第11話:忠誠心
白石「1階と2階で分かれましょう」
同伴者F「1階は俺と吉田でいい!!」
吉田「荒川さすがに無茶だ。あと落ち着け」
荒川「無茶って思うから無茶なんだよ!!」
吉田「誰かバディ変わってくれないか?」
同伴者A「任せた。俺たちは2階へ行く」
荒川「任せろ!!」
吉田「えー。勘弁してくれよ」
2人はガスマスクをつける。
荒川「こっちの一室やっからお前はそっち!!」
吉田「へいへい」
荒川がわずかにドアを開き、その隙間に手榴弾を投げ入れすぐに閉め押さえる。
「なんだ?」「手榴弾だ!!屈め!」
中にいた者は手榴弾から離れ身を縮めた。
だが、手榴弾は爆発しなかった。
「不発弾…?」「今のは誰だ!」「変装者か?攻撃してくるのは明日のはずだろ!」
ドアを開けようとするが、びくともしない。
荒川「うおおお!!!」
ただ力で押さえてるだけだった。
ドアに発砲するが、拳銃の弾で分厚い鉄は貫けなかった。
すると中にいる者たちが目を擦り始める。
「なんだこれ、視界がぼやける…」
吉田も別の一室にガスグレネードを投擲し、ドアを押さえる。
荒川「てかよ!!ガスって上行くよな!仲間にも被害でちまうんじゃねえか?!」
吉田「はぁ…俺らが使ってるガスは空気より重いから1階にしか留まらない」
荒川「…空気より重いってなんだ!!」
吉田「とにかく仲間に被害は無い」
荒川「そうか!!」
吉田「マジでバディ変えたい。」
その頃2階では─
「おい、誰だ貴様ら!」
即座に三浦が発砲し、脳天に風穴が空く。
三浦「Niceエ〜イム」
その現場をガラスの仕切り越しに目撃され、発砲される。ガラスは砕け、破片が飛び散った。
同伴者A「くれぐれも味方を撃つなよ!」
仕切りから中に入り込み、地上班は2階で銃火を交える。
同僚4「なんなんだお前たちは…」
5階、屋上班により制圧完了。
岡村「お前たちの敵対組織、白峰会だ。小さい組織のくせしてなんで俺達を敵に回した?」
同僚4「白峰?ハッ、黒峰会の後追いか」
岡村「黒峰??どこだそれは。」
佐々木「聞いたことありませんね。名前が気になります、情報吐かせますか?」
岡村「あぁ。お前と足手まといでやっておけ」
藤原「俺ですか?」
岡村「お前以外誰がいんだよ?」
藤原「すみません。」
岡村「そいつ死にかけだからさっさと吐かせろよ」
佐々木&藤原「了解です」
同僚4は腹部に2発、大腿に1発銃弾を受けていた。
同僚4「…攻撃してくるのは明日じゃなかったのかよ。それにセキュリティはどうやって」
佐々木「黒峰会と辰巳会の関係は?」
同僚4「フル無視かよ。言うわけないだろ」
佐々木「理由は?」
同僚4「なんとなくだ。クソ喰らえ」
唾を佐々木の足元に吐く。唾を避けた佐々木は倒れている同僚4の頭に蹴りを入れた。鼻血を散らす。
藤原(えぇぇ怖…)
佐々木は何度も蹴りを入れ、しまいには踏みつける。同僚4の顔は青く大きく腫れ上がっており、血が滲んでいた。地面には歯が転がっている。
佐々木「黒峰会との関係は?」
同僚4「…言わねぇ。早く殺せよ」
滑舌が悪くなっている。
佐々木「指潰すぞ。早く話せよ」
藤原「佐々木ー、もういいんじゃないか?岡村さん達のとこ行こうぜ?」
恐怖からか藤原の心臓は早く鼓動し、声が震えていた。
佐々木「は?」
眉をひそめ、藤原を睨みながら近づく。
佐々木「白峰会はな、何十年も生き残り続けた至高の組織なんだよ。俺たちはその第六支部殺し課だ。名が酷似している黒峰会を追求しない理由があるか?俺は白峰会を尊重しない奴が大嫌いだ。敵でも、仲間でも」
藤原「…ごめん。」
同僚4の眼孔は、開ききっていた。
