表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/49

鬼畜

久しぶりに書きました、iPhoneに帰るまで時間がかかった挙句サボってしまい申し訳ないです、完結まであと1話です

グレイが目を覚ますと、そこは様々な色が入り混じった空間だった。


「死後の世界……でしょうか」


しかも体の傷や損傷は消えていた。


すると後ろから美しい女性の声が聞こえた。


「いいえ、ここは生と死の狭間です、貴方は死ぬ事も出来るし、生きることもできるのですよ」


振り向くとそこには、女神のような女性がいた。


「貴方がここを司る神ですか」


「流石です、飲み込みが早いですね」


「すみませんがすぐに戻してもらってもいいですか?」


グレイの中ではルーシーたちがもう惨殺されている可能性が渦巻いていた。


「戻った所で貴方はネフスには勝てません、一応は元は神の使いだった者であり、その中でもトップの実力を持っていました。だからこそ自分の力に溺れ堕ちたのです。」


少し女神は悲しそうな顔をしていた。


「じゃあどうすればいいんですか?」


「限界を無くせばいいのです、貴方は半分が人間、そのせいで自分の力の7割は出せていません、だったら邪魔な部分を消せばいいのです」


「どういうことですか?人間をやめろと?」


「いいえ、龍であれ」


「?」


疑問でしかなかった。


「貴方のお父さんが言っていました、龍のように自由に、龍のように知的で、龍のように強くあれとなので今回、特別に貴方の人間としての限界を消してあげましょう」


それは人間の邪魔な容量を消し去るということだ、例えば人間の容量がコップ1杯だとすると龍の容量はプール1杯程だ、という事はどんなに力があっても入りきらなければ意味が無い。


「状況がいまいち分かりませんがそれでルーシーたちを救えるのならお願いします」


「少し痛いですよ」


瞬間全身に激痛が走る、それは毛細血管全てが焼け尽きるかのような感覚だった。


「ぐぁ……いっ……ふっ……ぁぁあ」


だがその痛みは一瞬で消え去った、そして残ったのは確かな力だった。


「では貴方の大事な人間の所へ移動させてあげましょう」


「ありがとうございます」


「いえ、罪滅ぼしですよ」


「え?」


次の瞬間景色が変わった、そして目の前にはルーシーたちがいた。


「グ、グレイ!よかった無事だったんだな!」


「し、心配しましたよ!」


「良かったです、あなたたちが無事で」


ルーシーとメイはポカンとしていた。


そして何かがやってくる。


「どうして君が生きている?」


ネフスだった。


「どうしてでしょうね、恐らく……貴方を……倒す為ですね!」


突きを繰り出す、ただそれだけだったが前とは比べ物にならない程の威力だった、その突きだけでネフスは長い廊下の端まで吹き飛ばされていた。


「人間はやっぱり邪魔なのですかね」


「「え?」」


「あっ、そういうことじゃないですよ!」


容量としての問題を物理的に考えられてしまった。


「ではまた後で会いましょう」


そう言うとテレポートでグレイは消えた。


「さっきのは何だったんだ?」


「さ、さぁ?」




「ど、どうして……貴様が神の……加護を……もっているん……だぁぁ!」


もう既にネフスはボロボロだった。


「さっき会ったからでしょうね、貴方のせいで死にかけたのですから」


「あの……糞めがみぃ!!!どこまで僕の邪魔を!ゲホッ」


「まぁもう貴方は消えてください……それがせめてもの償いです」


「イヤだぁ、僕は死なない!」


ネフスは神のオーラを纏ったナイフで切りつけてくる。


だがグレイはそれを指で触れただけで粉微塵にした。


「ぼ、僕のナイフがぁ!」


「凄い力ですね、龍のスキルですかね」


何故か触れたものを破壊できる力を入手したのだ、もちろん先程殴った時にも消せたがそれでは償いにならない、せめて苦痛を味合わせなければ……。


「貴様ァ!!!」


その笑みはまさに鬼畜だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