1. 戦場での団欒
半分寝ながら書いたので意味不明な言葉や文法、誤字脱字があるやもしれませんのでもし見つけられたなら報告していただくとうれしいです。
戦争は長引いた。
互いの戦力が拮抗していたのだ。
両陣営は互いの戦力を出しつくしていた。
今や、戦争は膠着状態に陥っていた。
ネセルは夕飯の配給の列に並んでいた。
ネセルのいる場所は、戦線の中でも特に激しいトロム地方の北方だった。
ここからしばらく北へと進めば、そこはもう、魔王の領土である。
そんな場所でネセルは何をしているかというと、まぁ当然だが魔王討伐軍の末端の兵士をやっているのだ。
手っ取り早く金が手に入ると聞いて連れて来られた先がここだ。
気づいた時にはすでに遅くて、「詐欺だ!」と騒いだらその場に居た筋骨隆々でたくましく厳ついオッサンにぶん殴られた。
理不尽この上ない。
まぁ元々そこそこに剣の腕に自信があるから大丈夫だろ、と何が大丈夫なのか自分自身よくわからないままに根拠のない楽観的な見方をしたが最後。
…結果は地獄だった。
ネセルの考えは溶けて液状になったアイスの如く甘かったのだ。
例えが回りくどい?
気にしないでほしい。
むしろそっとしておいてほしい。
最初の魔王軍との戦闘で兵士の半分が死んだ。
幸いネセルは大した怪我もなかったのだが、ネセルの周りは違った。
死体がごろごろと転がり、痛みに声を上げる怪我人がそこら中にいたのだ。
この時ネセルは初めて人の命の軽さを知った。
配給が終わり、兵士たちは賑やかに夕飯を食べ始めた。
その中にネセルも加わり、そこら中に兵士たちの楽しそうな騒ぎ声が響き渡った。
戦闘を繰り返す度に兵士の人数は減っていった。
ネセルはそのことに少しずつ慣れ始めていた。
戦場とはそんなものだということを理解したのだ。
納得はできなかったが…。
頭で理解できても心が受け入れられないことはあるのだ。
だが、慣れなくてはいけなかった。
そうじゃないと、自分が死ぬ。
それは嫌だ。
だからネセルは自分をこの状況に慣らすのだ。
「おいっネセル! 暇つぶしに賭け試合でもやらないか?」
仲間の兵士が声をかけてきた。
賭け試合。
それも兵士たちがこの戦場で生きる活力を得るためのものだった。
何かに熱中できればそれでいいのだ。
それで死の恐怖をほんの少しの間でも忘れることができるのなら。
「あぁ、わかった。今行く」
当然断る理由もないので、参加の意向を示しネセルは賭け試合の場所へと向かった。
今回こそ続けられるように頑張ります。
更新は遅いですが宜しくお願いします。