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チートはもう充分だ

今日は学校二時間遅れなので投稿も二時間遅れです。悪意はありません

「ふははは!!!ヴァドハッドとメイを連れて行ったんだ、これで勝ちだ、ついにわれの時代が!」


来た……と言いたかったのだが何者かに邪魔される。


「我の時代がなんですか?」


振り向くとそこには、血に塗られたナイフを持った男がいた。


「誰だ貴様は!」


「貴方が滅ぼそうとした、メリス、エルフの森の代理人です」


「き、貴様は朱の刃なのか!?」


この時のグレイはもう既に表情や言葉遣いなどが冷静に落ち着いていた、が、怒りの感情だけはそのままだった。


「正解です、なので死んでください」


フードが揺れて下の顔が見える、それは美しいニコニコとした銀髪の青年だ。


「貴様の顔はそんな顔だったのか……さぁ殺せ」


「では首を貰います」


刹那グレイが消える、そして皇帝の首を。


ガキン


グレイのナイフが粉々になった。


「ナイフが……」


それは皇帝の首を確かに捉えたはずだった、いや捉えたのだ、だが皇帝の首の強度がナイフを超えている。


「ふふふ、ははははは!これで終わりなわけが。ないだろ、我を誰だと思っている!龍の血を取り入れた最強の生物だ!」


「龍の血を……くそやろうですね」


「何とでも言え、取り敢えず殺してといてやる」


グレイはこの時ハッタリとしか思っていなかった、だが皇帝が目の前から消える、右に何かを捉えるガードの体制を作った瞬間物凄い力に吹き飛ばされた。


「ぐっ」


「朱の刃よ、その程度か!」


「まさかここまでとは、今回は戦略的撤退ということで……」


「逃がさんぞ!」


またもや物凄いスピードで迫られ突きを叩き込まれる。


「ぐはっ!」


一撃が腹に入る、そしてガードが降りたと同時に連撃を腹にもらい吹き飛ばされる。


「これで終わりだ……いない?どこだぁぁぁ!!!」


そこにグレイはいなかった。



「いたたた。」


グレイはエルフの森に撤退をしていた。もちろん転移魔法だ砂煙に紛れて逃げてきたのだ。


「あの皇帝の力は本当にやばいですね。」


グレイはもはやまともに歩けなかった肋が数本折れているのだ、そして腕の骨にはヒビが入っている。


「あぁ、意識が……ダメですかね、これは」


そしてエルフの森で1人倒れた。

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