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第3話:NEWじゃんけん

黒澤たちの車は無事に高速を出た。

黒澤「こんなボロッボロの車、警察に見られたら終わりだな〜」

岩瀬「早くトイレあるとこ寄ってくれ。」

シン「生を実感したなぁ!ですよね岩瀬さん!」

岩瀬「話しかけんな。」

黒澤「トイレより先に目的地に到着する」

岩瀬「嘘だと言ってくれ…」

黒澤「嘘」

岩瀬「え?」

黒澤「言ってくれって言ったから」

岩瀬「………」

黒澤「ん?…おい!俺の車で吐くんじゃねえぞ!待て待て今どっか停まるから!!」


コンビニに着き、同伴者は走っていった。

黒澤「あっぶねえな…」

シン「黒澤さんめっちゃかっこよかったっす!よくあんなに冷静でいられますね!」

黒澤「シンもよく撃ち抜いたな。狙撃才能あるんじゃない?」

シン「ホントですか?!てか、なんで襲われたんですかね?」

黒澤「この業界じゃよくあることなんだよ。簡単に言えば客の取り合い」

シン「そんな飲食店みたいな…」

同伴者が車に戻ってきた

黒澤「大丈夫そ?」

岩瀬「…」

シン「…大丈夫って言ってます!」

岩瀬「言ってねえよ。俺この状態じゃ戦えねえぞ、任務どうすんだ」

黒澤「え、頑張って」

岩瀬「こうなったのお前のせいだぞ」

黒澤「いやいやあの運転じゃないとタイヤ撃たれて俺たち全員お陀仏よ?」

シン「任せてくださいよ、俺今日エイム調子いいんで!」

岩瀬「…」

黒澤「俺があんたの代わりに行ってやろうか?」

岩瀬「それだと俺ここまで来たのに報酬もらえないだろ」

黒澤「分けてあげるよ」

岩瀬「本当か…?」

黒澤「うん、2円ね」

岩瀬「ここで吐くぞ」黒澤「ごめんって」

岩瀬「でも落ち着いてきた。」

シン「よかったですねー!」

黒澤「じゃあ任務終わったら連絡してな、俺はこんなボロッボロの車見られちゃまずいから隠してくる」

岩瀬「待て黒澤。お前も任務着いてこい」

黒澤「うんなんで?俺送迎班なんだけど」

岩瀬「へっぽこ新人を連れてターゲット三人を殺すなどできっこない」

シン「さっきの俺の活躍見てなかったんすか?!」

黒澤「やだよダルすぎる」

岩瀬「…」

黒澤「でもそうだな…給料上がるかもだし」

シン「黒澤さんいたら相当心強いっす!」

黒澤「うーーん、仕方ないな君たち」

シン「よっしゃー!ありがとうございます!」

黒澤「ターゲットがいるのは、あの小さめの建物」

コンビニから見える建物を指さす。

岩瀬「近いな」

シン「バイク屋って書いてますね」

黒澤「一般に紛れるためだ。よし、行くよ」

3人はその建物の近くまで車を走らせた。


3人は無言で車を降りる。

黒澤さんが歩みを止め、二人も止まった。

ガラス張りで中が見えるが、店員も客もいないようだった。

黒澤が建物内を指さし、手で11を表した。

同伴者は頷いた。

が、シンは何も分かっていなかった。

黒澤さんはスーツの中ポケットから、手榴弾を取り出し、安全ピンを抜いた。

黒澤さんが入口のドアをわずかに開け、

手榴弾を投げ込んだ。

ドガァアン!!と、店が爆発した。衝撃波が離れていたシンと岩瀬にも届く。

天井が崩れた。煙幕が晴れたとき、3人の目に映ったのは──

─ターゲットと倒れた黒服たちだった。

黒澤「あれ、思ってたよりも楽にやれちゃったよ笑一応トドメ刺しといて」

シン「…すっげえ」

岩瀬「隠れてたのに可哀想に笑」

二人は銃で倒れている黒服たちの脳天を撃ち抜いた。任務遂行の証拠写真を撮った。

シン「2,4,6,8,10,あ、11って敵の数か!」

岩瀬「…お前バカだな」

シン「もうちょっと包んでくれませんか?てか、なんで11人って気づいたんです?何も見えなかったのに」

黒澤「気配ってやつだよ、気配」

シン「それ練習したら俺も感じ取れるようになりますか?!」

黒澤「どうだろうね?俺は気配を察知する練習なんてしてないけど」

シン「マジすか」

黒澤「才能ってやつかな」

岩瀬「俺もできる。殺し屋ならできないと苦しいぞ」

シン「ええーー!でも才能なんてどうにもできなくないですか」

岩瀬「知らね」

シン「えぇ…」

3人は車に向かって歩きながら会話をしている。


車に乗った3人

黒澤「さてと」

岩瀬「…疲れた」シン「俺はよゆーです!」

黒澤「じゃあまた襲われた時は頼んだよ」

シン「お任せください!」

岩瀬「頼りねえな。てか、報酬の取り分どうする?」

黒澤「まぁとりあえず…9割り俺で」

岩瀬「なんだよそのとりあえず」

黒澤「おいおいターゲットを殺したのは俺だぜ?」

岩瀬「俺は襲われたとき対応した」

黒澤「それは俺だってそうだ」

シン「俺もです!」

黒澤「じゃあいいよ仕方ないな…2割り君たちにあげるよ」

同伴者「大差ねえじゃねえか」

シン「俺は別にいいですよ!」

同伴者「おま、2割だぞ?」

