だれ
「なんだよ、先に食べて・・・」
「いつ帰ってくるか分からないのに待ってられないよ」
また机にぶつかりながら一也が帰って来た、話しながら机をくっ付けて買ってきた物をガサガサ、
「海斗は?」
「まだじゃないの?」
「あいつ行くときは早いのに帰りは遅いんかよ」
一也が早いんだよハァハァ言ってるじゃない、何時も世話しなくしてるなぁ
「あっ帰って来た、海斗こっち来いよ」
「おぅ」
何だかんだ言って後ろの出口を気にしてるたあり一也らしいけど、優しいんだな。
海斗君は黙ったまま、一つ隣の席に座った。
海斗君て話したことないし何だか話しかけ難い感じって思っていたら。
「ねぇ皆で食べんだから挨拶ぐらいしようよ」
結香、言ってくれるね、私もそう思ってたよ話し掛けて良いのか、このまま黙ってるのかちょっとなぁって思ってたから、
「なんだよ結香~海斗はシャイなんだよ、なぁ海斗、悪気はないんだよなぁ」
私達の話を黙って聞いていたこの子の名前もまだ知らないことに今更ながら気がついた、二人が来てから落ち着かない感じに見えるけど緊張しちゃったかな。
「仲山海斗」
「それだけ~私は上松結香、よろしく結香でいいよ、こっちは」
って急に結香が私を指差した、急に・・・
「えっと私は石川七海、よろしく」
一也がガサガサしながら一点を見た
「あれっ気が付かなかったごめん、誰だっけ?」
「私が無理矢理誘っちゃった、男サカのマネージャーになりたいって自己紹介した・・・ごめんね名前覚えてなくて」
「広瀬あや」
えっみんな一瞬止まったよ・・・海斗君が知ってるなんて、きっと一番ビックリしたのはこの子、
自分で言おうと思っていたのに先に言われたんだから。
「なんだよ海斗何で知ってんだよ」
女子3人聞きたいことを一也が聞いてくれた、たまには良いことするじゃん
「お前と違って真面目に聞いてんだよ」
ぶっきらぼうだな。
「広瀬あやちゃんか、じゃあ今日からあやや」
「お前はバカか、あややって古いよ」
一也と結香はずっと知り合いみたい、笑っちう。
「じゃあ、あや」
「一也早く食べないと時間なくなるよ」
「やべ早く食わないと、俺はカツ丼海斗は?ってもう半分食ってんじゃん、何で帰ってくんの遅いのに食うの早いんだよ」
「遅かったのは」
ホイッて一也にレモンティーを軽く投げた。
「海斗分かってるじゃんかよ、俺の事好きだなぁ~」
って言いながら海斗君の髪の毛をグチャグチャにした、海斗君はそれでも黙って食べ続けてるって変じゃない?二人ってなんなんだろう、仲が良いのか悪いのか。
「一也も自己紹介しなよ」
「ゴボッゴボッ食べてる時に言うかなぁ結香タイミング悪る」
ガダンッ勢いよく立ち上がって
「俺、須藤一也、よろしく」
教室中に聞こえる声で自己紹介した一也に教室の全視線が集まってしまった。一也はみんなの視線に手を上げて答えてから着席。
「上手に自己紹介できました。よろしいでしょう」
「ありがとうございます。結香先生」
何だかんだゴタゴタがあったけど食べ終わった4人は何となく寄って来て話し出した。
「あのぉ~」
「なんだね、あやや」
「須藤君と仲山君て南中央のサッカーの・・・」
「そうだけど、よく知ってるね、もしかして海斗のファンかな?」
あやの顔が少し赤くなったような気がした。
「一也バカなんじゃねえのか、広瀬あやって聞いて分かんねえのかよ」
「広瀬あやねぇ広瀬あや広瀬あや まさか、広瀬あやって、本当かよ本当かよ」
なになに、あやの事しってるの?
「何で知ってるの?、あやって有名なの?」
「知ってるも何も、今気付いた俺が言うなって感じなんだけどさぁ、ジュニアの県代表だよなぁ、いずれはなでしこって言われてる」
「えぇぇ」
何も知らない私でも、なでしこ位は分かる、澤穂希がいた所でしょ!すごーい。でも何でそんな人が女サカの無いこの学校に来たんだろう、何でマネージャーになりたいんだろう。
「ねぇどうしてこの学校に来たの?、女サカないし、そんなに上手なら特待で学校行けたんじゃないの?何で?」
「うるせえな、聞かれたくない事だってあんだろ」
「あっごめん、あやが凄い人でビックリして、色々聞きたくなって、ごめんね、あや」
ビックリした、何時もは話さない海斗の君が急に怒ったから。
「海斗もちょっと言い過ぎ」
結香ありがとう。丁度チャイムがなった、海斗君が怒鳴るように言ったからチャイムに救われた、怖かったなぁ。
みんな黙って席に戻ったけど、何だか少し気間づい。