好きよ
すき、という君の言葉には
幾つもの夜が閉じ込められていた。
君の瞳から零れる星はゆっくりと
ぼくを照らしてきえていく。
ぼくはまだ、君のほおに光る流星群を
ぬぐってあげられるかわからないのに。
君の指先にふれる、ぼくのこころに触れさせる、準備はできるだろうか。
今から少し先の未来、君が死んだあとに
ぼくはかわらずにお気に入りの曲を繰り返し聞いているのかな。
うん、というぼくをきみはじっと見つめていた
体で止まっていた空気はおそるおそるぼくの冷えた唇を暖める
ぼくは君を信じてみたいのです。