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暗殺者ですよ?

「ちっ、何だってこんな化け物と戦わなくちゃいけないんだ!」


メリスの冒険者ギルドでただ一人、サイの化け物に立ち向かった男がいた。


それはグリフィス・ローグだった。


いつもはただの酒飲みなのに今回は命を張ってギルドの前に立ちはだかっていた。


『人間よ、よくぞ立ちはだかった、その勇気讃えよう、だが相手が悪かったな』


だが、鋼鉄の騎士ルシャヌは無慈悲にも、その手にある大型の斧をローグに向け振り下ろす。


「は、早い!」


やべぇ、もうダメだ……。


この時ローグが決心した瞬間にルシャヌは後方に吹き飛ぶ。


「ふぅ、間に合ったな」


それは金髪碧眼の美少女だった。


「あ、あんたは……」


「私はルーシー・アダマント、魔剣士だ!」


そしてその後ろからは黒のマントが走ってくる。


「朱の……刃」


「……よく逃げないで守ってくれましたね、ありがとうございます、ですがこれからは私達がやります」


声音で分かった、それは男で、よく知った声だった。


「グレイ……?」


「!」


さ、流石に知り合いに声でバレてしまいますかね……。


「グレ……朱の刃!応戦しろ!」


そしてマントの男は踵を返し、ルシャヌへ向かって行く。


「ま、待ってくれ」


ローグを無視し、グレイはルシャヌの前に立ちはだかる。


『貴様があの力の正体か……』


「さぁ、何のことでしょう」


『貴様は確かに脅威だ、だが我の敵では……』


その時ルシャヌの身に異変が起きた、目の前に敵がいる、だが、何故だ、目線が落ちていく、なぜ我は地面に顔をつけているのか……。


簡単だった、首を落とされた……。


「私は暗殺者ですよ?片方はダミーに決まっているでしょう、傲慢さは時に仇となりますよ」


ルシャヌはそこで意識が消えていった。



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