそうな顔をしていた。しかし、大きなけがはしてないようだった。


「もう大丈夫。早く安全な所まで逃げて」


泣きながらも、彼女は軽くうなずいて後へ逃げていった。


十分に離れたのを確認すると、オーガへと向き直った。

その瞬間、オーガの動きを抑えていた草の鎖は砕けた。

グラスバインドは周りにある草の量で拘束性能が変わる。

今回は道の真ん中ということもあって不十分だった。



「ちょうどいろいろ試したかったんだ。少しは耐えてくれよ」


ラプラスではないこの世界で、HP0というのは何を意味するのか。ふとそんな考えが浮かんできた。

しかし、俺は自然と笑みがこぼれていた。


「死んでもいいゲームなんて.....もう飽きた」




「グォオオオオオオオオオ」


大きな咆哮を立てながらオーガは正面を突進してきた。


「フリーズアロー!」


その瞬間氷でできた矢が四本現れ、突進してくるオーガにすべて命中した。


ズドオォォォォオオン


大きな音を立ててオーガが倒れた。


思ってたよりあっさり過ぎて少し驚いた。オーガはどちらかというと中堅級のモンスターでフリーズアローは足止め程度にしかならないとふんでいたからだ。



「おいおい、これじゃあヌルゲーだなぁ」


ちょっと残念だった。



しばらくの静寂の後、どこからともなく拍手が生まれた。



「あんちゃん、魔法使えるのかよ」


「勝ったぞぉっぉおお!!」


「お兄ちゃん強い!」


どうやら村人たちは物陰から戦闘を見ていたようだ。

ここまで褒められると少し照れ臭い。


質問と歓声に押し寄せる村人たちの対応に少し困った。




その日の夜はお祭り騒ぎだった。


「でっけぇオーガを倒した兄ちゃんにぃ、乾杯ぃ!!」


「「「かんぱぁぁぁぁぁい」」」


宿屋の食堂はどうやら村の酒場も兼ねているところらしく、多くの村人が杯を交わしていた。


「さあさあどんどん食え食え英雄君!!村を救ってくれたお礼だ!!今日は俺たちのおごりだよ!!」


そう言われて、見たこともないような大きな肉やエールというビールに似た見た目の酒を腹に詰め込まれた。それはもう吐き気がするほど。いや俺まだ未成年なんだけど.....


