エピローグ
数か月後
「なあ」
「どうした」
二人して畳に寝転がりウトウトしていると、ウルは頭をなでている俺の手を押しのけて這うように首元まで登ってくる。
「妊娠した」
「えっ!」
「妊娠した」
「おー、て、噛むな噛むな」
お互いどうやって感情に表していいかわからないのだ。ウルはそのまま俺の耳を甘噛みしてくる。しかし、俺もやられてばかりじゃつまらない。ウルの首元に顔を潜り込ませる。
「ふにゅん」
「ふふふ」
ウルは変な声を上げる。
「首は卑怯だぞ」
「これから気を付けるよ」
・・・・・
俺とウルの結婚は街のみんなから祝福された。警部補にとってはようやく肩の荷が下りたと笑っていたが、今後も部下として世話になるだろう。だが、新しい時代になり、新しい家族たちとともに生きていく俺はより一層頑張るつもりだ。家族のためこの街のため、命を賭けてでもここを守り抜く。俺はそう決意して生きていくのだった。
街が盗賊や軍勢に攻められるといった考えもあったのですが、結局書き切ることができずこのような終わり方になりました。
かなり迷走しながら書いたため、中途半端なところもあったと思いますが最後まで読んでくださりありがとうございました。