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1日1エッセイ  作者: ツクツクホウシ
8/8

2026.3.30

 久しぶりの更新だが、まあ三日坊主は目に見えていた事なのでいいだろう。


 家の中を見渡して、日本らしいものを、ここが日本であることを示すものを見つけてみたいと思う。


 庭。植物がいくつかある。このなかに日本を表すものがあるのかもしれないが、確かとは言えない。


 洋楽を口ずさむ。頑張って発音を良くしながら。ふむ、人によっては日本らしくないと思うかもしれない。


 ああ、縁側がある。これはきっと日本だけだ。それと、傍らの三毛猫。確か、三毛猫は海外だと珍しいのではなかったか。何にせよ愛おしい。


 転がっている本の日本語には目をつむるとして、このイヤホンなんかは世界共通だ。おっと、当たり前のように布団があるけれど、これも日本だけだな。まず模様からしてジャパン。


 それから遠目にカップ麺たち。ラーメンは日本の文化だし、まあ海外でここまでそろっている家はなかなかないだろう。カイロって日本のものなんだろうか。もはや春先、なかなか使い道はないし片付けようかな。


 それと、折り紙がある。鶴が連なっている。間違いなく日本の光景だ。将棋の本もある。日本だ。アニメのDVD、これはもう珍しくないかな。七五三の写真が着物を着ている。


 座布団。こたつ。夏ミカン(春だけどなんかある)。


 あとは何かあるだろうか……あ、私の肌。少し日に焼けた、まぎれもない日本人の肌だ。


 まだ若くてハリがある。いつかシワだらけになるのが不思議だが、ともかく日本だ。


 特に意味はないんだが、この最後の手を見る何黄昏てんだよ、なシーン。


 この手の光景を残しておきたく思ったのだ。いつか失われる今だけのこの手。細かく描写しておこうか。


 電球にかざして手の甲を見る。手を広げるとしわができるが、細かいしわの一つ一つにもふっくらとしたはりがある。


 拳を作ると、すべすべとした若い感触が伝わってくるようだ。うっすら青い血管がにじみ、付け根の関節の丸みがつるつるしている。


 手のひらは、手の甲の比べて白い。小さな茶色いほくろが一つあって、手の甲より細い血管が紫色に透けている。この助たちの色が、緑っぽく、青っぽく、それでいて桃色がかった肌の色を生み出す。


 手には意外とシワが多い。けれども若さを感じられるのは、一つ一つが細かいからだろうか。それとも、全体的には張りがあるからだろうか。


 私は左の小指が少し長い。手はあまり大きくない。あまりスラッとした手ではないが、まあコンプレックスになるほどではない、と、信じたい。


 手首近く、親指の付け根のあたりの蚊に刺されたような、けれどももう少しゆるやかな、謎の膨らみを押す。皮が余っているだけなのか、感触はなくへこむ。


 これ、なんだろう。別にデキモノの類ではないからいつでも、あるいは誰でも少し膨らんでいるんだろう。よく見れば左右どちらにもある。


 ……私は一体何の観察をしたのか。


 ともかく今は暇じゃないのでこれくらいにしよう。


 これを読んでいる人がいれば、ぜひ家を見渡して日本っぽいものを探して、自分のを見つめてみよう。静かな時間は楽しめるかもしれないが、特に得るものはない。


 やっぱりやらなくてもいいかもしれない。


 人の世虚しい応仁の乱、に文字数を合わせたいとふと思ったのでもう少し書く。空白ありの文字数だ。


 あっ、目の前にけん玉がある。質素な木の茶色に、真っ赤な丸い玉がよく映える。


 けん玉は意外と面白い。すっぽりと剣先に収まると、いい音がするのだ。

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