第三話
さぁて、昨日は普通になんの変哲もない日常だったよ。
今日はボクがスキルを授かる日。別に今日じゃなくても15歳以上ならいつ何処で検査しようが授かることには変わりないけどね。
まぁ、ボクが今日検査しようと思ったわけは普通に両親の都合だった。この中で車の免許を持っているのはお父さんだけ……まぁ、お父さんが運転すると中高生くらいの人が無免許してるみたいになるんだけど……
だったり色々理由があったので今日になったんだよね。さてと……ボクはどんなスキル授かるんだろ〜…
「狐雪〜そろそろ市役所いくぞ〜」
「は〜い」
そうしてお父さんの車に乗り込み、市役所に向かう。
手続きはインターネットでも出来てそれだと手続きがスムーズになる。
ボクは既にインターネットで済ませていて、後は受付をしてどんなスキルか検査するだけ。
そうして揺られること数分市役所に着いた。車を降り市役所に向かう。
「アレは…軍部の人間か。忙しいのにご苦労さん」
「軍人さんがいる理由は軍部のスカウト……だったよね?」
毎日ではなさそうだけどこうして市役所ではたまに軍人さんが居るのが見える。
理由は明快、優秀なスキル保持者を軍にスカウトする為。
軍に入れば将来安泰の保証付き。たいていの人間は軍に入るんだろうけど残念なことに軍に入るには18歳以上の男女と決められている。
特例でほんのごくわずかの学生が入ることがあるけど任務より学業が優先される。
だからよほど緊急でなければ基本任務に出向くことは無い
っと…ボクは受付でスキルの鑑定をすると言うこととオンラインでの受付番号を言って人があまり居ないこともあり、鑑定部屋にすぐ案内された。
「それでは、スキルの鑑定を行いますので、そこの水晶に触れてください。あ、あと、鑑定中はくれぐれも離さないように。」
「分かりました」
そう言って、言われた通り目の前にある水晶に触れる。この水晶はダンジョンから出た鑑定持ちの水晶で、触れた相手の情報を読み取る事が出来、読み取りたい情報も分けて読み取る事が出来ると云う破格の性能
そして、数分の間、職員さんがキーボードをカタカタと打ち込む音をBGMに検査が終わるまで水晶に触れながら待った。
ウトウトしながら待つこと数分。ついに職員さんは終わりを告げ、何やら紙のようなものを持ってきた。
「検査が終わりました。狐雪さんのスキルは2つありますね。1つ目は鑑定。これはこの水晶と同じようなスキルです。」
スキルは概ね2つに分かれる。戦闘系とサポート系。戦闘系は魔法とか身体強化とかのスキル。対してサポート系はさっきのボクのような鑑定、身体強化だけど味方のみに掛けれる味方身体強化等の攻撃が不向きなスキルは大体これに分類されるとゆう事等を色々調べていた。
鑑定は物の名前や個人情報等を読み取れることはさっきの水晶と同じだけど最初らへんは全く使えないらしい。
石を鑑定すると石と出るしポーションを鑑定しても液体としか出ないらしく、よほどダンジョンに潜る人でなければ基本探索者詰所で鑑定される物が大体
職員さんが何やらハテナを浮かべながら「もう一つは」と言葉を述べる
「もう一つのスキルは不思議の国のアリスとゆう、未確認のスキルなんですよ……」
「たしかに……そんな名前のスキルは聞いたこともありませんね……?」
ボクのもう一つのスキルは不思議の国のアリスとゆう、童話の話で登場する御伽噺のようだった。
未確認スキルは色々出ているが名前で使用方法が分かったり、元々出ていたスキルの派生型だったりで全く出ていない未確認スキルはとても珍しい
そして、不思議の国のアリスの内容はたしか……うさぎを追いかけてそこで穴に落ちて……って感じだったかな?
それが本当ならボクがアリスになるのかはたまたアリスを召喚するのかな…?
うーん…考えてみてるけどわからないなぁ…神様が言うには空間系は無さそうだし……かと言って性別が変わる…いや…ありえなさそうだから男版のアリス…?
「とりあえず、この後はお時間はございますか?ある様でしたらスキルについて色々調べたいので……」
「分かりました、お父さんに話してみます」
そう言って、ボクはお父さんが待つエントランスに向かい、予定が無いか聞いてきて無いと言われたのでその旨を職員さんに伝える
「分かりました。それでは調べたいので検査室2までお越しください」
「わかりました」
そしてボクは言われるがまま、検査室に向かう




