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社畜の時間帯なのに席が空いている!

[電車が閉まります、足元お気をつけてください]


「!おっ、妹朝なのに席空いてるぞ」


「!ほんとだ」


この時間帯はどこもかしこも席は社会人、または老人で溢れかえっていて座れない状態のはずなのに何故か今日は空いている、もしかしたらこれは俺と妹の二人だけのお出かけを祝っていてくれてるのかもしれない


「今まで兄と二人で出かけてきて今日初めてだけどね、席こんなに空いてるの」


「・・・妹ちゃん、それは言わない約束だろ・・・?というか妹お前よく俺の心の内が読めたな、エスパーか!」


「ごくごく、いや、エスパーじゃないし、ただ兄が独り言言ってただけだし」


妹はそう言いながら駅で買った水を飲んでいる、ちなみにその水はいろ〇すだが、うんなんで水なんて買ったのか・・・


「まじか、え、って事は俺って結構独り言、言ってたり・・・?」


「私といる時はあまり言ってたりしてないけど兄が一人でパソコンと何かやってる時はぶつぶつと何か言ってたりするのはわかるよ、後はい」


妹はそういうと先ほど買った水、ペットボトルを俺に渡してきた、そこで俺はなんの躊躇なくキャップを外し水を口内に入れ飲んだ、普通の兄妹だった場合こんな事はしないと思うが俺達兄妹はそんな事は気にしない


「んんっ、そういやお前なんで水なんて買ったんだ??他にカルピスとか買えばよかったのに」


「ん、最近運動とか全然してないからね、体に毒素とかたくさん溜まってると思って、ほら、最近お菓子とか後、とりあえず体に悪そうな物ばかり食べてるからせめて水とかで体の血流よくしないとって思ってね」


妹はそう言いながら俺が渡したいろ〇すのペットボトルをグシャッと握りつぶし言った、そこで俺は思った、まだそれ入ってるんだが


「ふ~ん、でも一応部屋で筋トレとかしてるんだろ?」


「してるはしてるけどそれで血流が良くなるってわけじゃないし・・・それに走ったりとかしてないし・・・って、運動する時は兄と一緒にしてるんだからそれぐらいわかるでしょ!」


妹はそう苦笑いしながら言ってはペットボトルを振り回してきた、そこで俺は妹の手首を掴んだ


「そりゃあ走ったりする時はお前を誘って一緒に走ったりしてるけど、筋トレは別だろ?、ちなみに俺は中学の頃と同じぐらいに筋トレしてるからな」


「っえ~、兄一人で筋トレしてるの??誘ってよ・・・一人でやるのつまらないんだからさ~・・・」


「別にお前とやるのはいいんだけどよ、お前いつも俺が筋トレする時間に部屋に言ってみると寝てるからよ、揺すって起こそうとしてみても『眠いからやだぁ…んんっ…』とか言うじゃねえか・・・」


「え、そだっけ・・・?」


「そうなんですよ~おりゃおりゃ」


「っんんっ~・・・」


俺はそう言いながら妹の頬に手をかけては引っ張っる、すると餅のように横に引き伸ばされていく、実に柔らかい


「お前、少し太った・・・?」


「・・・わかりゃにゃい・・・でぇも、すこぉし、たいじゅう、ふぇたかもぉ・・・」


「・・・そうか、まっ、俺は体重減った代わりに筋肉が脂肪に変わっちまったけどな、少し」


俺はそう言いながら手を放し自分の顎へ手を持っていき伸ばす、すると皮なのか肉なのか引き伸びる、そんな事をしながら妹を見てみると頬を赤くし唸っている


「…妹、お前その頬どうした?可愛いからいいが」


「・・・どうしたって、兄が引っ張って赤くなったんだけど・・・あっ、そうだ、ねえ兄」


「?ん?」


頬を抑えていたかと思いきや妹は両手を出してきた、その手を見ては何かと思い妹を見た


「・・・さっき兄に水あげたから変わりに兄が買ったコーヒー頂戴」


「?別にいいけど、お前コーヒー苦手じゃないのか?」


「兄がさっき買ったコーヒーは大丈夫、カフェオレだよね?」


「んっと、あぁ、ほらよ」


俺は鞄の中から取り出した缶コーヒー(カフェオレ)を取り出し、そして開け、渡した


「・・・んんっ、匂いはすごくいいね」


「あぁ、確かにな、匂いは良いんだけど味がすぐ飽きるよな」


「・・・それじゃ、一口目、いただきます・・・」


「ん、おう、召し上がれ」


妹はそう言いカフェオレを口の中に入れ、そして飲んだ


「・・・うん、おいしいね、少しコーヒーの味が強くて気が遠くなる感じがするけど・・・」


「カフェインが入ってるからな」


そう言いながら渡してきたカフェオレを受け取っては俺も口にカフェオレを流し込んだ、すると甘味とほんの少し苦みが舌に伝わった


「んんっ、眠気覚ましによさそうだな」


「うん、そうだね」


そう言うと妹は俺に寄りかかってきた、今のこの状況、双子じゃなかった場合はきっと恋人同士に見られていた可能性は大だろう


「どした?」


「・・・なんとなく寄りかかってみただけ・・・家でもよくやってるじゃん?」


「・・・まぁ、そうだけど」


俺はそう言いながらそっと妹の頭に手を置いてやり優しく撫でた、サラサラとしているのか指が絡まることなくとても撫でやすく気持ちがいい、また肩までの短髪で綺麗だ


「お前他の女子に羨ましがられるだろ?こんなに髪の毛サラサラで、しかも化粧とか匂いのやつ?とか付けてないから落ち着くし」


「・・・それ他の女子の前で言ったら口で殺されるよ・・・うん、そうだね、羨ましがられる事はあるよ?とは言っても兄とほぼ行動してるから会話する事があまりないけど」


「・・・そういえばそうだな」


俺はそう言い妹を見て笑った、そして妹も俺を見ては笑った




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