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クレハ先生

更新速度がとても遅めです。(今更ですが)


もっと頑張りたいです。

「あ、紅!」


 保健室に入ってくるなり命姉さんが抱きついてくる。


「ちょっと、命姉さん!」


「ごめんね、紅。私がプリントの渡し間違えなんてしなければ」


 そう言った命姉さんは震えていた。顔は見えないが、泣いているのかもしれない。


 俺は、命姉さんを落ち着かせる様にしっかりと抱き締めた。


「紅?」


「大丈夫だよ、命姉さん。少し疲れただけだし、クレハが守ってくれた。そもそも、俺がやるって言ったことだから」


「…………でもっ!」


「じゃあさ、今度何か作ってよ」


「え?」


「昔みたいにさ、命姉さんの手料理が食べたい」


「紅。うん、わかった。たくさん作るね」


「楽しみにしてるよ」


「ごほんっ。もうよいかの?」


「「っ!」」


 クレハがいるのを忘れてた。


「そう言えば、クレハは怪我、大丈夫なのか?」


「うむ、主殿と契約したからの。あの位ならすぐに治る。その分主殿が少し疲れるが」


「契約って、その」


 あの時の事を思い出して、顔が赤くなる。


「そうじゃ、あの時の接吻じゃ」


「…………紅」


「は、はい」


「私はそんな話聞いていません」


 なんかこわい。命姉さんの顔が見れない。


「ク、クレハ。話してなかったの?」


「け、契約の事は話したがの〜」


「ごまかさないで下さい」


「「はい、すいませんでした」」


 クレハと2人でガタガタと震えていると、命姉さんがふっと笑った。


「冗談です。あの時はそれしかなかったみたいだし。本当はいろいろと説明しなきゃいけないんだろうけど、今日はもう遅いし、明日家で待っていてくれる?」


 確かに、そろそろ帰らないと棗に心配をかけてしまうだろう。ここで今日は解散になった。



 家に帰ると、心配したんだよ?と棗に怒られた。今度からちゃんと連絡するようにするからと言って許してもらい、今は自室で寝る時間。しかし、今日はそのまま眠る訳にはいかない。目の前で帰りがけに買ったアメを美味しそうになめているクレハ(小)にいろいろと話を聞かなければならないのだ。


 ちなみに、小が人形位の大きさの時で、中が小学生位、大が俺と同い年位の時である。


「で、クレハ。お前って結局なんなの?」


「うむ、カミじゃ」


 ビシッ


「痛っ!何をする!」


「そんな威厳のない神さまがいてたまるか!」


「お主が考えている神が特殊すぎるのじゃ!八百万の神というものがあるじゃろう。あれは人知の及ばぬものなどをカミとして崇めたものじゃろう」


 妖怪だってカミじゃ。と頭をさすりながらクレハは言った。ということは、昼間襲ってきた黒いのもカミということだろうか?そう俺が言うと


「そうじゃ。あれは怪異と呼ばれる意思のない最下級のカミじゃ。意思を持ち始めると妖怪。それに力が強くなっていくと精霊。最後に神じゃ。我は精霊級のカミで、この刀『紅葉』の付喪神クレハじゃ」


 と言って刀を出すクレハ。


「ごめん、今どこから出した?」


「……異空間?」


 いや、そんな疑問系で言われても。


「主殿もやってみればわかるはずじゃ」


 刀をイメージして取り出す感じらしい。


「あっ、出来た」


 どうやら俺は、キス1つでビックリ人間になってしまったらしい。


「あれっ、って事は俺とクレハが離れててもすぐに呼び出せるってこと?」


「まぁ、そういうことじゃな」


「じゃあ最後にもう1つだけ。あの時刀が紅く光ったけど、あれって何?」


「あれは、……魔法じゃ。正式には想いの力とかなんじゃが」


 という訳で始まりましたクレハ先生の魔法講座。


 それによると、刀が紅く光ったのは魔法らしい。魔法を使うために必要な魔力というのは願いや呪いといった、いわゆる想いの力のことらしい。カミが存在する原理も同じである。病院や学校には魔力が集まり易い。魔法を使うにはクレハの様なカミに力を借りるか、修行が必要。魔法を使う時のコツは現実を侵蝕するほどのイメージ。大規模な魔法には高度な計算が必要だが、今は演算装置デバイスがあるから心配はいらない。等々――らしい。


 それ以外の事は明日命姉さんに聞けとのこと。


 今日は密度の濃い1日だったと思いながら眠りについた。


この作品においての魔法はこんな感じです。


修行をすると、お坊さんがぬぅぁぁ!ってなったり、巫女さんがきゃぴっ♪みたいな感じになります。


でもちゃんと修行しないと駄目です。そうじゃないと子供がかめはめ波を出す世の中になってしまいます。




まぁ、つまりはそんな感じです。

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