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第15話:バディ

同僚A「シン、課長が呼んでる」

シン「了解です!ありがとうございます!」

まだ包帯は外れていないが、パソコン作業をしていた。隣の藤原の席は、まだ空だった。


『コンコンコン』

シン「失礼します」

課長「怪我の調子は?」

シン「まだ痛みますね〜」

課長「早く治せ」

シン「いやそう言われても」

『コンコンコン』

シン「?」

課長「入れ」

?「失礼します」

シン「あぁ!」

入ってきたのは以前緊急任務でシンたちが救出した、篠原だった。

シン「お久しぶりです!」

篠原「…ども」

課長はタバコの灰を落とす。

課長「お前たちはバディだ。これから任務は必ず2人で行うこと、どちらかが戦闘不能の場合は例外だがな」

シン「うおー!!バディ!!痛って…よろしくお願いします!」

あばらを押さえて輝いた目を向ける。

篠原「うす」

課長「早速だが任務だ」

シン「え?待ってください課長、俺戦闘不能ですよ」

課長「今回の任務は、チンピラ3人を今日のうちに殺すこと」

資料を投げる。

シン「ガン無視?」

課長「シンはスナイパーを篠原に貸せ。お前は周りの警戒でもしとけ」

シン「俺の扱い雑すぎませんか」

篠原「了解」


階段。

篠原「ついてきてください」

シン「分かりました!改めてよろしくお願いします!篠原さん俺のこと覚えてますー?」

篠原「はい」

シン「よかった!前は災難でしたね〜体調大丈夫ですか?」

篠原「はい。…貴方の目的は?」

シン「目的?」

篠原「殺し屋の大半が持ってるものです。復讐とか」

シン「あぁ〜俺はないですね!」

篠原「…そうすか。あと同期なんでタメにしましょ」

シン「同期だったんすか!そうしよう!双子葉類。なんつって」

篠原「………」


屋上。

シン「いや~相変わらずいい景色ですね、じゃなくていい景色だな!」

篠原「話しやすい方で構わないぞ」

シン「慣れないだけ慣れないだけ!でなんで屋上来たんだ?」

篠原「…」

『カチャ』錆びた音がした。シンが振り返ると、篠原が屋上のドアに鍵を掛けていた。

シン「…なんで?」

─すると勢いよく篠原がシンに掴みかかり、壁に押し付ける。

シン「えぇ本当になんで…」

首を圧迫される。

篠原「前は世話になった。命の恩人に申し訳ないが、俺の条件を飲まないと言うのならお前を殺させてもらう」

シン「はぁ〜?なんだそれ、バディは対等な関係だろ!」

篠原「なら死ぬか?」

ポケットからナイフを取りだし、シンの首に刃を当てる。

シン「本気かよ…条件先に言えって」

篠原「お前が先にYESと言ったらな」

シン「さっきから無茶苦茶だな!」

篠原「条件を飲むか死ぬかだ」

シン「…どっちもヤダね!」

篠原のナイフを持つ腕の肘を鋭く肘で叩き落とす。

篠原「!!」

シンの肘は篠原の神経を正確に突き、指先から力が抜け落ちた。ナイフが手から落ち、殴りかかろうとしたがシンは回し蹴りで顎を攻撃する。篠原はよろけ、尻もちをつく。

篠原「なんなんだお前…」

シン「いやこっちのセリフな!俺バディできて嬉しかったのにさぁ!」

篠原は膝を立てるが、すぐには立ち上がれない。

篠原「お前同期じゃないのか…?いつ殺し屋になった?」

シン「えーと3ヶ月…あ!そろそろ4ヶ月だ!祝ってくれたら許すぜ〜?」

秋野から学んだのか笑みを浮かべていた。

篠原「誰が祝うかクソ」

シン「なんでだよ!」

篠原(なんでこんなに差がある?認めたくないが、俺は…コイツに勝てない。同期なのになぜだ…?)

