第6話
「ロキ様特製ドキドキプレゼントガチャのスタートだ!
特製プレゼントガチャでは召喚できるモンスターは完全ランダム!最下級のスライムから最上位の神竜までなんでも揃ってるよ!?何が出るかは総司の運次第!さぁ、レッツガチャタイム!」
頭の中にまたロキの楽しげな声が響き渡ると同時に目の前に召喚陣が現れた。
俺はロキの声に促されるまま召喚陣に入り、「我が眷属となるものよ、我の求めに応じ現界せよ」
頭に浮かんだ召喚の文言遠唱えた。
魔法陣が唸りを上げながら回転を始め光が溢れ出してきた。
召喚の演出が終わるとそこには、可愛らしい小鬼がちょこんと座っていた。
こいつがオレの最初の眷属か。
早速鑑定眼で俺は小鬼を確認していく。
邪鬼
ゴブリンと間違われることもあるが内に秘めた能力ははるかにゴブリンを凌ぐ。イタズラが好き
進化によって多様な成長を遂げていく。
所持スキル
拳術レベル1
火魔法
俺に欠けていた戦闘能力を補ってくれる頼もしい眷属が手に入った。
俺が邪気のステータスを確認しながらどのような成長を遂げていくのか物思いに耽っていると、邪気は早速俺の髪を引っ張って遊び始めた。
「いてて、やめろやめろ、いい加減にしろよ」
俺は邪鬼の悪戯を軽く咎めながら、名前を考えていく。
「お前の名前はシュテン、いずれは最強の鬼になるように願いを込めてこの名前を与える。」
邪鬼改めてシュテンは俺の言葉を理解したのか分からないが俺の頭から離れて小躍りを始めた。
そんなシュテンを見て和んでいると頭の中で声が響き渡った。
職業サモナーのジョブにつきました。モンスターに名前を授けました。
称号モンスターと共に歩むものを獲得しました。
称号により職業が変化します。
職業魔物使いにつきました。
頭の中に響いた声によると俺の職業は魔物使いらしい。
シュテンは小石を積んで遊び始めたので俺は自分のステータスを確認するために自分に鑑定をかけていく。
創世総司
職業 魔物使い
所持スキル
鑑定眼
取得スキルポイント倍化
取得経験値倍化
称号
100番目の魔王 new
魔物と共に歩むもの new
俺に鑑定をかけるととシュテンとは違い称号の欄が表示された。
称号のタブを詳しく見ていくと
100番目の魔王
ディペルシオン最後の魔王。魔物をネームドモンスターにする際、消費する魔力がゼロになる。
魔物と共に歩むもの
召喚する際に生じるコストが1/2となる。加えてテイムされていないモンスターのテイム成功確率極大。
なるほどね。中々有用な称号じゃないか。今のままだと俺自身に攻撃能力は皆無だから襲われたらひとたまりもないけどな。そこは取得経験値倍化と取得スキルポイント倍化に賭けていくか。
さぁて、とりあえず確認すべき事項もあらかた終わったしダンジョン作成を行なっていくか。
俺は改めてダンジョンコアに手をかざし自分のダンジョンの構成を考え始めた。
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