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お前と話してると心が暖かくなる

「よし、入場券も買ったし、行くか」


「うん、行こう」


俺達は今さっき入場券を二枚買った所で今から入る所だ、そこまでは特に問題がなかった所だがこの入場券を最初買おうとした時少し迷った事があった、それは入場券の値段だった、俺達高校生は子供の中に入る、と思いきや入らず大人の中に入れられてしまいかなり高く金を取られた事だった、二枚合わせてやく1300円も取られた、つまり一枚600円と数えていい


「?どうしたの?」


「・・・いや、さっきも思ったけどこの入場券本当高いなって、思ったんだよ・・・」


「…まぁ、他の水族館とか後観光名所先とかってこんなもんだったでしょ??」


「・・・まぁ、そう考えればいいか」


「うん、そうした方がいいよ、せっかくのデートが台無しになっちゃうし、なにより学生がお金の事なんて考える方がおかしいし!」


妹はそう言いながらフォローをしてくる、そこまでは良かったがドヤ顔をしている事については少し腹が立つ


「・・・まっ、そうだな、もう買っちまったし今更うじうじ考えたってなにもならねえし」


「うんうんそうだよそうだよ、だから早く行こう?」


「…とは言っても俺達はバイトもなにもしてないから金の事については少し考えた方がいいぞ、金欠なんてなったら遊べるもんも遊べないし」


「うんうん、そうだね、それより早く行こう~」


「そんなに急がなくても平気だろって・・・」


手を引っ張ってくる妹に俺は溜息を吐き、まぁいいか、そう思いながら入場券をスタッフ?らしきお姉さんに入場券を渡し、入った



「わぁ~、おっきい」


「確かに大きいな」


前左右に泳ぐ小さい魚、大きい魚、そして水族館独特のなんとも言えない暗さに俺はなにか寂しさ、というより孤独感のような物を感じた、季節が冬のせいなのかもしれないがそれだけじゃなくこの薄暗い雰囲気、そして静けさのせいなのかもしれない、そう思った


「・・・兄?」


呼ばれた俺は横から心配そうに見てきた妹を見てはそっと頭に手を置き、撫でた


「っあ、兄??どうしたの??」


「・・・いや、なんか、水族館の中ってすっげえ空虚感というか、寂しさというか孤独というか、なんか悲しくなるよな、薄暗いせいもあるのかもしれねえけど・・・」


「…あぁ、うん、それは私も感じてるよ、今日は他のお客さんとかも少ないし、兄が言う通り薄暗いしね、寂しさとかも感じると思う」


妹は少しどこか寂しそうな表情をしては俺の手を握ってきた、そこで俺はなんとなく妹の手を握り返した、妹の手は暖かいような、でも冷たいような、そんな手をしている


「・・・妹、お前さっきトイレ行った後ちゃんとハンカチで手拭いたよな・・・?湿ってるような気がするんだけど・・・」


「・・・一応拭いたは拭いたけどちゃんと拭きけてるかわからない、って、せっかく私が感動的な話したのに兄ひど過ぎる・・・」


妹はそう言いながら横目で俺をジッと睨んできた、俺はそんな妹を見ては先ほどまでの孤独感のような物が消え、心が暖かくなった気がした、そこでつい俺は妹を抱き寄せてしまった


「っ!兄?」


「お前と話してると寂しさとか孤独感とか消えて、なんて言えばいいのかなぁ、言葉にうまく表せないけど、とりあえずありがとうな」


「!…うん、私もありがとう兄、落ち着くよ…」


妹はそう言っては俺の背中に手を回しては俺の胸に顔を埋め抱きしめかえてしてくれた、香水やら化粧やらしていないおかげでシャンプー、またはリンスーの香りだけが匂い、そして同じもう一人の双子だけありとても落ち着く、遠くから子供の歓声のような声が聞こえるがそれはきっと何かの間違いだと思う



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