表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/19

第18話:合同任務

肌寒い朝。

2人が持つその書類には「松葉会との合同任務」と記されていた。

シン「緊張するな…」

篠原「アホも緊張するのか…」

掴み合い。

「朝から元気だね…」

「えーこいつらが一緒?ないわー」

後ろから声がし、シンたちは振り返る。

木村「はじめまして、僕は木村です…」

花山「あーしはキム君のバディ、花山。2人ともシャバすぎでしょ…」

そこには、前髪で顔がほぼ隠れている男と、飴をくわえたTheギャルがいた。

シンと篠原は数秒固まった後、

「人違いですよ」

そう言い、掴み合いの続きを始めた。

花山「はー?あんたらでしょ合同任務の同伴者って」

再度掴み合いをやめ、小声で話し出す2人。

シン「え、あの人たちなの?」

篠原「…ないだろ。課長は俺達がいないも同然なほど優秀って…」

シン「だよな?あの人たちはギャルと…その彼氏だよな。とてもそこまで優秀には…」

花山「なに小声で喋ってんの?キッショ」

篠原「あの…すません、お二人が言ってるのは松葉会との合同任務ですか?」

木村「うん…」

花山「そうだけど?なんなの?うざいんだけど」

篠原「…どうする?」

また小声で話し始める。

シン「とりま…風邪引いた事にしようよ」

篠原「通じるわけねーだろ」

そのとき、四人の前にバンが停まった。運転席から顔を出したのは

黒澤「おつかれおつかれ」

シン「黒澤さ〜ん!」

3人「お疲れ様です」

黒澤「なんかすごいメンツだね」

笑いながらドアを開ける。4人が乗り込み、車はスピードを上げて走り出した。

「…」

聞こえるのは、車の走行音だけだった。

花山「ねぇシャバイ2人常識ないの?うちら名乗ったんだけど?ねーキム君」

木村「あぁいや…」

木村の腕に絡みつく花山。

それをしかめた顔で見つめるシンと篠原。

篠原「…失礼しました。俺は篠原です」

シン「バディのシンです。お二人はカップルですか?」

木村「違います…」

シンと篠原と黒澤「え?」

花山「キム君が付き合ってくんないの!あーしは付き合おっていってるのにー」

シン「そっすか。」

二人を視界に入れないように顔を逸らす。

木村「…2人は、武器何使うの…?」

シン「俺は特にありませんね」

篠原「俺もです」

花山「つまんな」

シン「…お二人は?」

顔をそらしたまま問いかける。

花山「あーしは毒スプレー。黒澤さんに毒の調合教わったんだよ、ねー黒澤さん」

黒澤「そだっけ、てかなんでスプレーなの?めっちゃ近づかんとじゃない?」

花山「昔から道の壁にスプレーで落書きしててさぁ!使いやすいんだよね〜天才じゃない?」

明らかにシンたちとの声のトーンが違う。

木村「あ、僕は短刀だよ…」

木村は胸ポケットから短い鞘を取り出した。だがその鞘はどこか特殊で、凹凸がなく綺麗な長方形だった。よく見ると真ん中に切れ目がある。

篠原「それ、鞘ですか?不思議ですね」

木村はその鞘を横に倒し両手で両端を掴むと、左右方向に引っ張り出した。すると、その鞘から出てきたのは、

シン「2本?!」

木村「…コンパクトだよね、これ」

その短刀は両方手持ち部分にそれぞれの刃をしまうための隙間があり、重なるようにしまうことができるものだった。

花山「キム君カッコいい〜」

また腕に絡みつく花山。

シンと篠原は窓を眺め、花山たちを絶対に視界に入れないようにしていた。

黒澤「若いのは元気でいいね〜」


車を走らせ数十分、2階建てのキューブ型住宅へと到着した。

木村「黒澤さん、今日の任務ついてきてくれるんですよね…?」

黒澤「そうそう課長に頼まれちゃった」

