慟哭の花
イラスト:千年示威さま ( http://10366.mitemin.net/ )
指定ジャンル・必須要素:なし
→→ ジャンル:詩
この作品は369字となっております。
泣かないで、と
泣かないよ、と
抱かれた小指がまだ熱いのに
揺れる視界で君が哭く
やがては訪れる瞬間を
まるで遠い夢のように見てた
それは永遠とさえ思えるような
僕らには辿り着けない世界に見えた
朝靄に浮かぶ薔薇の園へ
帰ることができたとしても
白い蕾に隠れて眠る君を
何度だって探さないはずがないけれど
出逢った瞬間からこの想いは
蕾のまま摘み取るべきだったんだね
泣かないで、と
泣かないよ、と
抱かれた小指がまだ熱いのに
揺れる視界で君が哭く
未熟であることが誓いのような
そんな気がしていたんだ
風に乗れない自身に嘆く
君の背に僕は羽を見たから
窓を開けよう、君のために
この旅立ちの道筋くらいは
僕が決めてもいいだろう?
刺さった棘に滲む赤を
窓際の花の白で拭う
君が飛び立つ瞬間に
僕の心がその瞳に残るように
泣かないで、と
泣かないよ、と
抱かれた小指がまだ熱いのに
去り行く君に僕は哭く
千年示威さま、ありがとうございました。
詩について書くことは特にないのですが、モノクロなのに美しさや輝きを感じられるというのは、不思議なことです。
こういう絵を見ると、詩が書きたくて堪らなくなります。ということで書かせていただきました。
未熟な感情の詩であります。




