獣王覚醒、そしてメイ現れる
『強大な何かがいる……おい、鋼鉄の騎士はいるか?』
そこは大きな城のような場所だ、そしてそこでは獣が二足歩行をしている。
そしてサイが王のような椅子がある前に膝をつく、もちろん椅子の上にはライオンのようなものが座っている。
『はっ、ここに』
『お前は感じるか?』
この訳の分からない質問だが、サイ、いやその他の奴らも分かっていた、それ程強大な力がいるのだ。
『もちろんでございます……』
『あの力、どう思う?』
この問いは簡単だった、獣王として君臨させるにはどうすればいいかだ。
『早急に消すべきです』
『うむ、分かっているな、では命令を下す!鋼鉄の騎士ルシャヌ脅威を消せ!』
王は威厳溢れる姿で言った、まさしくそれは獣王だ。
「はっ!了解致しました」
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「グ、グレイ、その少しギルドに行かないか?」
久々に運動したいのか、ルーシーは言う。
「どうしたんですか?私は疲れているのです〜」
明らかに棒読みだ、疲れているというよりだるいだけだろう。
「でもたまには、ひまだしな!」
「じゃあ行きましょうか」
「久しぶりグレイくん!」
「久しぶりです、ガーナさん!」
突然の激変にルーシーは動揺した。
な、なるほどグレイは本性を隠しているのか!私も隠そう!面白そうだしな。
「私、グレイの友達のルーシー・アダマントですわ。以後お見知りおきを。」
柄にもなくそんなことをしているルーシーをグレイは白い目で見た。
「はっ!」
嘲笑、それで終わった。
「……ルーシー誰かこちらを見てますけど、知り合いですか?」
「グレイ忘れたのか!?あれはメイだ……」
まさか逃げ延びていたとは……と言うより自分があの時少しキレて周りがちゃんと見えていなかったせいか。
そしてグレイが寄ると
「や、やめてください!殺さないでください!私はもうこの街の冒険者です!」
何故か、殺されると思っているらしい、慌てて逃げようとする。
「いや、殺しませんし、それよりもこのギルドに所属しているんですか?」
「え?ま、まぁはい」
命を取られないと安心して落ち着く、極端な人だ。
「そうですか、悪事を働いたら朱の刃があなたの命を取りますからね」
「ひぃっ!あっ、あと……ルーシー怒ってませんかね……」
少し悲しい表情をしていた。
「直接話してみたらどうですか?」
だがルーシーは怖い顔をしていた……。




