最前列
「じゃあ次の人、っとその前に、自己紹介終わったら聞いてましたよって意味で、拍手とか、よろしくとか、何でもいいからしようよ、んー・・・拍手でいいか、じゃあ拍手で、俺も正直まだ顔と名前が一致しないんだ・・・真面目に聞きますから。 はい 次の人」
アッキー(私が勝手につけてしまった先生のあだ名)同意求めても無理だよ初日だもん。
結香ちゃんが私の横を通りながらニコッと・・・可愛いじゃないか。
「上松結香です。友達は結香ちゃんと一也君です。よろしく。」
拍手より男子のザワザワが勝っていた、きっとちゃんと結香ちゃんを見たのが始めてだったんだろうな、それとも声と話し方のギャップかな?
結香ちゃんは親指を立てて私に合図をして横を通りすぎた、格好よすぎだろ。
何人が終わったんだろう、ガダンっと椅子の音がしてはっとした時には
「えーと須藤一也、部活はサッカー」
って言った途端に男子のザワザワが始まった、なになに、なんなの
「あいつサッカーの・・・」
「○○中学のキャプテン」
「明高だったのかよ」
小声で話しているから、何を言ってるのかよく聞こえない。
「静かにしなさい、聞こえないだろう、続けて」
「部活はサッカー、友達は結香と七海と海斗、よろしくです。」
隣の席に戻った一也君は私と結香ちゃんに
「格好良かった?良かったでしょ」
って笑って見せた。私には何で男子が騒いだのか全然分からずに
「良かった、友達多いんだね」
「そうなんだなぁ、人気者だから」
なんて言っていた。
それより私は一也君の言った友達は海斗が引っかかっていた、海斗君てグラウンドでサッカーやってた子だよね、そうだよね、えぇぇぇ、もしかして同クラスって事?
1番前の私は何気ないふりをして見渡した
えっ❗