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駄目な悪魔  作者: 赤峰火蔵
5/13

05 おはよう

新年度によりメンタルブレイクされたので遅れてしまいました。すんません!

目が覚めた。辺りはまだ薄暗く、鳥の鳴き声さえ聞こえない。昨日昼寝してしまったから脳が睡眠の取りすぎだと思ったのだろう。軽く伸びをして立ち上がり、ベッドを見るとまだサナは寝ていた。そういや悪魔には触れられる事はできるのか?別に今なら寝ているし、触ってもばれないだろう。静かにベッドの横に行き触れようとする。だが、意識していなかったがサナも一応女の子だ。綺麗な横顔、華奢な体つき、窓から入ってくる僅かな光に輝く真紅の髪。意識してしまうとどんどん考えてしまう。だが、これは今しかないチャンスだ。疑問解決のためだから、決して下心はないから、と自分に言い聞かせ、手を伸ばす。

その時、

「ふわぁ」

サナが起きてしまった。

「ん、どうしたの?」

「えっと、お、おはよう。」

「おはよう。」


「悪魔って夜行性なんじゃないの?サナは夕方とかは眠そうだけど、朝は早いし、なんかうちのおばあちゃんみたいな…」

「全然ぴっちぴちなんですけど!それに、夜行性なのなんて僅かな悪魔のみだよ。大体は人間と一緒なの。」

「へぇ、そうなんだ。」

こうやって質問している時はそれなりに楽しめた。自分の知らない、殆どの人が知らない面白い話が次から次へとでてくる。サナも話すのは好きらしくどんどんと話してくれた。といっても悪魔の友達の話ぐらいしかしてないのだけれど、その話だけでも途中で7時にはなっていた。

「今日はどーする?」

「外にでも行こうか。」

「じゃあ、ここら辺の紹介してよ。」

「いいけど、ちょっとまってて。」

そろそろめぐみさんが起きると思ったから話を中断しリビングに降りていった。リビングにはソファで寝ているめぐみさんがいた。今日は会社は休みだと言ってたし、寝かしといてあげよう。

何も言わずに出ていくと、心配させてしまうだろうから、寝ているうちに簡単な朝ごはんをふたり分作り素早く食べ半分をラップをかけてテーブルにおいておき、置き手紙をそえる。自分はあまり外が好きではないが何もしないで家にいるよりはましだと思う。それに、今は話し相手がいるのだから外の方が楽しいだろう。

颯爽と家をでた。

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