第8話
まず第1階層、第2階層は草原フロアへと変更した。
第1階層の草原フロアではなるべく視界が開けるようにして、開放感のあるダンジョンをイメージしていく。
第2階層では所々に茂みや背の高い草、木などを植えて少しずつ視界が取りにくいようにしていく。
第3階層から先は洞窟エリアに変更した。
第3階層では一般的な洞窟をイメージし所々に小石や、出っ張りを配置して、足下に注意を向けさせる構造にしている。
第4階層では洞窟のテーマはそのままに天井には鍾乳石を配置していく。
鍾乳石は戦闘の衝撃で落ちるようにあえてグラつきを持たせている。
第5階層最後のエリアでは一本道の洞窟エリアとした。
道幅は人が2人並んで通れる程度の幅にし、登りの傾斜をつけていく。
また第3階層の小石や出っ張り、第4階層の鍾乳石も設置し、
常に戦闘以外にも集中力を使わなければいけない状況にした。
ゲーマーなら誰しも経験があるが、なんの風景の変化もない1本道というのは予想以上に集中力が途切れていく。
また常に登り坂にすることで肉体的な疲労も蓄積させていく。
加えて第1層からどんどん視界を狭く、見辛くしていくことでイライラを募らせるというおまけつきだ。
ダンジョンの基礎を確定させたら後は罠をどのように設置していくかだ。
第1階層から大規模な罠を仕掛けてしまうとダンジョンが警戒されてしまう。
ダンジョンに対する警戒心を緩めるために1階層と2階層には落とし穴のみを設置していく。
落とし穴
深さ変更可能(10cm〜5m)
内容物
フカフカの藁/肥溜め/トリモチ/尖った岩/竹槍
第1階層では深さ30センチ、フカフカの藁の落とし穴を第2階層へと進む道に設置した。
落ちるかどうかは完全に運次第だが、落ちたら落ちたでラッキーとでも思っておこう。身体的なダメージは一切期待できないが精神的なダメージが与えられれば十分だ。
第2階層では落とし穴の深さを一気に3mと深くしていく。
中身は肥溜めとトリモチを主体に、いくつか竹槍と尖った岩へと変更していく。
精神的なダメージと肉体的なダメージ。どちらも狙える構成を意識していく。
第3階層からは、転ばしの罠を設置していく。
転ばしの罠
踏むと転ぶ。ただそれだけの罠。
説明では全く使えない罠のように見えるが俺にとってはダンジョン防衛の決め手の一つとなる重要な罠だ。
第3階層では転ばしの罠のみを設置し、落とし穴への警戒を緩めるようにする。
第4階層では、転ばしの罠と落とし穴のセットで仕掛けていく。
第5階層があるとはいえ、ダンジョンコアにはなるべく近づけさせるわけにはいかない。
第4階層で敵の数を大きく減らすことができるかが防衛の肝となる。
落とし穴は深さ5mと1番深く設定し、中身も竹槍と尖った岩だけにする。
通常の落とし穴と異なり転ばしの罠とセットで設置することで罠に引っかかった人間は人体の構造上頭から落下していく。
魔物に対してはどれほど有効なものになるかわからないが、人間と構造が似ている魔物に対しては十分有効になると考えている。
万が一にでも第4階層が突破された際には第5階層でも秘密兵器を用意しているため問題はないだろう。
さて、罠の設置も終わったし魔物の配置をしていくか。
ダンジョンの構造変化に1000ポイント使用したため召喚に使えるポイントは4000ポイント。
さぁて、どんな感じに召喚していくか。
お読みいただきありがとうございます!
ダンジョン5階層の秘密兵器とは?笑
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