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空が青い  作者: 海
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青い空さえも疎ましかった。青すぎて嫌いだった。


「おはよう七海」

靴を履き替えて教室に向かう階段で後ろら結香の少し低いでも綺麗な声が聞こえた

「おはよう結香、今日は早いじゃない」私は振り向きながら答えた、何時もギリギリで教室に駆け込んで来る結香が今日はまだまだ余裕がある、二人で階段を並ん歩きながら教室に向かう、結香の横顔を見たら始めて結香に合った時を思い出した。

 

 始めての校舎始めての教室始めてだらけの入学式に少し緊張して桜が咲く正門を見上げた、色々な人が友達と話しながら私の横を通り過ぎて行く、中学の友達が誰も居ない高校を選んだ私は少し後悔した、自分で選んだのに楽しそうに輝いて見えた。

「七海早く来なさい」

「はーい」

桜をどのくらい見ていたのだろう、ママが遠くに見えた、駆け寄った私に

「何してたの?桜に見とれてたの?

桜って綺麗だよねぇでもすくに散ってしまうから・・・そういえば前に聞いたことがあったな、桜の下には死体が埋めてあるって、だから人を惑わせるって」

「そうなんだぁ七海桜って好き」

薄いピンクの蕾が開いた時の綺麗さは何時までも見ていられる、風に乗って散る時の美しさも綺麗、でもやっぱり一瞬の儚さが好き

「綺麗だねこの学校」

「綺麗だよねぇ~」

正門を入り真ん中のグラウンドを囲むように両側をぐるッと道が有りその道沿いには桜がグルリと植えてある、桜のアーチを通り校舎までの道のりはとても綺麗、少し散り始めた桜が肩の上で踊っている、この学校を選んで良かった。

「七海、あの子見て、凄く綺麗だね」

ママがニコニコしながら女の子を見ていた、年頃の娘がここに居るのに、失礼しちゃうなぁって思いながら見つめた先に結香がいた。

仕方がない綺麗だ・・・

可愛い友達は一杯いたけど結香は別格、綺麗だった


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