第9話
ダンジョンの基礎構成が終わったし、次はダンジョンモンスターの召喚をしていくか。
スライム(召喚コスト1)
なんでも食べる。しかし、何にでも食べられる。進化する個体は稀だが、進化の種類は無限大にあるため、最強のモンスターと恐れられることがある。
所持スキル
捕食
融合
ゴブリン(召喚コスト10)
繁殖力が強く世界の至るところに存在するモンスター。進化によって様々な階級へと変化をしていく。指揮が取れる個体がいる場合、何倍にも強くなる。
所持スキル
木工レベル1
体術レベル1
スモールバット(召喚コスト5)
人間の血の味を覚えたコウモリ。暗闇を好み、音を頼りにした奇襲攻撃を得意とする。奇襲に成功した場合、極低確率で毒を付与する。
所持スキル
吸血レベル1
奇襲レベル1
小鬼(召喚コスト20)
小さな鬼。見かけによらず攻撃能力が高い。ゴブリンに酷似しているため、間違われることがある。間違えると痛い目に遭うため冒険者には警戒されている。
所持スキル
体術レベル2
俺がいま召喚可能なモンスターの説明はざっとこんなものであった。
さーて、どのように召喚していくか、考えなきゃな。
スライムについては試してみたいことがあるので召喚ポイントをスライム用に残しておかなくてはな。
召喚コストの面から考えて最初はゴブリンが主体となるダンジョンを作成していく。
第1層から第4層にゴブリンを40体ずつ召喚していく。
次に第3階層、第4階層用に適正の高そうなスモールバットを100体ずつ召喚する。
また、第3、第4階層には小鬼を10体ずつ召喚していく。
第1から第2層までゴブリンしか出現させないことで小鬼に対する警戒を薄れさせ、視認しにくい洞窟で的確にダメージを与えていきたい。
ここまで召喚をして残りは1000ポイント。
俺は残りの1000ポイントを全てスライムに消費した。
ダンジョンモンスターを増やす手段が召喚しかなかった場合、一気に状況は厳しくなるが、ダンジョンモンスターでも繁殖可能なことを信じて俺は勝負にでた。
この賭けが吉と凶と出るかはわからないが召喚してしまったので突き進むしかない。
スライムは召喚待機状態として、各フロアの様子を確認していく。
第1から第2層のゴブリンは3〜5名ほどの集団を作り、フロアの徘徊をスタートしている。
繁殖が成功することを祈りつつ第3層から第4層を確認していく。
第3層から第4層は薄暗くなっており一目見ただけでは何もいないように見えるが、天井や壁の隙間などにスモールバットが潜んでいるのが見えた。
またゴブリンの集団に紛れ込むように小鬼がおり、俺の願い通りの編成が組まれている。
各フロアの様子を確認した俺は召喚待機状態にしていたスライム達をダンジョンコアの部屋に召喚した。
召喚が終わるとダンジョンコアの部屋を埋め尽くさんばかり
のスライムが出現した。
さーて、俺の狙い通りに上手くいくかはわからないが直接スライムに指示を出して行こう。
お読みいただきありがとうございます。
はじめてのブックマークをいただき感謝しております。
評価・感想お待ちしております。
読者の皆様の退屈な時間が少しでも紛らわせられるように日々精進してまいります。