シン「うわーマジでよかった。マジで。」

篠原は胸をそっと撫で下ろした。

車から5人が降りると、パーカーを着た人物が出迎えた。

パーカー「白峰会御一行でございますね。松葉会へようこそ、ご案内いたします」


そうして2階の応接間へと案内され、相手を待つことに。

シンと篠原は全てが初めてのことで緊張し、姿勢がガチガチになっていた。

黒澤「緊張しすぎだろ笑リラ~ックス」

花山「ほんと情けな」

木村「いや、初めてだもんね…」

そのとき、ドアノブがガチャリと下がる。

全員が立ち上がり、あいさつの準備をすると

─入ってきたのは、犬だった。

全員目が点になった。

犬は5人をしばらく見つめたあと、別のドアを開けその場から去っていった。

5人がリアクションをする間もなく、合同任務の相手がやってくる。

辻「いやどうも!本日同行する、辻と申します!」

古谷「同じく古谷と言います、どうぞお手柔らかに〜」

2人は安心感がある訛りをしていた。

黒澤「お願いします〜どこ出身ですか?」

辻「いやどうも訛りが出ちゃってたがな?茨城です」

黒澤「いやぁどこかホッとする訛りですね」

黒澤が回した会話により緊張がほぐれたシンと篠原は、姿勢が整ってきていた。そこで5人の「さっきの犬は何だったんだろう」という疑問が強くなっていった。

黒澤「あれ、そちらはお二人だけですか?」

辻「あと1人下にいますー、ただここで1つ確認と注意が…」

古谷「彼の名前は紺野、犬使いなんです。犬アレルギーの方は?」

シンたちは顔を見合わせるものの、誰も手は挙げなかった。

古谷「えがった〜」

辻「そのワンコロたち、むやみに触るとブチギレちゃうんで触らんようお願いします〜」

古谷「あ、紺野は愛想悪いです。ご了承ください」

黒澤「お二人スタッフみたいですね」


下に向かうと、そこには走り回る犬複数とダンボールに座るキャップを被った男がいた。

顔が見えないほど深く被られたキャップがわずかにシンたちへ傾き、立ち上がる。

黒澤「こんちは~合同任務同伴者です」

それぞれ挨拶するが彼は小さく頷くだけで、言葉は何も発さなかった。

辻「ほんと愛想悪いで紺野!すんません」

黒澤「気にしないでください」

紺野が2回指笛を吹くと、先程まで走り回っていた犬たちが即座に紺野のもとへと集まる。

シン「すげ〜!!」

古谷「じゃ、車乗ってください」


改造された中型車の中では、ケージの奥にいる犬たちの荒い呼吸音が響いていた。

黒澤「今回の任務は生け捕りですよね?」

辻「はい、なにやら相手の組織が我々の情報を抜き取ったみたいで。拷問してアジトの在り処吐かせるらしいす」

花山「えーじゃ大して戦わないの?つまんな!こんな人数いんないじゃん」

花山は相変わらず木村にしがみついていた。

古谷「それが、相手の組織は7人1グループで動いてるらしくて」

木村「多いですね…」

辻「まあ人数で言ったら有利だべ!」

紺野は相変わらず黙って犬たちを見つめている。

古谷「相手7人連れて帰るのめんどいな」

黒澤「全員連れて帰るんですか?3〜4人減らしてしまえば?」

篠原の目線が少し泳いだ。

古谷「いやどうも勝手な行動したら怒られちゃうんで笑うちは命令以外行動するなって組織なんすよ」

黒澤「へぇ〜大変ですね」

そのとき、犬たちの足音が盛んになっていることに気づく。

─途端に犬たちが激しく吠えだした。

申し訳ありません情報量が多くなってしまいました。お腹が空きましたラーメンが食べたい俺は醤油派。名前木村じゃないのにすればよかったですね、あだ名がキム君ってそれ北朝鮮の支配者じゃないか

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