第4話
ロキの最後の言葉が終わった途端俺は薄暗い洞窟の中にいた。
洞窟をぼんやりと照らすのは中央に置かれたクリスタルであった。
これがダンジョンコアだろうな。さてとりあえずはダンジョンコアから確認していくか。
俺はゆっくりとコアへと歩み寄りコアに手を触れた。
手を触れた瞬間頭の中で『マスター認識、100番目の魔王として登録します』
と機械的な音声が鳴り響いた。
『ロキ様からのギフトの確認をしますか?それともダンジョンのチュートリアルを開始しますか?』
「ダンジョンのチュートリアルを頼む」
俺は頭に響いた声に答えを返していく。
『ダンジョンチュートリアルを開始します。ダンジョンマスターができることは主に以下の3点になります。ダンジョンの構成変更・ダンジョンモンスターの召喚・ダンジョンバトルの申請です』
「ダンジョンバトルとは?」
『ダンジョンバトルとは魔王同士が自分の作成したダンジョンを賭けて、行う戦争です。これに勝利した場合、相手ダンジョンの支配権を獲得することが可能です。勝利条件は指定したダンジョンモンスターの討伐もしくはダンジョンコアを占領することになります。勝利報酬は相手ダンジョンのリソースの獲得になります。敗北した場合、遊戯の神になる資格を失うことになります。』
「なるほどね。簡単な話ダンジョンバトルで99勝すれば支配権を獲得できるってことか」
『イエス、マスター、その考え方で問題ないかと思われます。』
「次にダンジョンの構成変更とダンジョンモンスターの召喚について教えてくれ」
『ダンジョンの構成変更はダンジョンマスターのみが保有するダンジョンの変更機能です。例をあげるとすればダンジョン内の環境の変化、罠の設置などが該当します。ダンジョンの変更に当たってはダンジョンリソースを使用するため無制限の変更等は行えない形となっております。またダンジョンコアを入り口のない部屋に移すことなども禁止されております。』
『ダンジョンモンスターの召喚とは自身のダンジョンを防衛するための戦力の召喚と考えていただいて問題ありません。初期召喚可能なモンスターは別にリストがありますのでそちらをご確認ください。召喚リストのモンスターは召喚モンスターの進化やダンジョンの構成によって随時変化しますのでこまめに確認させることを推奨します』
「なるほどね、おおよそ理解は出来てきた。後は自分で確認してみるさ。次はロキからのプレゼントを確認させてくれ。」
『イエス、マスター、映像を再生いたします』
「ハロー総司さっきぶりだね、いきなりの僕の再登場に君の呆れてる顔が目に浮かぶよ。この映像が再生されたということはダンジョンについての理解はある程度できたという感じかな?前置きはこれぐらいにして僕からのプレゼントを発表します!」
「僕からのプレゼントは5つ!君のことだから最強の剣や最強の鎧なんてものを貰っても嬉しくないでしょ?だから3つのスキル選択権と冒険者の装備一式、それとロキ様特製ドキドキ召喚ガチャをプレゼントするよ!使うも使わないも君次第だけど、ゲーマーの君ならきっと喜ぶこと間違いなしさ。何度も言って申し訳ないけど総司のディペルシオンでの物語を僕は楽しませてもらうよなんて言ったって僕は遊戯の神様だからね」
ロキの笑顔が浮かんだと同時に映像はブツリと途切れた。
『以上がロキ様からのメッセージとなります。プレゼントの確認に移りますか?』
俺はコアからの問いかけに答えるとともにロキからのプレゼントの確認に移っていった。
お読みいただき誠にありがとうございます。
説明が多くてごめんなさい、あと少しで物語が少しづつ動き始めます。
評価・感想等お待ちしています。