第7話
無銘のダンジョン
階層5層 洞窟型
俺がダンジョンコアに手をかざして読み取れたダンジョン情報はそれだけだった。
まずは名前をつけることから始めるか。魔物と共に歩むものの称号を得た瞬間に俺はダンジョンの名前を決めていた。
ダンジョンの名前は『万魔殿』魔物と共に歩む俺のダンジョンにふさわしい名前だと考えている。
『ダンジョンの名前が万魔殿に変更されました。ダンジョンの初期項目の設定が完了しました。
ダンジョンクリエイトの項目を解放します。チュートリアルを開始しますか?』
あぁ、頼む。
『ダンジョンクリエイト機能。自身が所有するダンジョンの構成が変更可能になる。ダンジョンの構造変更、モンスターの召喚にはダンジョンリソースを消費します。現在のダンジョンリソースは5000ポイント存在しています。ダンジョンクリエイトを開始しますか?』
ダンジョンの構成を変更するにはダンジョンリソースというポイントを消費するらしい。
「ダンジョンリソースの獲得方法を教えてくれ。」
『ダンジョンリソースはダンジョン内に、召喚モンスター、ダンジョンマスター以外が存在する場合、その存在の格によって一定量獲得されます。
ダンジョンバトルに勝利した場合、相手のダンジョンの支配権と同時に相手の所持していたダンジョンリソースを獲得することが可能となっています。』
ダンジョンを強化していくためには常にダンジョン内に一定の存在が入っていることが重要になってくるのか。
『ダンジョンクリエイトを開始する。ダンジョンクリエイト画面を開いてくれ。』
召喚可能モンスター
スライム
ゴブリン
スモールバッド
小鬼 new
地形変更
洞窟
草原
設置可能アイテム
落とし穴、転ばしの罠、落石、宝箱(空)宝箱 隠し扉
流石に魔王なりたての俺には召喚モンスターにも罠にも凶悪なものは揃っていなかった。
召喚モンスターで、小鬼が追加されてるのはシュテンをガチャで引いたからだろう。
召喚モンスターの種類が増えることによってリストも増えていくことが分かったのは収穫の一つだな
今現在のダンジョンリソースはちょうど5000ポイント。
これを使ってなんとかやりくりを行なっていくしかないがこれこそ幾多のゲームをやり尽くした俺の腕の見せ所。
駆け出しの俺がダンジョンバトルをしても勝ちの目なんか拾えない。
シュテンと俺が成長するまでの時間稼ぎをしなくては。
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