でもこの雰囲気は嫌いじゃなかった。現実世界でひきこもりの俺はこんな世界に少しあこがれていたのかもしれない。


「にしてもあんちゃん、魔法使えるってことはどっかの騎士様かい?」

「いえいえ騎士ではないですよ。しがないただの旅人です」


旅人設定はとっさに思い付いたが今までのゲーム経験上この答えが最適だと思った。

「その年で人を探す旅人かい、魔法も使えるのに。そりゃ若いのに苦労人だねぇ」

と、追加でエールを持ってきた女将さんが心配そうな顔で声をかけてくれた。

少し無駄な気を使わせてしまったかもしれないが今更でっち上げということにもできず、少し後ろめたい気持ちになった。


一人のおじさんが机に身を乗り出して、


「旅人ってことは、この村にもずっといないってことかい」


と少し不安げの表情で聞いてきた。


「ええ、そうですね。明日にも王都へ行く予定です」


その言葉を聞いた村人たちは一瞬しずまった。

「そりゃ残念だね」

そういって女将は笑った。静まった空気も元に戻りかける。

しかし、

「じつは、その.....」


と村人の一人がおびえたように言いかけた。


「旅人さんには関係ないでしょーに!!」

女将が大声でそれを止める。

この時点で俺は察した。


「これ以前にも魔物による被害があるんですね」


そういうと、村人たちは黙ってうなずいた。


「実は、この前もゴブリンの群れに襲われて.....その……」

常に命の危険があるってことか。

俺の性格上結局困ってる人を放っておけない。自分が見捨てたら人が死ぬ可能性がある。そう考えただけで夜も眠れないだろう。

「なるほど.....分かりました」


しかしそうはいったもののここにずっととどまることはなるべく避けたい。

そこで、あれを使えばいいじゃないかという案が浮かんだ。


「本当にいいのかい。人を探している旅人さんには無理な話さね?」


と女将さんが言った。


「いえ大丈夫です。僕がここにいなくても魔物への対策はありますよ」


するとそれを聞いた村人たちの表情が一気に明るくなった。


「「「本当か!!」」」



村人の期待は相当大きく、どうするんだという声が止まらないので説明するより早いと思い、実演することにした。


村の中心あたりに案内してもらった。

ここは少し開けて広場のようになっている。

その真ん中にあるものを置く。


「展開」


その瞬間円状に村を覆う魔方陣が展開する。

村人たちからは「おぉぉ」どよめきが聞こえた。

これは”展開型対敵対モンスター結界”というもので、結界を展開した人のレベルに依存した微量のMPを注ぐと約一日ほど展開者のレベル以下の敵対するモンスターを近づけさせないものである。これはもともと、狩場で効率よく経験値を稼ぐためにレベルの高いモンスターだけを相手にするためのアイテムだったが、レベルがカンストしている俺には使い道がなく持て余していたものだった。つまり、俺がこの結界を展開しておけばどの魔物も退けることができるだろう。


「これで大丈夫です」


とたん、村中から歓喜の声が上がった。


「これで安心して暮らせるぞぉぉぉ!」



この後また宿屋で飲まされたのは言うまでもない。



やっと部屋まで戻ってくることができた。



ベットに顔をうずめる。


あのアイテムには一つ問題がある。あの結界はMPを補充しなければ約一日ほどで効果が消えてしまう。展開は俺が一度やればあとは誰かがMPを補充すればいい。だが、俺が展開した結界は俺のレベルに依存しているので俺からしたら微量でも、この村の人たちからしたら大きな負担になるだろう。毎日転移でこの村に来る方法もあるが、なるべくそれは避けたい。転移するときのあの感覚は、引きこもりの三半規管には刺激が強すぎる。そうやすやすと使ってられない。


