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龍の血

誠に申し訳ありません、二泊三日の研修で携帯を取られていました、ですが安心してください、どこかの日に書いていない2話分を入れていきます!なので今日からまた毎日更新に戻せますのでどうぞよろしくお願いします!


(私は土日は書きませんが来週のみ書きます。)

「……イ、グレイ!」


目を開けるとそこにはよく知った顔の少女が二人、そしてその二人の表情には不安と安堵が入り混じっていた。


「ルーシー、ルナ、御迷惑をおかけしましたね。」


「グレイ!あなたがいなくなったら私はどうすればいいんだ!だからもうこんな無謀なことはやめてくれ!」


ルーシーは怪我人のグレイに抱きついた。


「その通りですグレイ様、何があったのかは知りません、でも、ルーシーは自覚してませんが、私達はグレイ様無しじゃ生きられないんです!」


次第に少女達の目尻に大粒の涙が生成されていく。


(これが噂に聞く女の武器と言うものですか……厄介ですね)


「分かりました、ですがそれよりも……ルーシー痛いです」


「あっ、すまない!」


少し恥ずかしくもあったのか顔を真っ赤にさせて離れた。そしてルナはと言うと羨ましそうに見ているので少し危険を感じる。


「ところで旦那様、なにがあったのでしょうか?」


ルナは何故か真面目な顔で問う、これはこれで巫山戯ているのか真剣なのかが分からない。


「……まぁいいでしょう、実は帝国の皇帝は恐らく龍王の血を取り入れました。」


ルナは険しい顔になり、ルーシーは頭の上にクエスチョンマークを浮かべている。


「龍の血とはまず龍の力を得られます、まず龍の種類には、幼龍、中龍、青龍、光龍、赤龍、黒龍、そしてそれらを統べる王……竜王がいます。」


だがまだ、種類を語っただけだ。


「それで龍の血を取り入れるとどうなるんだ?」


「まず並大抵の人間が取り入れたら間違いなく即死です、ですが強い精神力があれば血が混ざり合い、龍の力を得られさらに人間の力も使えるというハーフになれます。そしてその力は膨大、まして龍王の血ともなれば、桁外れの攻撃力、刃を弾く防御力、目にも止まらぬスピード、溢れ出す魔力。」


あらかた説明するとルーシーでも分かってきたようだ段々とルナのように表情が険しくなる。


「くっ、じゃあどうすることも出来ないじゃないか!」


そしてグレイが静かにルーシーとルナを見る


「一つ方法があります……私の力を解放し、ルーシーに最大魔法と剣技を教えます。」


「グレイ様の力、まさかあの解放を?!」


「最大魔法!?剣技!?」


それぞれが別のものに惹かれる。


「私の力についてはエルフの大正殿に今から行きます。そしてルーシーには、必殺魔法と剣の使い方ですね、それらは私が解放を終えてから教えます。」


「ひとついいか?」


ルーシーが手を挙げる。


「なんですか?」


「グレイの力、というのは現実を変えるというやつなのか?」


恐る恐るルーシーは聞く。


「あっ、あれはジョークです。」


普通にウィンクされる。


「……ずっと騙されていた」


「大丈夫ですよ、ルーシー、私も最近まで騙されてましたから」


二人の少女はグレイを睨みつけた。


「で、では大正殿へ行きますね!あははは」


「「グレイ(様)のバカぁ!!!」」


少女達の声が響き渡った。

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