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休日じゃなくて平日に来れて良かったな

「・・・おっ、あそこじゃねえか?」


「!あっ、ほんとだ!」


あれから数十分くらい経った今、スマホの地図アプリが示していた所、つまり俺達が向かっていた水族館前に付いた。目の前にはでかい看板に〇〇〇水族館前と書いてある


「・・・うん、ここだ、調べた所と同じ水族館の名前だからここだな」


「へぇ~、結構でかいんだねぇ」


いつの間に傍から離れていた妹は階段の所に立っては座りスマホを出してはパシャパシャと写真を撮っていた、生憎休日じゃなく平日の為他に客はあまりいなく、座っても迷惑が掛からなく、今日来れて正解だな、と俺は思った


「ここの水族館、結構高評価らしいぞ、見た目もでかいけど中はもっと広いらしいし、それに海が近いから風も結構来てて気持ちいいらしいな、今は冬だから寒いけど」


俺は妹にそう言いながら妹の横に座っては体を地面に倒し手足を伸ばした、今は全く人がいない為こんな事をしても迷惑が掛からない


「兄、疲れたのはわかるけどあまり寝転がらない方がいいよ、なに落ちてるかわからないし」


「そんな事言ったらお前もそんな汚い所に座らないほうがいいぞ~、後、撮った写真、俺の携帯に送っておいてくれよな」


「それは別にいいけど、兄も撮りなよ、こんな所滅多に来ないんだし」


妹はそう言いながら水族館だけじゃなく遠くの景色も沢山撮っては水族館じゃない場所も撮っている


「スマホ使うのめんどくさいから無理…後関係ない物送るなよ?」


「あっ、ねえねえ兄、せっかくだし二人で撮ろうよ」


「聞いてねえし・・・」


妹はそう言いながら俺の前に立ち俺の手を引っ張ってはそう言ってきた、そこで俺は重たい体をなんとか起き上がらせては尻、背中に付いた砂を払い妹の所へ歩んだ、妹はどこの誰かもわからない子連れの親子に何かを頼んでいる、おそらく写真を撮ってくださいだとか言っているんだろう


「ほらっ、せっかく撮ってもらえるんだから早く早く!」


「んしょっと」


そう言われ俺は急いで妹の横に立った、すると妹はいきなり俺の片腕に抱き着いてきた、そして俺は反射的に妹を見てしまった、そしてそれと同時にシャッター音が鳴り響いた


「っちょ、お、おい・・・」


苦笑いする夫婦に妹はお礼を言ってはスマホを返してもらっていた、そして親子連れは特に何も言うことなく駐車場の方へ行ってしまった


「わぁ、見て兄、結構綺麗に撮れてる!あの人撮るのうまいんだね~」


「・・・俺絶対変な顔して撮られてるだろ」


俺はそう言いながら妹のスマホを除いてみると思った通りかなりの変顔になっていた


「あははっ、兄の顔すっごい事になってる!そんなに驚く事かな?」


「いきなりあんな抱きつかれたら誰でも驚くだろ・・・それより早く水族館入ろうぜ、時間も後少しで昼になるし」


「あっ、うん、そうだね」


俺はそう言い妹の手を引っ張った、そして妹はスマホを慌てて鞄の中へ閉まっては俺の横に並び水族館の中へ入った、すると暖かい空気が入ると同時に来た、どうやら暖房をつけているらしい


「暖かいなって、なんでスマホ仕舞うんだ?」


「せっかく普段来ない所に来たんだし、って思ってね、後今は兄とデート中だから」


「なんだそれ?」


俺は妹にそう言いながら笑うと妹も俺に連られて微笑んだ





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