シン「お前〜壁に勢いよく押しやがって!背中ヒビだらけなんだぞ!それにいつ折れたのかわからないこの左腕!そして刺された右腕!こんな怪我人になんてことを!」

篠原「お前、辰巳会壊滅任務の生存者だってな」

シン「あぁそうだすげえだろ!あんな崩壊で生きてるなんてよ!それに、俺はボスを一対一で倒したんだ!」

篠原「嘘つけ」

シン「え、俺の評判聞いてないの?」

篠原「辰巳会のボスは自分が仕掛けたアジト崩壊に巻き込まれて無様に死んだと聞いている」

シン「え待て待て待て、誰が言ってた?」

篠原「課長」

「…」

シンは、怒れねぇじゃん。という顔をした。

シン「なぁなんで俺こんな課長に嫌われてると思う?」

篠原「…うるさいからだろ」

シン「うるさくないだろ!」

篠原「うるさいだろ。なんだ双子葉類って」

篠原はズボンの汚れを落として立ち上がる。

篠原「お前さ、その任務で仲間死んだんだろ?なのに随分と元気そうだな。」

シン「あぁ…ちゃんと墓参りは行ったよ」

篠原「そういう話じゃねえ。悲しくないのかよ」

シン「そりゃもちろん悲しいけどさ、いつまでも悲しむわけにはいかないだろ?あと…接点ない人しか亡くなってないし。仲いい人は意識不明だけど…」

篠原「最低だな、お前」

シン「なんだよ弔ったって言ってるだろ」

篠原「とりあえずの気持ちで弔ったんだろ?」

シン「…接点なかった人にどうやって情かけろって?弔っただけいいだろ、墓の場所すら聞かない人だっていたんだぜ」

篠原「自分より下の例出して満足しやがって。そういう奴大嫌いだ」

シン「お前なんなんだよ、脅してきたり嫌いって面と向かって言いやがって。なかなかいないぞそんな奴」

2人は距離を置いたまま会話を続ける。

篠原「…バディになった以上仕方ないからお前でいい。俺の条件を飲め」

シン「聞いてから判断する」

篠原「…俺の目的は、復讐と人探しだ。それを手伝え。そのためにお前の人脈やらなにやらを利用させてもらう。YESと言うのならお前の願いを1つ聞いてやる。」

シン「へぇ立派なこった!うーんでも俺今欲しいものとかなくて…願いが思いつかない」

篠原「なら願いが思いつくまで待ってやる、いつでも言え、聞いてやる」

シン「それはいい、よし乗った!でもさーあんな脅すことなくね?」

頭の後ろで手を組む。

篠原「バディは片方が死なない限り変わらない。条件を飲まないなら殺してバディを変える必要があった」

シン「頭いいなー、じゃまずなにしたらいいの?てか復讐相手と探してる人誰?まさか元カノ?」

篠原「黙れ。その目的は俺だけで叶える、お前は土台だ。」

篠原の表情は全く動かない。

シン「はぁ?土台って…俺めっちゃ大事な役割じゃん照れるな〜」

篠原「……お前、白峰会の給料制度を理解してるか?」

シン「あぁ任務ごとに報酬が貰えるってやつだろ?俺不満なんだよな!辰巳会の任務の報酬6万だぜ?信じられるか?」

篠原「6万…あぁそれもそうだが、数々の任務をこなし名を上げると月収になる。三浦さんとかが該当する」

シン「それ本当か〜?聞いたことないぞ!」

篠原「本人に聞いてみろ。あと課長に好かれる必要もある」

シン「はい終わった。」

篠原「まだどうにかなるだろ。3ヶ月4ヶ月なら遅くない」

シン「うーん…でその給料制度が目的とどう関係する?」

篠原「俺が殺し屋になった理由はさっき言った復讐・人探しに加えて金目当てもある。そして今俺は生活がかなり苦しい。だから名を上げて月収を手にする、いいな?そのためにお前の人脈が必要だった、名高い人に頼んで俺たちを鍛えてもらう」

シン「なるほど!!完全に理解した!俺にもプラスだし、利用されてやるよ!」

手を差し出す。

が、叩き弾かれた。

シン「なんでだ!」

篠原「俺は目的があって仕方なく殺し屋をやってるんだ。お前は目的もなしに人を殺してる極悪人だろ?そんなやつと馴れ合うつもりはない」

シン「いや理由がなんであれ人殺してるじゃん、俺たちに差はない!お前も極悪人だ!」

篠原「黙れ極悪人」

シン「話聞いてんのか?!」

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