コンコン


誰かが、部屋のドアをたたいた。


「どうぞぉ」


扉が開くとそこにはあの少女が居た。


「お水をお持ちしました」

そういうと、コップに入った水を渡してくれた。

「その、今日は、本当にありがとうございました」

そう言って深く頭を下げた。

「気にしないで、人として当たり前のことをしたまでだから」

「それでも命を救ってくださった恩人です」

「そうかなぁ」

ちょっとてれくさかった。

「あの差し出がましいかもしれんが、お名前をお聞きしてもいいですか?」

そういえばだれにも名前を言ってなかった。

一瞬迷ったが、

「ゼクシス」

とゲーム名を使った。

「君の名前は?」

「リリアです、ゼクシス様」

「リリアか、いい名前だね。あと俺のことはゼクシスってよんで、様付けはちょっと恥ずかしいし。何なら敬語もいらないよ」

「命の恩人を呼び捨てで、ましてやタメ口で呼べるものですか!」

「いいんだよ」

そう言って俺はそっとリリアの頭に手を乗せた。

「からかわないでください.....」


手を乗せたん瞬間脳内に情報が流れ込んできた。

指輪についた鑑定スキルのせいだろうか。



名前【リリア】

レベル:15


そしてその中に目を見張るほどのものがあった


MP:2913


この数字はレベルマックスの俺の2割ほどだがレベル15にしてこの量はとても多いものだった。多分村の中で最も多いだろう。

いい案を思いついた。


思い立ったが吉日リリアの手を取り村の真ん中へと向かった。

「急にどうしたんですかゼクシスさん?!」

と戸惑いの表情を見せるリリア。

「ちょっと思いついてね」



真ん中に来ると例のアイテムを指さしながら、説明した。

「あのアイテムは一日しか持たない、だから毎朝あのアイテムに触れてほしい。触れるだけで、一日効果が継続される」

さっきまで戸惑っていたが説明すると、意外にあっさりとしていた。

「触れるだけなんですか?」

「あぁ、触れるだけでいい」


実際あれは展開してしまえば触れるだけで自動でMPを吸収する。

アリアは多くのMPを宿しているため影響が少ないと考えたのだ。

「わかりました。ゼクシスさんの頼みならばなにより村を守るためならば全力でやります!」

とめちゃくちゃ気合の入った返事をしてくれた。

「そんなに、気を張らなくていいよ。痛くもかゆくもないからね」

そういうと少し安心した表情をした。





宿に戻ってくる頃には、すでに東の空が明るくなり始めていた。

「おいおい、まだ寝てないって」

ぼそっと一人ごとを言ってベットに潜った。


起きたら王都に向けて出発しよう。そう思った瞬間俺の思考は睡魔に飲まれていった。





今回はどっかで聞いたことある、死んでもいいゲームなんて....っていうセリフが言いたかっただけです(笑)。

やっぱ戦闘シーンを細かく書くのって結構難しいですね、今回は一瞬でしたが今後バシバシ入れていきたいと思います。良ければお気に入りブックマーク感想レビュー等々お待ちしています。



さて今回も解説をしていきたいと思います。


まずケルト音楽とは何ぞやということで、これはもう聞いてもらうしかない気がします。

言葉で説明すると、まさに異世界の曲!みたいなものなんですが説明になってませんね(笑)。

是非ユーチューブ等で聞いてみてください!


そして今回は何と言っても初戦闘ということで、スキルという言わば魔法や魔術のような類が出てきます。最初のスキル【転移】ですが、ラプラスではゲーム上の座標を変えることで転移していたので重力の方向が一定でした。しかし、この世界では空間をゆがめるという理屈なので重力の方向が安定しなかったんでしょうね。そのせいで、ラプラスでもよく使っていた転移はこの世界では三半規管へ負担が大きくなるのではないでしょうか。


次に出てきた【リカバーパーフェクトシールド】はシールドとリカバーの最上位スキルです。ラプラスではスキルがツリー状に連なっています。例えば一つのスキルを取得したとすると複数のスキルが解放されます。解放されてから、特定のクエストをクリアすることで取得することができます。

シールドは自分に対しての攻撃に一定のダメージを軽減します。パーフェクトになると自分のレベル以下の攻撃のダメージをすべてカットします。つまり、レベルマックスの彼はほぼ無敵ですね。

リカバーはシールドとは別のスキルで主にタンク職の人が使うスキルです。自分がほぼ瞬間移動で味方と敵の間に入り込みます。そして自分の身をもって味方を守ります。

そのリカバースキルとシールドスキルのツリーをコンプリートすると解放されるものです。

そしてそのリカバーパーフェクトシールドは自分が味方と認識している者へに対しての攻撃を完全にダメージをカットします。これは術者つまり発動した人のレベルに依存しているのでこれもリカバーと同じくレベルマックスの彼が作るものはどんな攻撃も通さないんでしょうね。


【グラスバインド】は本文中でも触れているので解説は省きます。


【フリーズアロー】は氷魔法の中でも最弱に近い基本的な魔法です。本文中にもあった通りオーガは中堅級のモンスターです。ボスモンスターとまではいかないものの弱いモンスターの類ではありません。なので彼も倒したときに「ヌルゲーじゃん」って思ったんでしょうね。オーガがこんなに弱かったのにはちゃんと理由があります。これは、今後明らかになっていく予定です。


そしてついに明らかになりましたゼクシス以外の名前が!今回は、あの宿屋の少女リリア。


リリアのMPはレベル15に対しては明らかに多い数値でした。ラプラスでもプレイヤーの初期値には個体差があってキャラメイク時にMPなどのステータスを含めランダムで設定されます。なので最初のキャラメイク時はリセマラが基本でした。

しかし、リリアのMPの多さはリセマラしてもほぼ確実に出ない数値でした。

結界を展開するアイテムの消費するMPはそこまで消費しないのですが、MPが低ければ低いほどその負担は大きくなります。MPが多いに越したことはないんです。そこで、リリアに任せたんでしょうね。


今回は解説が長くなりました。すいません。



今週はいろいろ忙しいので更新が遅くなりそうです。ほんとすいません。ではまた。

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