佐々木「…悪い、あつくなった。岡村さん達追いかけよ」
藤原「本当にごめん」
藤原は、謝ることしかできなかった。
地上班1階。
荒川「こっち全員死んだぜ!!」
吉田「こっちもだ。上行くぞ」
ガスグレネードを受けた者は全員汗に塗れ、蒼白な顔で息絶えていた。
1階、制圧完了。
地上班2階。作業デスクが多く、遮蔽物にはなるが動きにくい。
三浦「あー動けんストレスや!」
白石「俺もや、近距離まで持ち込めん」
秋野「この任務18人とか無茶あるよねー、これ連絡されて外に出てる辰巳会の奴ら帰ってくるよ」
銃声で耳が痛くなる程の乱戦。左側にいる三浦たちの反対側で、瀬戸・柊・シンが話している。するとシンが大胆に前に進み始めた。
三浦「えーシン行ったで?乱射されてる中行くんエグいな」
秋野「防弾ベストつけてるけど頭とか足がら空きってこと分かってるかな」
屈みながら進んだり、机を飛び越えたりで目立ちながらどんどん進む。
白石「わかってなさそうっすね。」
秋野「…シンに食いついてる」
右端からどんどん進むシンに敵は釘付け。
瀬戸「シン君やるよね!」
その隙に左端に寄る瀬戸と柊。
三浦「これ瀬戸ちゃんらが指示したん?賢いねー」
瀬戸「いや?『俺防弾ベストあるんで囮なります!』って」
白石「やっぱわかってないんや。」
シン(俺最強ー!!)
同伴者Aたちは囮作戦を理解し、シンを狙う敵を撃ち抜いていく。徐々に形勢はこちらのものに。秋野たちは前へ、瀬戸と柊はそれぞれ得物を構える。
敵「近づいてる奴がいる!真っ先に殺せ!!」
敵「おい待て!みぎ」
その瞬間、額に矢が深く突き刺さる。
瀬戸「今日エイムいいかも!」
敵が瀬戸を捉える。
ピストルクロスボウを構えた瀬戸の横から、二丁拳銃を構えた柊が撃ち抜く。
そして─
蹴り技を繰り出す秋野、ワイヤーで華麗に首を飛ばす白石、ナイフで首を切り裂く三浦の3人によって、間合いに入られた敵は全滅させられた。
2階、制圧完了。
屋上班4階。
ドアをどんどん開けるが、どの部屋にも人がいない。
岡村「なんだこの静けさ。」
同伴者K「なー、俺爆弾持ってきてっからアジト爆発させりゃよくねー?」
同伴者J「それで稀に生き残る奴がいる、確実にやるべきだ。」
同伴者L「派手にやったら目立っちまうし」
同伴者K「めんどくせー!この先のドアもどうせいねーよ下行こうぜー?」
同伴者J「確実にって言ってんだろ」
静かな廊下に声が響く。
岡村「待て。」
腕を上げ後ろの仲間たちを止める。
同伴者K「どした?」
─次の瞬間、バン!と複数のドアが一度に開く。全員が瞬時に構える。
すると、
「うわああああ!!!!」
チッチッチッと音を鳴らす爆弾を体に巻いた1人が、涙を流しながら向かってくる。
同伴者K「めちゃめちゃ泣いてんだけど。引くわ…」
同伴者L「着眼点そこじゃねえ!」
岡村「早く撃て!」
銃弾に当たった敵はドガン!!と爆散した。アジトは揺れ、衝撃波が岡村たちになびく。壁や床に大きくヒビが入り、肉片が岡村たちの足元へ飛んでくる。
同伴者K「グッロ」
その爆発による轟音は地上班にも届いた。
シン「え、なんの音ですか?恐竜?」
三浦「んなわけあるか、多分爆発や」
白石「アジトごと俺ら潰すつもりか?」
岡村「出てきた瞬間撃て。」
全員「了解」
─「ボスのために!!」そう廊下に響いた瞬間、開いたドアから一斉に十数人が飛び出し岡村たちへと走る。その体に巻かれた爆弾はすべて音を鳴らしており、本来小さい音のはずがしっかり耳元まで届いた。
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