シン「うーんでも俺昨日50万稼げたんで別に…」

同伴者「50万?…お前どんな任務こなしたんだ」

シン「スナイパーで抜けばいいだけでしたよ」

同伴者「…マジかよ」

黒澤「いいなぁ〜殺し課そんなに稼げるのか。俺ら送迎班は月給だから給料変わること無いんだよね〜」

シン「え、かわいそ!!」

同伴者「ハッ、上層部も殺し課の方が命賭けてるってよ」

黒澤「はいはいもうそれでいいから取り分多めにしてくれよ」

岩瀬「無理」

黒澤「じゃあもうじゃんけんで決めよ」

シン「いいですね!」

岩瀬「はぁ?」

黒澤「出さなきゃ負けよ、じゃんけん」

『ポン』

黒澤 キツネ

シン 指ハート

岩瀬 グー

岩瀬「いやなんだそれ」

黒澤&シン「イエーーイ!」ハイタッチ

岩瀬「…俺負け?」

黒澤&シン「イエーース!」

岩瀬「ふざけんな認めないからな」

黒澤「わがままだな」

そのまま取り分の話はまとまらず、アジトについた。


コンコンコン。

黒澤「失礼しまーす」

シン&岩瀬「失礼します!」

黒澤「任務完了しました〜」

証拠写真を見せる。

課長「ご苦労」

黒澤「で課長、実は〜〜」

事の経緯を話し、取り分の事を聞く。

課長「全員3割ずつ。残りの1割はこのアジトのセキュリティ強化に使う」

黒澤「えぇ〜」岩瀬「…」シン「頭いい!」

3人「失礼しました」


黒澤「あーあ3割になっちまった」

岩瀬「お前らがグズるからだ」

黒澤「一番グズってたのあんただろ?」

シン「でも1人30万ですよ!!」

岩瀬「…」

黒澤「…殺し課移ろうかな」

プルルル…黒澤の携帯が鳴る。

黒澤「はいもしもし〜…はい、はいよー」

電話を切る。

黒澤「じゃ俺は送迎の仕事だからじゃーな」

シン「お疲れ様です!」

岩瀬「はぁ…お前らがバディじゃなくて良かった」

シン「そんな事言わないでくださいよ〜」

?「お疲れ岩瀬。…隣のは?」

後ろから声がする。

シン「お疲れ様です!新人のシンです、よろしくお願いします!」

?「あぁ、新人か。俺は小林、岩瀬のバディだ。よろしく」

岩瀬「お前が任務長引いたせいで新人と任務しなきゃならなかったんだぞ」

小林「そんなことより飯行こうぜ。新人も来るか?」

岩瀬「そんなことだと?」

シン「いえ、俺は書類が溜まってるのでご遠慮します!ありがとうございます」


シンは自分の課に戻った。

シン(バディか…俺もいつか出来るのかな?)

隣のデスクの先輩「おつかれシン」

シン「お疲れ様です!突然ですが、藤原さんってバディいますか?」

藤原「いるけど?あぁ新人はまだいないのか」

シン「そうなんですよね、バディって自分から申請とかするんですか?」

藤原「しないしない。課長に呼び出されて急に『今日からお前のバディだ』って紹介される」

シン「へぇ〜!バディと仲良くなれました?」

藤原がチラチラと周りを見て小声で話す。

藤原「全くだぜ…相性悪いよ」

シン「そうなんですか…不安になってきました」

藤原「まぁただの仕事仲間だと思って接すると腹立つこともないよ」

シン「頭にしまっときます!」

藤原「シンがこの業界に入ったのって3ヶ月前だよな?」

シン「はい!2ヶ月間訓練、一ヶ月は色んな先輩の任務について行ってました!」

藤原「たしかシンと同時期に入った奴がいたはず…そいつがバディになるんじゃないか?」

シン「おぉ!!ちょっと楽しみになってきた!」

別の先輩「シン、藤原。新しい任務だ」

書類を渡された。

藤原「ありがと佐々木」

シン「ありがとうございます!おぉ、同伴者多いですね?藤原さんも佐々木さんもいるじゃないですか」

藤原「本当だな」

佐々木「次の任務は敵対組織を潰すらしい」

シン「なるほど…」藤原「うわ大任務だな」

佐々木「明後日の午後8時、会議室で作戦を立てるから集まれってよ」

シン&藤原「了解です!/了解」

シン「明日の任務はないのか…つまり、休日!!」

藤原「俺もだ〜やっと休める」

シン「でも次の日大仕事ですもんね…」

藤原「だらけ過ぎは厳禁だな…一緒にこの組織管理の射撃場で練習でもするか?」

シン「良いですねそれ!行きましょう!」


──翌朝。車のエンジン音が響く。

シンは助手席に乗り込んだ。

藤原「忘れ物はないか?」

シン「大丈夫です!」

藤原「よし、行くか!」

シン「俺射撃場行くの初めてなんすよね!」

藤原「俺も久しぶりだな〜!運が良ければ狙撃王に会えるかもしれないぞ」

シン「え、狙撃王なんているんですか?」

藤原「あぁ、百発百中のスナイパーだ」

シン「かっけぇ!狙撃教えてもらえたりするんですか?」

藤原「どうだろうな…気難しい奴だからな」

シン「じゃあ俺がその人の心を撃ち抜いて見せますよ」

藤原「何言ってんだよ」

─そうして、二人は射撃場へと向かった。

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