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駄目な悪魔  作者: 赤峰火蔵
6/13

06 ショッピングモール1

学校が辛いんじゃぁ

今日は昨日とはがらりと違った雲ひとつない晴天だった。

「そういや、どこか行きたいところとかある?」

「うーん、あんまりこっちのことは知らないから行きたい場所とかわかんないかなぁ。」

そういや、悪魔は現世に来るって勝手に思い込んでたけど普通に考えたらいること自体おかしいのか。

「じゃあ、ショッピングモール?はどう?」

「ショッピングモール?何それ?」

「えっと、いろんな店が1つの場所に集まってる所なんだけど…そこならなにか欲しいものとかあるかもしれないからさ。」

僕自身ほとんど知らない。

元々、僕はあまり外に出ない。行くとしても近くのスーパーか、学校か、ファストフード店ぐらいだし。

欲しいものはネット通販サイトとかで買うし、あんまり趣味とかないから買う必要すらないんだよなぁ。

その無個性のせいで振られたのかもしれい。

頭にそんな考えが浮かんできて、必死に忘れる。もう終わった話なんだ。思い出さない方がいい。

当然落ちた気分は上がらずに、とぼとぼ歩いているとついていた。

こんなに近くにあったのかと驚き、戸惑った。

広すぎてどこに行けばいいのか分からない!

そして人が多い!

今日は平日だが春休み中だ。そりゃ、ウハウハ気分の人が多いわけだ。

どうしよう。サナはほかの人には見えてないから、話してる時はいつも独り言を言っているように見えてたのだろう。

ここでずっとブツブツ言ってたら

『架空の存在と話す男www』

ネットのさらし者になってしまう!

とりあえずマスクをつけよう。口元を隠せば少しは安全かもしれない。だが、マスクを付けたことによって、声がこもって聞こえにくい!

いつもどおりの声でサナに話しかけてみる。

「サナ、聞こえる?」

サナは聞こえてないようで、目を輝かしてあちこち見ている。

しょうがない、少し大きめの声で呼ぶしかない。

「サナ!」

今度は聞こえたようだ。

周りの人も見ているが今はしょうがない。

「どうしたの?」

「マスクで声が通りにくいんだ。とりあえず今日は帰ろう。」

サナには悪いが春休みではなく、もっと平凡な日に来ればきっと人は少ないはず、

その時にまた来ればいいだろう。

だが、サナの好奇心はおさまらなかった。

「なんだぁ、そんなことか。」

「とにかく行こう。」

「だいじょうぶだよ。」

「え?」

サナは僕の頬のすぐ横に近づいた。


しばらくショッピングモール編が続きます!

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