03 風呂
木曜の夜に自室で話を書いてたら、いきなりドン!と玄関の戸がなり、ずっとそこから、うー、うー、と嘆きのようなものが聞こえてきて、怖いなー怖いなーと思いつつ玄関の戸を開けたら、
父親でした。しかもそこで寝てる。
「うわぁ、昼寝してたら洗濯物入れるの遅くなっちゃったぁ。」
今日は天気予報でも晴れだったので、油断していた。
「やっぱ、ニュースなんて宛にしちゃだめだなぁ。」
びしょ濡れの洗濯物を取り入れながらぶつくさと呟く。
「そういや、翔君ったらまだ帰って来てないけど、傘持っていってなかったし、どこかで雨宿りでもしてるのかなぁ。」
その時静かにドアが開き、かすかな声で
「ただいま。」
と言う、びしょ濡れの弟がぽつりと立っていた。
「もう、雨宿りでもしてくればいいのに。」
めぐみさんは少し頬を膨らませ、洗濯機を動かしていた。
「ごめんなさい、もう家が近いと思ったから。」
「もう、しょうがないなぁ。風邪ひいちゃうから、風呂入って。」
僕は頷き、服を脱いで入ろうとするが、
「あの…。」
「ん、どしたの?」
「えと、下着も脱ぐんで、1回出てくれないかなーって。」
そう言うと、めぐみさんは、一瞬きょとんとした顔をし、すぐに顔を赤らめて
「あ、 うん、わ、わ、わかりましたー!」
そう言い、すぐさまリビングの方へと駆けて行った。
ふぅ、と息を付き風呂に入る、
「あの人はお姉さん?」
僕は驚き仰け反り後頭部を壁に打ちつけた。
「凄い音したけどだいじょうぶー?」
リビングから心配する声がしすぐさま、
「だいじょうぶでーす。」
と返事をする。そういえばサナがいるのを忘れていた。
「サナは、どこにでもついてくるの?」
「まぁ、だいたいのところは、友達だからね。」
とサナも顔を赤らめていた。
「離れられないの?」
「少しなら離れられると思うけど…。」
「そしたら、風呂の時とトイレの時は僕の部屋で待機でもしておいてくれ。」
「はーい。」
サナは颯爽と風呂場を出るが、すぐに戻ってきて、
「部屋の場所が分かりません!」
と言ってきた。そりゃそうだ、教えてなかったんだし。しょうがないからすぐに風呂からでて、部屋着に着替え自分の部屋に戻る。
今日は久しぶりに疲れたなぁ。